2009年10月16日

■第31回浄法寺漆共進会。

今年の「浄法寺漆共進会」が、15日にぶじ終わったようです。
今回は平日の開催だったのですが、なかなかの人出だったようでちょっと嬉しく思います。
今年の漆かき長期研修生の臼杵さんが、会場の写真を送ってくださったので、アップしますね。
臼杵さん、ありがとうございました。ムード


10_17_kyousinkai_1_.jpg
共進会の審査員は高橋勇介氏、町田俊一氏、富士原文隆氏の3名の方々です。

さて、漆の共進会は「漆樹液のコンクール」のようなもので、漆掻き職人さんである組合員さんたちの各自の「これぞ!」という、イチオシの漆が出品されます。
ずらーっと、漆の入った木樽が匿名で会場に並べられるのですが、「初辺の部」「盛辺の部」「末辺の部」と、採取時期に分けられて出品されます。

それらの樽の中身の漆を、ヘラ立て(木ヘラで漆をすくうこと)で確認しながら、審査の方々が項目にそって点数をつけていきます。

※昨年の共進会の様子



バッド(下向き矢印)この審査の様子なのですが…。
10_17_kyousinkai_2_.jpg
この漆の色、粘度、などいろいろチェック項目を見て、審査員さんたちが真剣に見ていきます。一般の方からすると「何を見ているだろう?」と不思議な光景に見えるかも…。


さて、今年の賞はどなただったのでしょう?
初辺の部の金賞は佐藤春雄さん。
盛り辺の部は金賞工藤竹夫さん。
末辺の部の金賞は猪狩史幸さん(今年の長期研修生の一人)でした。
皆さん、おめでとうございます。ぴかぴか(新しい)

(ちなみに臼杵さんは盛り辺の銅賞だったそうで… こちらもおめでとうございます。^^)


バッド(下向き矢印)さて、臼杵さんが、うちの工房に来る予定の漆樽の一つの写真も撮ってくださいました。
10_17_kyousinkai_3_.jpg
研修生は、会の裏方としてお忙しかったはずなんですが… ありがとうございます。;;
今年も、大森俊三さんと大森清太郎さんの漆を、受注生産という形でお願いしているんです。

私たちが一番気にしているのは、やっぱり今年の漆のできぐあい。
皆さんご存知のように、今年は天候不順で野菜の収穫にも大きな影響がありました。もちろん、木からの産物でもある漆樹液も天候に左右されます。

正直、昨年はかなり良くなかったのですが…。あせあせ(飛び散る汗)
たぶん今年もあまり良くないと思います。(とはいっても、それは最高の漆を知っている、松本の求める基準が高すぎるため)漆掻きさんは最善を尽くしてくださっているので、楽しみに待とうと思います。

共進会に出品された漆たちは、おそらく今日出荷されていると思います。
昨年から、制度が変わり、自動的に翌日出荷になったらしいです。(なので、去年はすぐに漆が工房に届いてしまいました。※昨年届いた漆
新しい採ったばかりの漆は、今が大事な時期で動かすと品質に影響してしまいます…。
なので工房の漆は、通年通り、年内は動かさずに安静にして置いていただくようにお願いしました。^^
来年のお正月のころ、見ることができる予定です。ムード
また、その時はご報告しますね。





10_13_urusikaki_.jpgさて、岩手県よりまだまだ暖かい、香川県ですが…。弟子が先日、最後の辺掻きをしましたよ。日本の各地で、いろんな世代や立場の人々が、漆に熱い情熱を持って向かっているんだなあ、しみじみ感じるひとときです。

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posted by 宮崎佐和子 at 23:45| Comment(4) | TrackBack(0) | ■ 浄法寺町の漆かきだより

2009年10月09日

■第31回浄法寺漆共進会のお知らせ。

11/5末辺漆4

■第31回浄法寺漆共進会の開催について

日 時/平成21年10月15日(木) 午前10時〜
場 所/二戸市社会福祉会館(二戸市浄法寺総合支所前)
問合せ先/二戸市うるし振興室 TEL:0195-38-4471




その年に浄法寺で採れた漆の出来具合を競う、浄法寺漆共進会。
毎年10月に催されるこの共進会で、浄法寺の漆かき職人さんが今年採った「これぞ」という自信作のウルシの樽が並びます。
(つまり、漆樹液のコンクールなんですね)

