さて、工房の庭には観察用のウルシの木が数本植わっています。ほとんどは四国産の木で徳島県の阿波漆です。日本のウルシの木といえば、まず東北産なのでせまい世界での話ですがちょっと珍しいかもしれませんね。^^
さて、そんな中、1本だけ岩手県産のウルシの木があります。


かなりノッポになったこの木、岩手県の浄法寺産の実生の苗から育った子なんです。
工房をかまえた13年前、松本が発芽させたものの中の1本を大事に育てました。

しかし、数年前に木の脇に木工場を建ててから、樹形がくずれ成長が落ちてきたので、松本が『そろそろ伐ってしまおうか〜』とまえまえから言っておりました。
忙しくて延び延びになっていましたが…
新しいチェンソーを仕入れたので、伐ることにしました。
ウルシの木ちゃん、ごめんなさい!!!!

きこりとなった松本が近付き…

木を倒す方向を決めて、

入刀です。



あとは、枝をばさばさ片付ける松本でした。
(もちろん、一般の方はウルシ科の木を切るのはご遠慮くださいね〜〜)


この数年はほとんど成長していないのが分かります。
「なんだかウルシの木がかわいそう…

…と思わないでくださいね! 13年間に育った元気な根っこが地下にありますから、この春には新しいひこばえちゃんが生まれてきます。

それを育てて、こんどは威勢のよい木に成長させようっていう計画なのでした。

この子が元気に生まれ変わるのを見るのが楽しみです。
