本当にありがとうございます。

この催事が終わると、いよいよ春本番を待つばかりとなります。
さてさて、遅くなりましたが、先日「ウルシの種の脱ロウ」を行いました。
写真を撮っていましたので、ちょっと様子をお見せしたいと思います。^^
〜その前に〜
ウルシの繁殖には、種からと根からとの二つの方法があります。
根っこからは「分根法」ですね、先日の記事をごらんください。
種からの方法は、ちゃんと中身のある種があるなら、分根法よりもたくさんの苗を一度に得る事が出来ます。ただ、ウルシの特長として、種の種皮のまわりに分厚いロウがまきついているため、自然発芽が困難なので、そのロウを取り除いてやるのが重要になってきます。
脱ロウにも、おおまかに二つの方法があります。熱処理法、薬品法です。(熱処理法にもいろんなやりかたがあります)


今回の主役のウルシの種ちゃん、バケツ、硫酸液、混ぜるための棒(今回はウルシの枝)です。
種は、先月脱穀した種ちゃんですよ〜。
薬品法は、硫酸液の強い酸で、種の周囲のロウを焼き焦がすという方法です。薬の扱いと溶かしすぎないようにするのに注意すれば、かなり確実な方法だと思います。(のちの発芽率に左右されます)
やりかたは、いたってシンプルです。


なんだかサイダーみたいなはじける音がして、種皮が焼けていっきに黒くなります。



今回は、約20分で、薬品から引き上げました。
それからたっぷりのお水で洗浄して、きれいにします。
お水を入れたら、こんなに泡立ちました…



よく洗うべし〜〜〜。
ちなみに、この青い育苗箱の下にはスコップで穴が掘ってあり、そこに水が入るようになっています。


ここで網ごと手で揉んで、黒く焦げた表面を取ると、焦げた表面のロウ部分が取れて、スッキリした白っぽい種になりました。もう、城壁は取り払われました。
このあと、水に浸けて種皮を十分ふやかしておきます。中身の生きた種なら、よく水でふやかしたあとに撒けば芽が出てくることでしょう。

以前、熱処理で脱ロウした時の記事も、よろしければごらんくださいね。 ※