※昨年の共進会のレポはこちら。

「漆樹液」の初の産地認証制度が、昨年からこの浄法寺町に導入されまして…(ほんとうに画期的なことなのです)たいへんマスコミにも注目されましたので、昨年は一般の方の見学も多かったそうですよ。^^
マニアックな?イベントなのですが…
ベテラン職人さんによるプロの採った漆樹液(これも表情さまざまなのです…)から、若い研修生の皆さんの採った初々しい漆樹液までたくさんの生の漆を見ることができます。
きわめて日本的な素材を生み出している生産地の熱気、その真剣さには圧倒されるものがありますし… 近年は若い生産者さんの姿もちらほら見られるようになったので、ぜひ若い世代の方にも見ていただけたらなあと思います。
興味のある方は、ぜひお出かけくださいませ。ムード


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posted by 宮崎佐和子 at 23:34| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 浄法寺町の漆かきだより

2008年10月20日

■第30回浄法寺漆共進会。

ぶじ、30回目の浄法寺漆共進会が終わったそうです。
今回は残念ながら、足を運ぶ事ができませんでしたが… お忙しい中、今年の長期研修生の本間さんが、その様子を教えてくださいました。ムード

会の様子は… こんな感じです。
第27回浄法寺漆共進会2
数年前の写真ですがこんな様子です。

ほんとは、いろいろ撮影してくださる予定だったんですけど、本間さんは研修生なので会の進行のお手伝いもしていたそうで、写真はほとんど撮れなかったそうです。残念〜!


共進会は、19日の午前10時からの開催でした。
その年の組合員さんの採った自慢の漆を、いっせいにお披露目する会なのですが、今年は近年最多の出品人数の24人だったそう。
皆さんの力作、初辺(初夏の漆)、盛辺(真夏の漆)、末辺(秋の漆)のそれぞれの漆桶が40個以上も並びました。(なかなか、壮観な光景だったと思います)
そして、審査の先に「浄法寺漆認証マークの発表会」が行われました。
その浄法寺漆ブランドの認証マークはこんなマークです。
岩手日報さんの記事をごらん下さい。これからは、正式な認証を受けないと「浄法寺漆」を名乗れなくなります。
その発表会が終わったあとは…
いよいよ漆の審査です。(ドキドキ)
担当の漆掻きさんが、密封した漆の桶の蓋紙を開けて、中身を露呈してヘラを立てて、審査員さんがそれぞれの粘度や色、匂いその他を検分して、個別に評価をしていきます。


バッド(下向き矢印)今年の大森俊三さんの盛り漆のヘラ立て(審査)の様子です。(本間さんがなんとか動画を携帯で撮ってくれました)


…あれ? 
大森俊三さんの漆、今年はいつもと色が違いますよ。
(今年は、色がやや濃いような…)
大森俊三さんの盛り漆は、5貫目がこのあと荷造りされて、うちの工房に送られて来る予定なんですよ。
早く見たいです。ぴかぴか(新しい)

バッド(下向き矢印)そして、本間さんの採った漆も出品されていましたよ。



毎年、研修生は必ず共進会に出品することになっているんです。
自分の初めての仕事を、公の場で発表するんですから… こちらの方もそうとうドキドキでしょうね。
でも数ヶ月、慣れない山仕事で頑張った成果ですから、とても晴れがましいことですね。^^


ほどなくして、審査発表が出まして…。
初辺の部の金賞は、佐藤春雄さん。
盛辺の部の金賞は、大森清太郎さん。
末辺の部の金賞は、工藤竹夫さん でした。
なんと本間さんは、めでたく初辺の銀賞をいただいたそうで… わぁ、おめでとうございますハートたち(複数ハート)
ぶじ、共進会を終えたあとは、皆さん連れ立って天台の湯にて打ち上げ会を行ったそうです。
ほんとうにお疲れさまでした。
(今年の共進会は、一般の方もかなり参加されたみたいで… 『ふゆかぶ』さんというカブ乗りさんのブログで、かなり詳しくレポされてて楽しかったです♪ 新聞記事よりも詳しいんです)


