この春から、木彫りでアクセサリーのパーツを作っています。(カテゴリ/工房の仕事 5/4 参照)
経過報告はごぶさたしていましたが、ちゃくちゃくと進めていました。

木地固め、下地3回、下地固め、の工程を経て、やっと「下塗りできるかな」という状態までになりました。
でも、このパーツのままの状態では持ち手がないので塗ることができません。では、どうするのか? “持ち手”を作ってやるのです。お椀などの器類は“つく棒”という専用の持ち手があるのですが、こういったオリジナルのパーツは自分で工夫しないといけません。大きなブローチは比較的扱いがラクなのですが、これは繊細なパーツだし… (1cmくらいのビーズもあります) う〜ん、今回はどうしよう?

結局、こういう形になりました。(なんか、オブジェみたい)
極細のくぎを差し込んでスタンドさせました。くぎが入っている部分は、あとで金具で接続する部分。これでパーツにさわらず一度で全体を塗ることができます。
でも、この準備作業に時間がかかりすぎて、本当は今日したかった肝心の下塗りができず。(T.T) こういった下ごしらえや準備、道具の手入れにすごく時間を使うことはしょっちゅう。塗っている時間は意外と少ないのです。
(パーツの数はなんと200近くあるようです… びっくり。小さくてかさばらないので気付かなかった)
下塗りは黒漆を使うのが一般的ですが、朱漆を塗ってみようと思います。そうすると、出来上がりのイメージがよく分かるからです。新作のため、どんな仕上げにしようかよく考えながら進めていこうと思います。