2006年06月21日

■漆のアクセサリー


ずっと進めていたアクセサリー。塗り重ねがすすんで、全体的にぷっくりしたいい感じなってきたので、次の行程に進むことにしました。
6/21宮崎
彩色をする前に、金属色を敷きます。
(金・銀箔を貼る、金・銀粉を蒔くなど)
ちょっとめんどうですが、このひと手間で漆の彩色の照りがよくなるのです。


6/21つばき1
今回は銀泥を蒔くことにしました。
まず、作業用に調合しておいた漆を極薄でなるべく均一に塗ります。そして、しばらく「室」に入れておきます。

塗ったものの様子をよく見て、乾き切る直前に取り出します。
(事前にテストずみ。今回は1時間前後でちょうどよくなるようでした)

6/21つばき2
真綿(絹の綿)にたっぷり銀泥をふくませて、
少しずつ銀をのせていく。
乾きかけの漆の粘力で銀がぴたっと表面に吸い付いていきます。


6/21つばき3
しっかり銀がついています。


6/21銀の葉
こちらは葉っぱ型のパーツ。銀が乗ったら、
真綿でしっかり磨きこんていきます。下仕事ですが、
簡単な「蒔絵」作業です。


6/21椿シンプルタイプ
こちらは同じツバキですがシンプルタイプ。


6/21銀色全体

しっかり銀色になったアクセサリーパーツ。メタリックでとても漆には見えない不思議な雰囲気になりました。
う〜ん、それにしても今日はかなり暑いので、漆の乾きがテスト時より少し早めのようです。今回は、比較的大きいブローチパーツをメインに銀入れをしました。

この後の作業は、漆が乾いたらよけいな銀を取って銀を定着させる「固め」を行うことになります。
が、アクセサリーパーツは大小合わせて200近くあるので、順次すすめていくことになります。

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posted by 宮崎佐和子 at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事
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