2007年12月12日

■天杉の卓の修理、やっと完了。

1年近くお客様から預かっていた天然杉の卓の天板がありました。
それが今日、やっと手元から離れて、ほっとしています。晴れ
徳島産のいい風合いの天然杉に大森俊三さんの漆をたっぷり塗り込んだ、思い入れのある品ですが…。思えば、なぜかトラブル続きの作になってしまいました。
で、この子にもお客様にもたいへんな苦労をかけてしまったのでした。

12/12天杉卓の天板1
長さが180センチ、厚みが10センチくらい。
裏と面で雰囲気が違い、リバーシブルにもなる卓です。
(和裁の裁縫台で使って下さったそうです)

そもそもは…1年近く前、少し手直しをすることになり、遠方なのでお客様から返送していただき、けっこう時間をかけて直したのです。
お客様も完成をお待ちかね。
そして、とある運送会社さんに依頼して美術梱包でお客様のもとにお送りしたのですが…。
なんとお客様のもとにあちこち欠けた状態で届いたのです。
私たちは「ひと仕事、すんだ〜」と思って安心していたんですが、お客様から「壊れて届いちゃったんですよ… もうやだ〜(悲しい顔)とメールをもらい、びっくり。
お客様もショック…私たちもがーんがく〜(落胆した顔) せっかくきれいに直したのに、送ったときよりもっとひどい状態になっちゃったのですから。

すぐさま、運送会社さんに松本が連絡をしたのですが、お客様が壊れていたことを黙ってて、数日経ってしかも梱包資材も片付けたあとに教えてくれたことがネックになりました。(数日間、ショックで悩んでいたそうです)
どうみても運送事故なのですが、運送会社さんにしてみれば、証拠がない状態。
なので運送会社さんも疑心暗鬼?で「保証はたぶんできません」という、つれないお返事でした…。バッド(下向き矢印)でも、どのみち工房で直して再びきれいな状態でお返ししないと…となり、同じ運送会社さんに頼んで、工房まで返送してもらったのです。

しかし、そこで情勢逆転。
なんと工房に返送中にも、再び運送事故があったのです…たらーっ(汗)どこかにぶつけたらしく工房に届いた時点で、さらにあちこち新たなカケと一緒に破片が…! うわわわ〜〜。
これはいかん!と、梱包資材から解いた時点で、その様子を担当の方に来て見てもらいました。壊れた新たな破片が梱包の中に散っているのを見て、運送会社さんも『……』。
ということで、幸か不幸か、往復両方の事故を認めてもらうことが一応できたのでした。(はあ〜)

二回目の修理は、もっと時間がかかってしまいました。
作品展の準備をしたり出張に行ったりの間に、少しずつ進めていたのですが、結局半年近くかかってしまいました。

でも!やっとなおりました〜〜。
時間かかっただけあって、もう破損していた所が全然分からないくらいきれいになったのです。(うれしい!)
12/12天杉卓の天板2

それにしても、いい仕上がりだったなあ…。
手から離れるのが、ちょっと寂しいです。^^:


12/12天杉卓の天板を運ぶ松本
○○○運輸さんに持って行く松本。
厳重梱包です。

お客様のところに届いたら、その場で梱包を解いて中身に異変がないか確認していただくよう、お願いしました。


それにしても、大きめ家具類は運送事故が多いです。
そういえば去年の今ごろにも、楡(にれ)の棚・運送事故バラバラ事件がありましたね。(今回は、前と違う運送会社さんです) あの時も、すごくショックだったなあ…。
小さいもの、例えばお椀なんかもたまにありますが、それくらいなら「まあ…仕方ないか」と思います。
(陶芸の方なら、ほんとうにしょっちゅうではないでしょうか)
が、お椀ならともかく大きいものになるとダメージもすごいです。これからは、ちょっと家具類はなるべく出さない方向でいこうかとも思ってしまいます。

そういえば、この○○○運輸さんの美術梱包は、とても『美術梱包』とは思えない内容でした。ぷちぷちシートでくるっと巻いただけの「え?これで美術品を送っているの?」というびっくりのサービス内容でした。ふらふら
内容をぜひとも見直してもらいたいものです…。
あんまりうるさく言って「うちは漆と名のつくものは絶対運びません!」と言われるのも困りますが(香川では窓口で拒絶されることがあります…他県では、どうなんでしょうか)

