2007年11月29日

■今年に発芽した漆の苗の秋。

昨年に実った、工房の漆の木の種。
それを、今年の4月に脱ロウさせ、そして5月に播種(種まき)しました。
すると2週間後から、少しずつ発芽してきました。

5/20漆の発芽
一本目の芽です…可愛かったなあムード

そして、プランターの中で兄弟一緒にしばらく育てて、プランターの中がいっぱいになって来ました。
そして7月に一本ずつポットへ移して『個室』で育ててきたのです。

9/7 漆のポット苗
9月の苗の様子。
けっこう大きくなるものです。^^


そして… 11月も終わりの現在。
11/29漆の苗1
もうほとんど落葉しています。(少し黄葉しました)
こうしてみると、成長差かすごくあります。

それにしても、あんなに茂っていた葉っぱが無くなると、なんだかかわいそうな感じさえしてきます。あせあせ(飛び散る汗)
この頃は、ボディの茎(幹)よりも、葉っぱや軸の比率がすごく大きいんです。

11/29漆の苗2
例えば、この子。

まだ、葉っぱが二枚残っていますが…もうフレディ状態。残った葉っぱの軸は、矢印の部分から落ちてしまいます。
すると葉が茂っていた時には、こんもりしていたこのポットには、ぼつんとした幼い幹だけが残るのです。


11/29漆の苗3
この子は、かなり葉っぱが赤くなりました。
…で撮ってみたのですが、写真では赤くなかった。バッド(下向き矢印)


11/29漆の苗4
でも、こんなに小さくても(5〜10センチくらい)
もうりっぱに漆の木の特長を備えています!


これらの苗は、ポットのままこの冬を過ごします。
昨年は、新潟の漆かきさんから送っていただいた新潟産の種を発芽させて苗にしました。
それはすでに脱ロウした状態のものだったので、びっくりするくらいたくさん発芽し(もうぎゅうぎゅうダッシュ(走り出すさま))しかも落葉するまでにうんと背も伸びました。たぶん、30センチくらいはあったのではないでしょうか。
今年は、初めて自前の種を自分で脱ロウ、発芽させたのですが、うまくいかないことだらけで、あんまり育ちませんでした。
一番、影響したのは種まきの時期が遅れたことだと思います。今思うと、出張中にちゃんと水やりできなかったのも気がかりです。

それでも…この子たちは春になったら、またみずみずしい若葉をつけてくれます。来年は、びっくりするくらい大きくなりますように…!


posted by 宮崎佐和子 at 22:40| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ ウルシの木の記録
この記事へのコメント
“自前の種”の発芽率はこの方法で何%位だったのでしょうか?

脱ロウレポの紹介、有難うございました。
追々に見ていこうと思います。
漆の木は本当に不思議な発生をするんですね。
石器時代とか縄文時代の先輩達はどうやってこの木の発芽法を考えついたんだろうなと考えてしまいます。
「熱を加える」ということで山火事のあと自生したものを見て考えついたんでしょうか。
だんじりさんの鶏発芽法、興味深いです。
べこなら胃が4っつあるのでもしかしたら……なんて思ってしまいました。
Posted by いちご納豆 at 2007年12月01日 23:10
いちご納豆さん、こんばんは。^^
お返事がおそくなりましたが、いつも丁寧に見て下さいまして、ありがとうございます!

発芽率は、それが分からないのですよ〜〜。(>_<)=3
種は、それなりの量があったので粒を数えるけっこうな数になったはず…。それなのに、30本くらいしか苗が取れなかったので、計算したら情けないくらいに発芽率は低いと思います。(去年の新潟からの種は、ほとんど発芽しました)せっかく教えていただいたので、もっと芽生えさせてあげないとだめだなあ。

>べこなら胃が4っつあるのでもしかしたら……なんて思ってしまいました。

わわっ本当ですね!
なんだか喜んで食べてくれそうな気がします。^^(全部、消化してしまったりして…)
Posted by 宮崎佐和子 at 2007年12月03日 23:05
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