私たちは昨日、高知県へ行ってきました。(日帰り)
観光? いえいえ違うんです。
ウルシの木を見て参りました。

実は、昨年の秋に高知でお住まいの方より、「うちの近所に、昔うるし掻きに使われていたウルシノキ(口径25〜30cm)が2本ある」とご連絡をいただいていたのです。
もう、葉っぱも出ているだろうと思いおじゃましてきました。
で、ありましたよ〜〜。
立派なウルシの木が



大きいでしょう?





この木も負けず劣らずしっかりした太い木でした。
このウルシの木たちは、決して自生の木ではありません。
工房のウルシの木たちと同じように、人の手によって植えられ、育ったというれっきとした歴史を持っているんですよ。
もう今は廃れてしまいましたが、この地域は地方の小さな漆樹液産地でした。(昭和の時代にまでには、そういった産地が日本各地にありました)
このウルシの木たちも、その名残のひとつなんです。
これらの木は、紹介してくださった地主さんが小学生の時(50年ほど前)に、漆かき職人さんが実際に漆を採っていたことがあるんだそうです。(現在の木は、その後に伐採、再び伸びた『更新木』と思われます)
なので、この近辺にはウルシの木があちこちに残っていると考えられました。


松本『ほらっ、あそこにもここにもウルシの木らしきものがありますよ〜』
地主さん『え、どれどれ?あ、あれもそうなんか!』
…で、実際にありましたよ

ざっとごく近所を見渡しただけでも、ウルシの木の名残があちこちに…。



ね、たくさんあるでしょう?
AさんBさんとは違って、かわいそうに何度も刈られたりツタが巻き付いて歪めたりして本来の姿とはかなり違ってきていますが…。
さて、たった2本の木ですが、これほどの大径木ならものになりそうです。
今年か来年か、スケジュール調整して、松本が久しぶりに漆掻きをすることなるかと思います。