でも前回と違って、今回の運送会社さんは、とてもまともな対応だったと思います。ちゃんと状況が通ると、社内間もスムーズに処理を進めてくれました。


思えば、運送会社でバイトしていた友人が「現場は修羅場や!荷物なんか丁寧に扱ってられへんわ」と言ってましたが…。
この年末年始に向かう忙しい時期ですが、人も荷物も事故がないことを祈ります。


posted by 宮崎佐和子 at 23:59| Comment(7) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事
この記事へのコメント
運送事故って結構ありますよね。
今年も、知人の作家さんが200万円くらいの商品(天板)送ったらやられたそうです。もちろん保険は下りましたが、天産物は唯一無二なので金では解決できない場合も多いですよね。

今回の件を拝見して、怒り心頭です。


ちなみに私のお師匠様が80万円だか100万円だかの天板を九州あたりに発送したとき、○川急便は運送費十数万請求してきたそうですよ。

荷物に対する扱いも悪いし、二度と頼まないとおっしゃっていました。

現在使っている会社(どこだっけ?)は東北でも九州でも一万数千円でちゃんと丁寧に送ってくれるから助かるとおっしゃっておりました。


後日談ですが、○川急便の営業マンが以前トラブったことも知らずのこのこと営業に来たらしいです(苦笑)
普段は仏様のように温厚なお師匠様もさすがに文句いって帰したそうです(笑)
Posted by 黒柿 at 2007年12月13日 06:01
追記、

いい味の天板ですね〜(*´∀`*)

毛布でくるんで、コンパネでサンドして発送したくなりますね(笑)
Posted by 黒柿 at 2007年12月13日 06:03
立派な天板ですね。
重みを感じます。
Posted by mana at 2007年12月14日 21:12
原油高騰と民営化の影響なのでしょうか。
美術梱包といっても国宝・重文クラス以外はこうゆうこともありえるのでしょうね。
紙で包んだ後、エアキャップの上から角々にダンボールで養生、ダンボールで全面梱包されてはどうでしょう。
私は幸いにいままで棚など大きなものも無事に依頼主に届いています。(美術梱包でも保険付きでもありません。そんなものかも…)
Posted by いちご納豆 at 2007年12月14日 22:21
黒柿さん、こんばんは!!^^
もう毛布でぐるぐる巻きです。ミイラに包帯を巻いているような感じでした。笑

>今年も、知人の作家さんが200万円くらいの商品(天板)送ったらやられたそうです。

ひぇええ!('o':) 痛いですねえ。
どんな状況だったか分かりませんが、たとえ保険が下りたとしてもちっとも嬉しくないです。

>○川急便は運送費十数万請求してきたそうですよ。

ええっ?なぜ??
なぜそんなにかかるんでしょう(コンテナに入らない巨大材だったとか…まさかぁ)
でもたぶん別の理由からなんですね。
○川さんは、運送事故、多そうです。うちでも大事なものが事故にあった時、なんと言うか、やりとりだけですごく消耗しました…。(それに今思えば、最後までお詫びの言葉がなかったなあ…)
猫さんもたまにありますが、対応が早いです。
…って、何もないのが一番なんですけど。^^:
お師匠さんが使ってらっしゃる所、またいつか機会があれば教えてくださいね。

この天板は、こういった風合いだしうまく漆で全然分からないくらいに補修できたのが幸いです。
うちの持ち物ではなく、お客様のものだったので、なんとか直せて一安心でした。
Posted by 宮崎佐和子 at 2007年12月14日 22:36
manaさん、はじめまして。^^
コメントを下さいまして、ありがとうございました。
あまり映りのよくない写真ですが…この思い入れのある天板に目をとめてくださって嬉しく思います。

いろいろ紆余曲折したこの天板ですけど、なんとか直って本当にほっとしました。(まだ、持ち主の方はごらんになってないのですが)

これからもよろしくお願いいたします。^^
Posted by 宮崎佐和子 at 2007年12月15日 18:32
いちご納豆さん、こんばんは。^^

>紙で包んだ後、エアキャップの上から角々にダンボールで養生、ダンボールで全面梱包されてはどうでしょう。

ありがとうございます。
やっぱり、角が一番弱いですものね… 一番守ってやらないといけませんね。

>私は幸いにいままで棚など大きなものも無事に依頼主に届いています。(美術梱包でも保険付きでもありません。そんなものかも…)

う〜ん確かにそうかもしれないです。
いつもは梱包は自分たちでがんばってしているのですが、今回はお客様が美術梱包での送付ををご希望されて、いつもお世話になっている運送会社さんが美術のサービスを始めたこともあって、利用してみたのです。
大事に運んでくれるだろうと安心していたんですが…それがこの結果に…。^^:
う〜ん、分からないものです。
Posted by 宮崎佐和子 at 2007年12月15日 18:43
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