今年の香川県は、そこそこの寒さでお天気のいい日に恵まれて過ごしやすいです。灯油が値上がりしてきましたので、あまり寒くないのは助かりますね。
さて、昨日は赤ちゃんと添い寝していたら動けなくなってしまい…

ウルシの種の脱穀 をしました。
昨年は香川県漆器工業協同組合と県の事業で、香川県森林センターの漆畑で漆掻きをしました。(松本が漆掻きを担当しました) その漆畑で採れた実の脱穀→脱ロウまでを頼まれているのです。
まず、ウルシノキが落葉した後、実った実を採集します。採集した実は、枯れ枝などがついています。


この実の、枯れ枝や周囲の皮や乾いた果肉をとりのぞき、中の種を取り出します。その作業が「脱穀」ですね。^^
先日、松本がその作業のための「ふるい」を作っていました。


網目のメッシュは、粗いのと細かいのがあります。
この「ふるい」の下に、毛布を敷いて網にウルシの実を置いてふるいます。




そして、ふるいの網のメッシュを細かくして、不要な部分をどんどん取っていきます。



そして、この種を水につけておきます。
すると「しいな(中身の入っていない種)」は、水面に浮かんでくるので、生きた種と死んだ種をここで選別するのです。

うう… けっこう浮いちゃってますね。

そんなにたくさん実が入っていないかもです。




このあと、「脱ロウ」という作業を行います。
ウルシって、ハゼやヌルデなど他のウルシ科の植物と違い、自然発芽しにくい植物なのです。なぜかというと、皮の周囲に厚い『ロウ』が巻き付いており、これが障害になっています。
なので、実生で繁殖させるには、必ず「脱ロウ」という作業が不可欠なのです。「脱ロウ」には、いろんなやり方があって、工房ではいろいろ試しているんですよ。
以前の「脱ロウ」はこんな感じで行いました。 →
※ウルシの種の脱ロウをしました。
作業が進みましたら、またご紹介いたしますね。
