10日に新潟から届いた漆苗と種。苗のほうは工房の庭に仮植えしました。そして「種」のほうは?

種は、ネットに入れて水にふやかしていました。
漆の種は固いロウにおおわれています。この漆やハゼの木(よく漆の木に間違えられる‥;)の実のロウは、和ろうそくの原料になると多くの方がご存じと思います。この固いロウにおおわれた種を発芽させるために、いろいろな工夫がされます。ハゼの実は小鳥が食べてふんとなった状態でよく発芽するのでしょうか。山のあちこちで自生していますが(これがひとくくりで“漆の木”よばわりされる‥)、漆のほうはそう簡単に発芽しなくてあの手この手の方法を駆使します。
この新潟の種は薬品を使ったそうで「前は濃硫酸で処理していたけど、最近は希硫酸しか薬屋で売ってくれなくなってな。ちょっと今いち(※発芽成績がよくないという意味)かもしれん」という、漆掻きさんのコメント付きでした。(^^:)
いいです、いいです。ぜんぶ発芽してもたいへんですから。私としては元気に芽を出す強い子が育ってほしいです!

ふやかしていた種を松本が割って、状況を確認しました。
左から殻、実をつつんでいる薄皮、葉と根になる種です。すでに根っこが出てきだしたのが分かります。
実家の近くに5年ほど前になりますが、日本工芸会正会員の田中誠氏が引っ越されてきて、漆の麗しさに魅了されました。
田中さんもこの夜久野町の漆にほれて移り住んでこられました。
そんなわけで、夜久野町でも漆の安定的な供給を目指しているのですが、種から苗を作るというのはなかなか難しいようでね。
鹿除けの丈夫な金網が張ってある休耕田があるのですが、ここに実生からの漆が育つとなるとどんなにうれしいことかと考えています。
私の友人の木工作家の田中さんhttp://ww3.tiki.ne.jp/~makotochan/
も実生、株分けなどいろんな手段を取り入れて、何とか漆採取ができるようになりたいと願っておられます。
ついてはまことに厚かましいことですが、漆の種の発芽に関するレクチャーを追々教えて頂きたく思っております。どうかよろしくお願い申し上げます。
コメントを下さいまして、嬉しく思います。^^
たった今、京都の出張から戻って参りました。
そうですか、村田さんは夜久野の御出身なのですね。
夜久野は自然も人情もとても素晴らしいところなので、私は大好きなんです。
実はと言いますと、ここしばらくはすっかりごぶさたしておりまして恐縮なのですが、夜久野には研究生時代から何度も足を運んで、夜久野の丹波漆生産組合の情熱的な?漆かきさんとは、かれこれ10年来のおつき合いをさせていただいております。
そして木と漆の館の女性の方は私の研修所時代の先輩で、この京都展にも来て下さって久々にお話できたところなんですよ。
しかも、松本は平成17年度文化庁の研修に漆樹液産地を全国回ったのですが、その時も今さらながら?という感じでお邪魔したという、私たちとはもう腐れ縁みたいな感じになってます…。笑
田中さんとはご友人なのですね。^^
私は直接お会いしたことはないのですが、漆に惚れた意欲のある方が夜久野に来られたということは、当時、地元の方をたいへん勇気付けていたことを覚えています。
漆の樹液の産地、といえばまず岩手ですが、日本各地にも小さな産地が地元の方の努力でなんとか残されていることを一般にあまり知られていないのは、とても残念なことです。(とはいっても岩手も消えそうな産地なのですが)
漆の種の発芽や分根については、京都府緑化センターや丹波漆生産組合でお尋ねになられた方が、お近くですし文章のやりとりより分かりやすいと思いますよ。
せっかくの丹波漆、ぜひ地元の方とともに盛り上げてほしいなあと思います。
丹波漆は夜久野の宝ですものね。
どうぞ、これからもよろしくお願い申し上げます。(^ ^)
エラーが起こったのか、本文が消えちゃっています。;; が、投稿ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
覚えておられますか?
恐縮ですが最近になってご活躍を知り 私事ながら嬉しく思いご連絡させていただきました
私 現在大阪に住んでおりますので 今度個展がある時には是非足を運ばせて頂きたいと思います
今後の更なるご活躍をお祈り申し上げます
失礼致します
お久しぶりです〜。
この日記を見つけて下さって、コメントをありがとうございます。
ずいぶんとご無沙汰していまして、申し訳ありません。υυ
今は大阪にお住まいなのですね。
最近、私はあまり催事に行かなくなりましたが、大阪の百貨店さんではときどきお世話になっているんですよ。
また、何かのおりに見てくださいますと励みになります。
どうぞ、よろしくお願いいたします☆