さてさて、無事共進会は終わったホッとしたところですが…。
気になるのは、今年の漆の「品質」です。
制度は発足されて、よきスタートを切ったものの、こちらの方は正直言って、かなりシビアです。
全体的に、今年採れた漆の色が「白っぽい」みたいなのです。
白っぽい色の漆… 
これは水分が多い漆、すなわち身のつまっていない漆、質がよくないことを表します。(本間さんからの動画を見た松本が、とても心配して確認していました)
不安は的中で、今年の漆は例年より出来がよくないそうです…。
審査に立ち会った漆掻きさん自身もそう感じていたらしくて「今年の漆は全般的に白い、自分自身の漆も今まで採った中でも今年が一番白いと思う」とおっしゃっていたそうです。
ボジョレーヌーボーのように「今年もたいへんよい出来です」と毎年言えればいいんですが(毎年変わらず出来がよいのも本当かなあ、と思うんですが) 漆は人の仕事でもあるけど自然の授かり物でもあるので、なかなか難しいと思います。

そんなこんなで、うるしも自然の作物なので、年によって出来不出来は当然あるわけなのですが… 
気になる事に、ここずーっと、いい年がありません。もうやだ〜(悲しい顔) 天候のせいかなあ。(しかし漆は値上り…。今まで買い叩かれ放題だった浄法寺漆もやっと適正価格に近づきました)
値上りはぜんぜんいいんです。
でも、買うからにはいい漆が欲しいなあ…。
ああ、松本が浄法寺で漆掻き研修をしていたころは、ピカイチのいい漆が採れていたなあ!
あの時代よもう一度、という感じです。


さて、今回は見に行けず心残りだった共進会ですが…。
本間さんのおかげでその様子を少し知ることができました。ありがとうございます。^^
本間さんは、11月の上旬頃まで、浄法寺でいるそうです。
あと、もう少しです… また漆掻きのお仕事の様子も教えてくださいね。


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posted by 宮崎佐和子 at 23:45| Comment(4) | TrackBack(0) | ■ 浄法寺町の漆かきだより

2008年10月17日

■第30回浄法寺漆共進会のお知らせ

10/17浄法寺の漆

浄法寺漆生産組合による共進会もいよいよ30回目を迎えます。
(工房で使う予定の漆たちも、出品されます)
今年は、浄法寺の漆産業にとって大きな節目になりそうな大事な行事になると思います。どなたでも参加できますので、興味のある方はぜひごらんください。


バッド(下向き矢印)昨年の共進会の様子の一部です。


■第30回浄法寺漆共進会の開催について

日 時/平成20年10月19日(日) 午前10時〜
場 所/二戸市社会福祉会館(二戸市浄法寺総合支所前)
その他/当日は、浄法寺漆認証委員会による第1回認証も開催されます。
問合せ先/二戸市うるし振興室 TEL:0195-38-4471


※詳しくはこちらもごらんください。^^


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posted by 宮崎佐和子 at 19:13| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 浄法寺町の漆かきだより

2008年06月28日

■浄法寺の「遅霜」の被害について。

香川県では、今年は順調な天候で、工房の庭の漆の木も元気な姿を見せてくれています。
しかし、肝心の漆樹液生産地である岩手県二戸郡浄法寺町ではどうなのでしょうか?

実は、日本文化財漆協会で『5月に協会の植栽地(熊沢地区、吉田地区)遅霜の被害があった』という報告があって、とても気になっていました。(協会の植栽地と、浄法寺でうるし掻きをしているところはすごく近いのです。ほぼ同じエリアといっていいくらい)
そこで、いつもお世話になっている浄法寺町の漆掻き職人、大森俊三さんにお聞きしたところ、「霜?そうだよ、5月に霜にやられて、今年の新芽がだめになってしまったよ」とのこと。(…さらっと言われてしまいましたが)
がく〜(落胆した顔) ええっexclamation
…いちばんの新芽って大事なんです。

東北地方は寒冷地なので、こんなことがあるのでつねづね心配はしていたのですが。

どんな状況か、すごくすごく心配だったですが…。
東京展の準備で忙殺されてそのままになっていました。
(葉っぱの様子、写真がみたいけどなあ… 新人研修生の本間さんに頼むのも悪いしあせあせ(飛び散る汗)
…と思っていたところ、昨年の研修生の竹内さんが浄法寺入りしているという話を、東京滞在中に本間さんから聞きました exclamation

そこで、さっそく竹内さんに電話。
(そう、竹内さん、しっかり今年の漆掻きのお仕事に参加していました!)
そして、
「もう、だいぶ新しい芽が伸びちゃって分かりにくいかもしれないけど」と、霜被害の名残の写真を撮ってくれることになったのです。


