ずっと進めていたアクセサリー。塗り重ねがすすんで、全体的にぷっくりしたいい感じなってきたので、次の行程に進むことにしました。

彩色をする前に、金属色を敷きます。
(金・銀箔を貼る、金・銀粉を蒔くなど)
ちょっとめんどうですが、このひと手間で漆の彩色の照りがよくなるのです。
(金・銀箔を貼る、金・銀粉を蒔くなど)
ちょっとめんどうですが、このひと手間で漆の彩色の照りがよくなるのです。

まず、作業用に調合しておいた漆を極薄でなるべく均一に塗ります。そして、しばらく「室」に入れておきます。
塗ったものの様子をよく見て、乾き切る直前に取り出します。
(事前にテストずみ。今回は1時間前後でちょうどよくなるようでした)

真綿(絹の綿)にたっぷり銀泥をふくませて、
少しずつ銀をのせていく。
乾きかけの漆の粘力で銀がぴたっと表面に吸い付いていきます。
少しずつ銀をのせていく。
乾きかけの漆の粘力で銀がぴたっと表面に吸い付いていきます。

しっかり銀がついています。

こちらは葉っぱ型のパーツ。銀が乗ったら、
真綿でしっかり磨きこんていきます。下仕事ですが、
簡単な「蒔絵」作業です。
真綿でしっかり磨きこんていきます。下仕事ですが、
簡単な「蒔絵」作業です。

こちらは同じツバキですがシンプルタイプ。

しっかり銀色になったアクセサリーパーツ。メタリックでとても漆には見えない不思議な雰囲気になりました。
う〜ん、それにしても今日はかなり暑いので、漆の乾きがテスト時より少し早めのようです。今回は、比較的大きいブローチパーツをメインに銀入れをしました。
この後の作業は、漆が乾いたらよけいな銀を取って銀を定着させる「固め」を行うことになります。
が、アクセサリーパーツは大小合わせて200近くあるので、順次すすめていくことになります。