2007年09月15日

■仕事に欠かせない「へら」。

漆の作業では「へら」が欠かせません。
割裂させた柾目のヒノキ材を使い、へら太刀(塗師屋包丁)を用いて、好みの厚さや長さのへらを自分で削り出し、仕事に合った道具を自在に作るのです。
9/15 へら1
松本が、私に新しいへらを作ってくれました。(私はへら削りが下手なので、いつも松本が作ります)
まっさらのへら、気持ちいい!!^^
松本は、私のへらを作る時は以前、裏出しをした私のへら太刀を使っています。自分のへら太刀は自分のへらの時しか使わないんだって、ちぇ〜ダッシュ(走り出すさま)


9/15 へら2
いろんな大きさや形にして使います。
これは砥の粉さびの仕事に使っています。


この漆の仕事で使う木べらは、漆をすくう・移動させる・集めるなどのほか、さびを練ったり、あらゆる下地付けに使い、欠かせないものなのです。
しかし、すぐ切れが鈍るので心地いい状態を保つには、細やかなメンテナンス(こまめなへら削り)が必要です。
しかし、それには良い状態のへら太刀が要り、良い状態のへら太刀を持つには良いへら太刀自身と太刀の管理能力、管理道具が要り、良い砥石と研ぎの訓練が必要となります。

いわゆる「塗師屋包丁とヘラを見れば、仕事がわかる」といわれるゆえんです。
しかし、昔ならいざ知らず実際にはなかなか難しいものです。私のように?苦手だという方も多いのではないでしょうか。


9/15 へら4
今は、こんなに木目のつまったヒノキの
へら木も少なくなってしまいました。

これは片刃の作り方をしたへらです。香川県のへらは、片刃を使う職人さんが多いのです。東京の方は、両刃作りでへらを作る方が多いような気がします。
今でも地域の差があるのかもしれません。




posted by 宮崎佐和子 at 22:27| Comment(4) | TrackBack(0) |   道具
この記事へのコメント
我が家にも色々ヒノキありますが最近はきっちり目が込んだものって確かに少ないですね。

市に行っても若い木ばかりで正直引きます(´Д`;≡;´Д`)
Posted by 黒柿 at 2007年09月16日 22:41
黒柿さん、いつもありがとうございます ^^;

私は、木のことはあまり詳しくないのですが…
そんな私でも、ちょっと気にするだけでいろいろ感じます。

写真のへら木は、松本の実家で使っている30年以上も前に、へら木専門業者さんが作ったものを漆業者さんから購入したものだそうです。年輪は1ミリに2本くらいあります。
松本はこれが当たり前と思っていたのですが、約15年前、入所した漆芸研究所で使っている今どきのへら木を見て「15年の隔たりはすごい…」と驚いたんだとか。
なので、今はいろんな意味でもっと差ができているのではないでしょうか。


Posted by 宮崎佐和子 at 2007年09月17日 20:35
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