バッド(下向き矢印)そして先日、いろんな写真を送ってくれました。
6/28竹内さんの浄法寺の漆の写真2
五月の中頃に遅霜に芽がやれて、次の芽が育ってきたところです。今年は掻けません。<竹内さん>


わ… 葉っぱが少ないです。たらーっ(汗)

竹内さんが「今年は掻けません」と言っているので、今年はこの漆の木たちからうるしを採る予定にしていたのでしょう。
こんな状態ではがんばってキズを付けても、うるしは出ないです。
せっかくの貴重なウルシの木…。
来年以降に見送ったという判断は、賢明だと私も思います。

6/28竹内さんの浄法寺の漆の写真3
もう一枚。通常なら、びっしり葉が茂っているはずの枝先ですが、まばらにしか葉が付いていません。

バッド(下向き矢印)この写真なんか、分かりやすいです。
6/28竹内さんの浄法寺の漆の写真
先の芽がやられ、次が延びています。<竹内さん>

…木もがんばってます。ふらふら
でも、新芽を傷めて最初の葉っぱが出なかった影響は大きいですね…。こんな少ししか葉をつけられないなんて。

似たような事例が、うちにもあります。(うちの場合は霜で春の新芽が焼けたのではなく『新芽をもいで食べた』んですがあせあせ(飛び散る汗)) →新芽を採った3ヶ月後の枝
地域の違い、経過時間の違いはありますが、こんなふうに木は、無くした葉をカバーしようとするんですね。

バッド(下向き矢印)そして、最後にまったく雰囲気の違う木の写真。
6/28竹内さんの浄法寺の漆の写真1
吉田の谷、向かいの斜面は霜があたらなかったようです。<竹内さん>

わっexclamation 
ほんと、こっちの地区の木の葉っぱはとってもきれいによく茂っています。
霜の被害のあったという吉田地区ですが、その向かいではそれといったダメージを受けずに、こんなに木が生き生きとしているんですねえ。
ほんの少しの条件の違いで明暗が分かれるなんて、ほんとうに自然界はシビアです。

****************************************

…さて、読んで下さっている方の中には「葉っぱが茂っているかどうかが、そんなにうるし掻きにとって大事なの?」と、不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
葉っぱが大事かどうかと言われると… 大事なんです。

「ヘチマ水」なら、ヘチマが根から吸い上げた水分を切ったヘチマの茎の断面から、どんどん採ることができますよね。
でも、うるし樹液は、ヘチマ水とは違います。
うるし樹液は、葉っぱが光合成をして作っているものなんですね。
なので、健康な葉っぱがたくさん茂っているかどうかは、品質のいいうるし樹液が、その木からたくさん生産されるかどうかに大きく関わってくるのです。
つまり、葉はうるしの生産工場みたいなものなんですね。

葉っぱ、とても大事です…。

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posted by 宮崎佐和子 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 浄法寺町の漆かきだより

2007年10月23日

■第29回浄法寺漆共進会に行ってきました。

昨日、松本が出張から戻って来ました。^^
おつかれさま!
久々に浄法寺に行って、お世話になった皆さんにごあいさつできました。
さてこの「漆共進会」、今年の漆を生産した漆かきさんが出品して、その品質を競うという漆樹液のコンクールなのですが、その様子をちょっとご紹介したいと思います。

10/23組合員集合
岩手県浄法寺漆生産組合の皆さんです。
一番左が組合長の佐藤さん、左隣りが研修生の竹内さん。
前列左二番目が大森俊三さんです。


項目に分かれて、ずらっと出品された漆が入った桶が並びます。
10/23共進会会場
漆たちには、ナンバーのみがふられて誰の出品かは一目で分からないようになってます。
動画を付けましたので、その一部の様子をごらんください♪
これらの漆を、審査員さんたちが次々とまわって審査して、点数を付けていくのです。(蓋を開けているのが大森清太郎さん、小さいヘラで『ヘラ立て<漆液を検査する行為>』をしているのが佐藤春雄さんです)
その様子を見ながら、審査員がチェックシートに点数を入れていきます。





こちらは和うるし工房あい用に採ってもらった漆です。工房で特別生産していただいた五貫目樽の盛辺漆2-3
工房で特別生産していただいた五貫目樽の盛辺漆2-3
by waurusi
採って下さったのは、大森俊三さん。
工房に届いたら、詳しくご紹介します。


