2013年02月20日

■いろんな種類の「国産漆」。

ひとことに「国産漆」といっても、いろいろな漆があります。
「日本酒」といってもいろんなお酒があるのをイメージしていただければ、分かりやすいかもしれませんね。もちろん「日本酒」にも中には気品あふれる美酒もあれば、残念ながらそうでないハズレのお酒も存在しています。
そして、日本酒には四季のある日本にふさわしい、たいへん多彩な味があります。
白身魚の刺身のような淡い味の料理に合う繊細なお酒もあれば、塩辛や鯛のあら煮に合う濃厚なお酒もあり、おでんに合う軽快なお酒もあります…。

分かりやすい例えとして日本酒を例にあげてみましたが… マイナーな存在である国産漆も、そのような世界観でごらんいただくとグッと深みが増すことでしょう。

工房にある漆は、漆おたくの松本がよりすぐった、国内でも最高品質の国産漆だけを置いています。

そのおかげで… 私もすばらしい漆で仕事をさせていただいています。わーい(嬉しい顔)


バッド(下向き矢印)ほんの一部です… 私の仕事部屋の漆たち。
いろいろな国産漆の入った茶碗
産地別で言うと、だいたいは岩手県産と茨城産の漆ですね。
国産漆のほとんどは、この二つの県で産出されているのです。
ほか、ちょっと変わったところで、徳島産、香川産、高知産などの四国の漆があります。これらの四国産の漆は、松本自身が漆掻きして手に入れたものです。※香川県産漆
漆は、初夏〜晩秋にかけて採取されるのですが、採った季節によってもカテゴリ分けされます。初夏の漆は「初辺漆」、真夏の漆は「盛り辺漆」、秋の漆は「遅辺漆」、幹から採る最後の漆が「裏目漆」です。(ただし工房では初辺漆はほとんど取り扱いません)
ほか、現在では採取されなくなった「枝漆 ※山の枝漆 ※池の枝漆」や「根漆」などがあります。

中にはたいへんな「レアもの」の漆もたくさんあるのですよ〜。
そんな漆の塗り肌は、格別です。
また、おいおいご紹介いたしますね。ぴかぴか(新しい)


ネコのうり坊さて、今日のおまけ写真はうり坊です。久しぶりにお天気がよくなった今日は、ナワバリをパトロールしていました。



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posted by 宮崎佐和子 at 22:04| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 和うるし(漆)について
この記事へのコメント
漆塗りの弁当箱を探しているうちに、流れ流れてこちらにたどり着きました。

手先が器用でない私には、作品の数々が眩しく見えます。

ブログやHPから漆に対する愛情が感じられ、すばらしいなぁと感心しています。さらに、むぎくんやミルミルちゃんが登場するのも楽しみです。我が家にももうすぐ3才になるはちわれの♂がいますが、わが子よりも可愛いくらいです。

香川県にはなかなか縁がありませんでしたが、ちょくちょくブログを拝見させて頂きます。

時間がある時に古い順に読んで行こうと思いますが、これから楽しみです。お仕事に育児にとお忙しいかと思いますが、どうかご自愛下さい。
Posted by 野口 聖子 at 2013年02月21日 12:55
野口さん、はじめまして!!
コメントをくださいまして、ありがとうございます。^^
楽しんで読んで下さって、とても有り難く思います☆

野口さんのところにも猫ちゃんがいるのですね〜
はちわれちゃん、うらやましいです。(はちわれの子って、かしこいですよね)

楽しみにしてくださる方がいらっしゃると思うと、励みになります。
頑張って?いろいろを更新していきますので、これからもよろしくお願い申し上げます。

Posted by 宮崎佐和子 at 2013年02月21日 19:22
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