2006年04月16日

■今日の仕事 ー木地固めー


木地固め
工房の人気作、フリーカップの木地固めを2回に分けて行いました。木地は、同じ種類の木でも注文のつど雰囲気が違っていて(天然木なので当然ですが)いつもどきどきします。(^_^) 今回の木地はけっこう漆を吸い込むなあ。うちの工房は灯油などの希釈剤は使わず、生のまましっかり吸わせます。(同業の方が、日本産漆を固めからがんがん使うこの光景を見たら、唖然とするでしょう‥)
枝漆の器
今回は、漆掻きの師匠でもある岩手県の大森俊三さんの「枝漆」を使ったのですが、かなり乾きが速くて面白い漆でした。
枝漆を採る人はもういなくなっていたのですが、この大森さんは「他に誰もしていないからね」と3年ほど前から枝漆掻きを復活させました。ありがたいことにその場に松本も行き、枝漆掻きを学ばせてもらえたのですが…。(私はニュースの映像で観ましたが、すごくたいへんな作業。好きじゃないと絶対できない)
枝漆は、下地に重宝されたということは、使ってみて実感しました。
これが本当の「瀬〆漆」ですね。

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posted by 宮崎佐和子 at 22:39| Comment(7) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事
この記事へのコメント
Posted by 滝川 at 2006年07月27日 14:02
遅ればせながらブログを最初から拝見し、とりあえずひと通り読んでから何かしら感想を、と思っていたのですが松本さんのあまりのマニアックさと宮崎さんの指揮官振りに感服し、とりあえずの賛辞を贈ります。漆の種から愛妻のポートレートまで楽しく拝見しましたが、「枝漆」がほんものの「瀬〆漆」だというくだりはなかなかマニアのこころをついています。おふたかたの漆に対する姿勢と行動には心底頭が下がります。あとは松本さんの言葉を借りれば、「作品よりも漆そのものが好き」でも実際に使い手は「作品」を通して「和漆」の良さを知るわけですから氏の情熱が「かたち」にも同じレベルで向かってくれることを期待します。 滝
Posted by 滝川 at 2006年07月27日 14:19
滝川さん、東京では松本がお世話になりました(^^)
知らない土地で懇意にしてくださる方ができると、本当にうれしいものです。
御期待に添えるよう、がんばりますので
よろしくお願い申し上げます!

(マスターにもよろしくお伝え下さい、とっても楽しい人ですね(^^)
Posted by 宮崎佐和子 at 2006年07月27日 19:36
こんにちは!徳島=東京往復している諏訪です。
すみません。私、このブログも東京での個展も知らず、マニアの友人にお叱りを受けました。 
しかも、個展も終盤に差し掛かったところで、「松本さんの個展、東京でやらないって去年いってましたよねぇ(怒)」と。
「そんなことより、初日から知っていたのなら教えてよ!」って‥行きたかったよぉ、私も。

東京はどうでした?滝川氏のようなマニアックな人ばかりでしたか?

最終日、拉致されたらしく怖かったのでは?
マスター、大の猫好きなんで宮崎さんも次回は是非御一緒に。

滝川氏は漆器に関して辛口コメントですが‥お二人への愛情表現ですのでどうかお許しを。
どうか末永くお付き合い願います。

徳島は12月ですよね。私は徳島で待ってます!

(松本さん!お店にお土産忘れたでしょ!)
Posted by SUWA at 2006年08月04日 19:24
わ〜〜〜諏訪さんお久しぶりです!!(^o^)
徳島のご家族はいかがお過ごしですか。

徳島展は、来年の春になりました。(徳島そごうさんです) 東京展は、まだまだ機会がない…と思っていましたが、あれからご縁がありまして急に実現しました。
いろいろ予定が変わって、申し訳ないです(^^;)

松本から今日、お店での詳細をしつこく聞き出しました。
(今までお〜すごかったとか、楽しかったとか、抽象的なことしか聞けてなかったので) ホントに十年来の友人のように仲良くしていただいたようですね、でこの幸せものめ〜)
のりのお土産なんて、イイモノを忘れるなんて…このこの! (> <)

また、私も連れていってくださいね♪
Posted by 宮崎佐和子 at 2006年08月05日 19:37
ありがとうございます。
こういう漆の表情は初めてみました。
実物を見ればもっとはっきり分かるのだろうなと思いました。
渡りにも色々ありますが私はこのブログで本当に貴重な体験をさせて貰っています。

モフモフって面白い表現ですね。
まさにそんな感触でした。
いろんな事情で飼い主と別れて公の施設に預けられた猫たちを引き取っているカフェでした。
ご希望の方には店主と話し合いの上、譲り受けることもできるそうです。
あわよくばスケッチをと考えていたのですがツンとしているのやらブルっているのやら活発に動き回るのやらなかなか難しかったです。
Posted by いちご納豆 at 2009年02月02日 22:52
いちご納豆さん、こんばんは!
本当に、漆の木の最後の最後の樹液なので格下の漆なんですが、さすが名人の採った漆なのでよい枝漆でしたよ♪ 
大森さんがもうご高齢なので、簡単にお願いできないのが残念です。;;

>いろんな事情で飼い主と別れて公の施設に預けられた猫たちを引き取っているカフェでした。
ご希望の方には店主と話し合いの上、譲り受けることもできるそうです。

そんなカフェがあるんですね!
でもとってもいいアイデアだと思います。家のない猫たちに職場?があって、うまくいけば新しい里親さんに引き取られるかもしれないなんて。わざわざペットショップでお金を出さなくても、可愛くて相性のいい猫と出会えるかもしれないんですねえ。
ほんと、うまく経営がいって長く続いていろんな幸運を呼ぶカフェになってほしいです。

>あわよくばスケッチをと考えていたのですがツンとしているのやらブルっているのやら活発に動き回るのやらなかなか難しかったです。

あ、じっとしていないから難しいですよね。^^; まず爆睡中の子を狙うしかないです。(気のせいかも知れませんが、人の視線を感じると急にソワソワし出すような感じがします)

Posted by 宮崎佐和子 at 2009年02月03日 01:12
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