さて、今年の漆の出来ですが…
残念ながら天候不順のためか、全般的に白めで硬く、中にはかすかに腐敗臭のする漆桶もありました。乾きが極端に早く例年の共進会よりは漆のつわり(熟成)が今ひとつ遅れ気味のように感じました。
そんな中、皆さんがんばっていい漆を採ってくださったと思います。

さて、今、浄法寺はプチバブルです。
ふだんなら共進会に並ぶこれらの漆を、共進会会場で輪島の大徹さんが1本(5貫樽)買うくらいで(今年は、工房の買った漆の隣りに並んでいた2-2の盛りをたぶん買われたと思います)いつもは大半が売れ残ります。
でも今年は、会場に並んでいる漆は、なんとみんな売れていますexclamation
日光東照宮の修復に、浄法寺漆が今年から数年間大量に使われる事になりました。こうした需要が、浄法寺を今、いつになく活気づけているのです。(その需要量は全国の年間生産量を大きく超えます)
漆掻きのおじいさん達は、かつての古き良き時代、漆が必需品とされおおいに売買された時のことを彷彿としているかもしれません。
これは一つの公共事業のためのバブルで、全体が底上げされたために起こったものではありませんが… これをきっかけに浄法寺漆をはじめ日本産の重要さを広めることになれればなあ、と願っています。


10/23滴生舍のチューブ漆
会場で販売されていた浄法寺漆チューブ入り。

基本的に漆は5貫単位の販売なのですが、こういった出し方はとっても嬉しいものです。(漆は滴生舍の若手漆かき・鈴木さんが採った漆です。^^)



posted by 宮崎佐和子 at 23:59| Comment(5) | TrackBack(0) | ■ 浄法寺町の漆かきだより

2007年10月10日

■第29回浄法寺漆共進会のお知らせ

その年に浄法寺で採れた漆の出来具合を競う、浄法寺漆共進会。
年に1回催されるこの共進会で、浄法寺の漆かき職人さんの「これぞ」という自信作のウルシたちが並びます。
ひとことで「日本産うるし」とくくられがちな国産漆ですが、「えっこんなにいろんなうるしがあるの?」とびっくりするくらい、個性あふれる漆おけがズラリと並びます。

共進会の様子
うるし掻き研修生の漆も出品されます。
今、研修中の竹内義浩さんの漆も並びますよ。^^



==========================


日時/平成19年10月20日(土) 午前10時〜
場所/二戸市福祉会館(浄法寺総合支所前)
問合せ/浄法寺総合支所 地域振興課 TEL.0195-38-2211(内線234)


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posted by 宮崎佐和子 at 22:31| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 浄法寺町の漆かきだより

2006年10月03日

■第28回浄法寺漆共進会のお知らせ

今年も、この季節がやってまいりましたexclamation
浄法寺の漆かきさんたちが腕を競う、浄法寺漆共進会です。これは、浄法寺漆の振興を目的に毎年行われる、いわば「漆樹液のコンクール」といった会でしょうか。
たくさんの審査員さんの厳重な審査のうえ、今年最高の浄法寺漆が選ばれます。

第27回浄法寺漆共進会1
昨年の共進会の会場の様子です。中央、松本和明です。

第27回浄法寺漆共進会2
部門ごとにずらりと並んだ漆桶。審査の方だけでなく、参加者も
蓋紙をめくって漆の色を見たり、粘度を確認したりと真剣です。



第27回浄法寺漆共進会3
出品された漆。出品者が分からないよう、ナンバーで出されます。
賞はいろいろあって、それに相応しい漆に授けられます。


プロの方のみならず今年漆かきを勉強された研修生も、その成果を発表する場ともなるのです。師匠はもちろん、お世話になった漆かきさん達の力作が並びます。漆好きにはこたえられない場面です。
さすがに今年はいけないなあ。レアな漆をたっぷり品定めできるんだけど…。
今年の漆の出来はどうでしょうか。

==========================


日時/平成18年10月13日(金) 午後1時30分〜
場所/二戸市福祉会館(浄法寺総合支所前)
問合せ/浄法寺総合支所 地域振興課 TEL.0195-38-2211(内線212)
posted by 宮崎佐和子 at 23:09| Comment(4) | TrackBack(0) | ■ 浄法寺町の漆かきだより
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