2006年06月01日

■義父の遺産。



塗師だった松本和明の父が亡くなってもう1年です。
義父はクリスチャンなので、一周忌とかそういったものは一切なしです。(私に言われるまで、松本は自分の親の命日さえ忘れて仕事に没頭。松本家って不思議だ…)

ちょうど1年前は、二子山親方の相続がどうのと世間をにぎわせていましたが、義父は気持ち良いくらい、財産はぜんぜん残しませんでした。(ほんとうに何も無い…(^^:) 
家族に残してくれたものは、子供たちと思い出とよく手入れされた田畑と、そして義父がずーっと使っていた仕事部屋くらいでしょうか? 

この今だ整理されていない仕事部屋からは、時々とんでもない「お宝」が出てきます。それが大量の泉の刷毛 (!) だったり、黒田の最低35年以上前の朱の顔料・木箱セット数個だったり、極上の研ぎ炭だったり、相当昔の漉し紙 (透かすと木の木目が浮かびあがる) だったり、家族でさえ「いつの間に買い込んでいたんだ!? 」という品々なのです。松本も「うーん、子供の頃うちが貧乏だったのは、おやじが材料をいろいろ溜め込んでいたからか」と納得。「子供のころ服は“ウエス”の中から選んで着せられていた」という逸話は、松本からもう92回は聞いたでしょうか? そんな父にやはり似て、松本は材料や道具に凝ります。(凝り過ぎ…)
こんな品々も関係ない人にとっては価値のないものですが、私たちには本当にありがたいもの。大事に使って、義父を偲ぼうと思います。霧

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posted by 宮崎佐和子 at 23:09| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 日記
この記事へのコメント
初めまして、mashと申します。
gooRSSリーダーの更新からきました。
すばらしいお父さんの遺産につい立ち止まってしまいました。
子供に残せる価値あるものの本当の姿だと思います。
お父さんが、いかに自分の仕事を伝えたかったかが偲ばれます。
私も自分の子供にこういうものを伝えたいと思います。
Posted by mash at 2006年06月03日 02:16
mashさま、はじめまして。この度はありがとうございます。(_ _)  お金はないよりある方がいろいろ便利ですが、お金で買えないモノってあるんです。特に私どもみたいな仕事をしていると、数年前にはあった道具や材料がもう手に入らないってことは珍しくありません。(T T)

でも法律って知らないと本当に損したり、ややこしい事になったりしますよね。みんなが欲しがるモノを残さなかった義父に感謝しています。
Posted by 宮崎佐和子 at 2006年06月04日 00:09
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