2007年11月28日

■ウルシの葉がやっと紅葉しました。

やっと、漆の葉っぱが紅葉しました。晴れ
『紅葉』といっても、ウルシの葉は実はあんまり赤くなりません。茶の混じった『黄葉』、といった感じが通常です。※昨年の紅葉はこんな様子でした。
山で見かける真っ赤に紅葉した木は、ほとんどがハゼかヌルデ等の木だと思います。漆の樹液を採るウルシの木は、そうそうあちこに自生しているものではないのです。※ウルシとそうでない木の紅葉の違い

でも、今回はそうとう葉っぱが赤くなりました!
11/28 漆の紅葉1
今日もお天気がよくなかったので
うまく撮れませんでしたが…けっこうきれいです。


でも、全体の葉っぱがこんなふうになったわけではありません。
11/28 漆の紅葉2
庭には、いろんな産地の漆の木が数本集まって
生えています。紅葉は、全体ではなく、部分的
に見られます。(真ん中のヘンなネギ坊主?を
付けた植物はカールドン。漆じゃないですあせあせ(飛び散る汗)


紅葉もしくは黄葉のメカニズムは複雑で、いろんな要素が影響しあって時期や色の差がおこるらしいですが…。
今回は、やや特殊な状況(今年は9月ですぐ落葉してしまい、翌月再び新しい葉が茂った)だったので、紅葉の様子が違うのは、当然かも知れません。

でも、今回の雰囲気を見て、若い木に色の鮮やかな紅葉もしくは黄葉が著しいような気がしました。
11/28 漆の紅葉3
すかっとした黄色になった高知産の漆の木。
となりの緑色の徳島産の漆の木よりも、若いです。

11/28 漆の紅葉4
こちらも高知産。庭のすみに集めて植えているせいか
ちょっと成長が遅いです。これもかなりきれいな紅葉。

11/28 漆の紅葉5
これは、徳島産の漆のひこばえです。
はっとするような赤さで地面にあって
かなり目を引きます。


今年の気候は、漆の木にとって大変な気候だったと思います。
ちょっと心配しましたが、二回目の葉っぱも落葉にむけて準備ができているのをきれいな色で確認することができて、ほっとしました。^^
さて、来年はどうなるのでしょうか。

※追記
そういえば、昨晩は緊急車輌がよく走ってて、落ち着かない夜でした。おそらく坂出市の事件と関係あるのでしょう。
工房の漆の畑のある「五色台」が、意外な形でひんぱんに放送に出て、地元なだけに少し複雑なものがあります。ぶじ真相が解明しますように…。

posted by 宮崎佐和子 at 21:58| Comment(8) | TrackBack(0) | ■ ウルシの木の記録
この記事へのコメント
漆の木も戸惑っていることでしょうね!!!

このまま温暖化や異常気象が続いたらいい漆が取れなくなりそうで心配です。。。(><)


私の日記に妄想を書きましたが、緑網の出た黒柿ってそちらではやはり拭き漆仕上げですか?

色々作る予定はあるものの緑網を残しつつ塗装ってのが難しくて思案中です(苦笑)
Posted by 黒柿 at 2007年11月29日 00:16
黒柿さん、こんばんは。^^
ちょっと見に行ってきます。(最近ミク行ってない…)

…見て来ました!!
すごいタイトルで、ちょっと引きましたが(うそうそ)
うちの工房では、こんないい黒柿は扱ったことないです。^^:
たまにトチとかで緑色っぽい部分があったりしますが、漆仕上げをすると漆の方が強くて消えてしまいます。

松本が言うには、
刃物だけで仕上げて(ペーパーをかけない)漆は極薄で…とか言ってました。

でも、こんなきれいな材があったら、どう仕上げるか悩みますよねえ…
すごい素材と向き合うと、どう生かすかの戦いみたいになると思います。
Posted by 宮崎佐和子 at 2007年11月29日 23:19
わぁ!!
凄く参考になります(*´∀`*)

ありがとうございます!!!!

極薄ってのはテレピンで薄めるってことですか??
Posted by 黒柿 at 2007年11月29日 23:26
黒柿さん、こんばんは。^^
さっそくお返事ありがとうございます!

松本がいろいろ横で言っていますが、代わって私が…(笑)

>極薄ってのはテレピンで薄めるってことですか??

はい、それもひとつの方法だと思います。

・テレピン(希釈剤)で薄める→希釈した漆を深く木地に浸透させる方法。
・木地の表面に薄い膜を作り、表面をシールし、漆膜を薄くする方法。
・漆で木地固めした表面を削りこんで締めていく方法。

だいたいこの三つくらいの方法があるかと思います。
詳しくは…
ちょっと文章で簡単に説明できないので(;゚-゚)またいつかお会いした時にでもお話しできたらなあと思っています。

↑と松本が言っております。(^.^*)
Posted by 宮崎佐和子 at 2007年11月30日 22:19
わぁ♪♪

ご親切にありがとうございます(*´∀`*)

。。。ということは私の中では漆の希釈は無しだな。。。

理想は・木地の表面に薄い膜を作り、表面をシールし、漆膜を薄くする方法。なので♪

よく練った?粘度&透明度の高いものでって感じの漆で〜〜って勝手に想像(笑)以前鉋かけた黒柿に2液性のエポキシ接着剤塗ったらきれいだった経験からしみこむよりシールが良いって考えてます。オイル系は柿との相性最悪ですもんね!!!!

〜〜〜ってわぁ〜ますますお会いしたくなっちゃいます。。。(><)






Posted by 黒柿 at 2007年11月30日 23:27
(お返事おそくなりました…!)
つたない説明ですが、少しはご参考になったでしょうか??^^
黒柿さん、なんだか松本と話が合いそうですね…笑 いつかその日が近いような気がします。

その機会には、私どもにもぜひいろいろ教えて下さいネ! こちらこそどうぞよろしくお願いします。
Posted by 宮崎佐和子 at 2007年12月03日 22:43
いつもありがとうございます♪♪

教えるだなんてとんでもない。。。(><)


Posted by 黒柿 at 2007年12月03日 23:31
黒柿さん
これからもよろしくお願います(o^∇^o
Posted by 宮崎佐和子 at 2007年12月04日 20:45
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