もうこれ以上は増えないとは思いますが、今年もけっこう詰んでしまいました…


さて、今日は先日木曽から工房に届いためんぱのお弁当箱の木地※ をご紹介したいなと思いますので、ごらんください。^^

容量が約570ml、約400ml、約260mlの3種類です。
さて、このめんぱの木地たち。
いきなり漆の仕事に入る、ということはありません。
必ず「木地調整」という仕事をしているんですよ〜。
このままでもよく出来た木地なのですが…。
使いごこちがもっとよくなるよう、そして漆の仕事が美しく仕上るよう、白木地の段階でいろいろを削って調整します。
たいへん地味な仕事なんですが、ささやかな腕の見せ所のひとつでもあります。


まず、最初にするのはメンパ木地の接着部分のおそうじ。
木地の側面は、木曽サワラの天板に曲げた木曽ヒノキの薄板をぐるっと巻いて留めた構造になっています。
この際の接着剤が表面に出ている場合があるのです。
その部分をたんねんに探して…。


表面に出た接着剤が残っていると、漆がきれいに乗らないのですね〜。
最初にしておくのが肝心なので、ていねいに取り去ります。
そして…。


白木地の状態では、かなり角が立った状態です。
このままですと、手に当たって使用感がよくないんですね。なので角の部分を、豆鉋(まめがんな)を使って、やさしく丸めていくのです。


シュルシュルと、お弁当箱のふちをすべるように動いて、細いヒノキの削りかすを出していきます。
ヒノキの爽やかないい香りがたちこめます。


(わんさか削りかすが出てきます)
この木地調整で、かなり角は丸めます。
角を丸めてもパッと見の印象はあまり変わりません。しかしです。ささやかな差ですが、その効果は絶大です。この作業でびっくりするくらいフンワリと手に馴染むお弁当箱になるのです。

そして…。


ほのぼのとあたたかみのある作風になります。
また、平らなままだとテーブルとの接触でキズの入りやすい部分なのですが、こうしてはつりが入るとあまり目立ちません。
見た目だけではなく、そうした効果もあるのですね。
H.K様K.H様、K.M様M.K様、T.K様K.T様

中身は生き生きと空を飛んで、きっとおいしい漆のジュースを飲んでいることでしょう。
それにしても豆鉋ってかわいいですね。それを操って作業している姿、遠巻きで良いから見てみたいものです。生来がさつで想像力が無い私ですが、せめて作業を見るだけでも満足できるくらいあこがれます。
何せ暑い季節なので、水分補給を心がけて頑張って下さいね。
猫達は元気ですか?うちのデビですが、今のところ夏やせすることなく元気ですよ(^^)
豆鉋、ものすごく小さくて可愛いでしょう♪ いろんなサイズと形があって楽しいんです。
難点は、木クズと一緒に捨てちゃいそうになることでしょうか… 汗
(よく行方不明になったりもします)
本当に毎日暑いですね。
週末に雨が降るそうなので、ちょっと待ち遠しくなっています。
デビちゃんは夏バテ知らずなんですね、うらやましい〜〜(>_<
うちの3ニャンもみな元気です。