「四国の水がめ」と言われる、早明浦ダムの貯水率が低下しているので、香川用水の1次取水制限が間近なのですが…
カラカラの夏なんて、大変ですよね。

この雨はまさに天の恵み、まとまった雨で四国をうるおしてほしいです。
さてさて、今日はショップ和×和に四寸小皿の五枚組を入荷いたしました。
朱溜の方は、うちの工房では珍しい??うるうるツヤツヤした艶ありの塗り肌になっています。


とっても可愛い真っ赤な小皿ちゃんたちです。
さて、実はお客様からのオーダーの中に、艶ありの塗り肌ご希望のものがいくつかありまして…。
「う〜〜ん、どの漆が艶ありに乾くんだろう?」と悩んでいたところでした。
普通、漆器で「艶あり」のものは、油をたっぷり入れた漆を塗って光らせているか、磨きをかけているものが一般的です。あと、漆に強くナヤシをかけているか。
しかし、そんなことはしない変わり者のうちの工房… 大事な漆に人間の手による矯正はかけていません。
漆たちのそれぞれの出身や経歴を見て「この漆はこんな塗り肌に乾くんじゃない?」と予想をつけて、それぞれの漆のコンディションの良い塗り肌を見つけていっています。
それが艶消しだったり、艶ありだったり…というわけです。
しかし、基本的に高品質の国産漆100%の塗り肌は、艶消しのことが多いので、艶ありに、しかもいい感じの艶ありになってくれる漆は、けっこう貴重だったりします。
(漆はツヤツヤが好き、というお客様はやはり多いですね)
この漆(2010年茨城県の奥久慈漆生産組合の盛辺生うるし)は、当初はツヤ子さんだったんですが、月日が経つに連れだんだんツヤケシ子さんになっていきました…。
しかし!!最近になって試してみたら、この朱溜の小皿のようにグロス感たっぷりの可愛いツヤツヤさんになってくれたんです。なぜ?でも嬉しい!
バンザーーイ






ツヤ子さんになってくれない…
なぜ〜〜? 確か、台風が来る前に塗ったものははツヤツヤちゃんになってくれたんですが。

…とまあ、最近の例を一つあげてみましたが…。
こんなふうに、漆がコロコロと表情を変えることはしょっちゅうあります。

純粋な国産漆、しかも工房にあるのは日本の国産漆でもトップクラスの漆ばかり(集めるのは苦労しました♪)なのですが、高品質ゆえ扱いは難しく、使い手はいつも振り回されてばかりです。
価格が高いだけではなく、使うのがムツカシイ事も国産漆が滅んでいく原因の一つなのでしょうね…。
それはさておき。
これしきではめげません。とりあえず台風が去ってから、またトライしてみようかな?と思っています。

暑い&ハラヘッタアッピールだと思われます。
漆にとって適している季節はいつですか?乾燥していれば良いというものではないと、ブログで目にしたような記憶があるのですが・・・。実際に使用するものが国産の漆と言うことで、結構ご機嫌伺いが大変なのではないかと思いますが頑張ってくださいね。
最後のむぎ君、かなり伸びきっていますね。暑さが伝わってきますよね。うちのデビも暑そうです。呼吸が荒いこともあるのでアイスノンを渡すのですが、あまりに冷たいのか使ってくれなくてがっかり。飼い主母の心、デビ知らずです。
酷暑にならないように今からお祈りしようと思っています。くれぐれも夏ばてしないようにご自愛くださいませ。
やはり、西日本はかなりの降水みたいですね…(>_<)
お住まいの所は大丈夫でしょうか。
>漆にとって適している季節はいつですか?
う〜〜ん、そうですね、使う漆の性格と、仕事の内容によりますので、一概に言えません;;
今回のようにツヤツヤにしたいというのは、人の都合なので、まあうまくいけばラッキーという感じでしょうか。
それにしても、猫さんにとって夏は大変な季節でしょうね。
(うちの猫たちは、玄関のタイルの上で涼んでいたりします)
猫も熱中症になるかもしれないので、気をつけましょうね。
ほんと、ほどほどの暑さの夏になりますように…