彼女とは年も近く、仕事を始めたのも同時期なんです。あれから十ン年、彼女はもうりっぱな先生になって小学生になった娘ちゃんのお母さんとしてとっても輝いていました。

私もがんばらなきゃ

さてさて…。今年に入ってから取りかかっていた、薬味匙ちゃん。
あれから経過をご紹介できていませんでしたが… 超難関の虎杢の木地の作成もなんとかできまして、もう漆の仕事に入っております。
今は木地固め中… 春の気配にも似た、湿ってぬくぬくとした漆室の中で、小さな匙ちゃんたちが頭を並べて寝ていますよ。


…あんまりよく見えませんね。

やっぱりちょっと漆室から出してみます。
じゃーん。こんなふうに仕上っております。

左の5本は濃いめの木地溜に、右の虎杢2本はまだ仕上げは決まっていませんが…
木目を活かしたすり漆か薄めの木地溜になるのではと思います。(虎杢ちゃんは、強度がない木地なので太めに作ってあります)
彫っている途中で、ポッキリとなってしまった※木地も、柄の部分を整えて一緒に漆の仕事をしています。(これは、別の用途のものにするんだそうです…)
こんなふうにゆっくりゆっくりといろんな内容の仕事を進めていっております。
どのお品も、いい雰囲気に仕上るようがんばりたいと思います。

