2016年07月28日

■自動乳鉢を導入しました。

ちょっとびっくりなことがありました!!
工房の庭のウルシの木ちゃんに、過去最大の「住人」が現れたかもしれません。

最近、キジバトさんが巣材を持ってウロウロしているなあ〜と思っていたら…。
なんと庭のウルシの木に営巣していることが分かりました。
(2階の窓からのぞいたら、キジバトさんと目が合ってしまった…)
キジバトさんの本気度はわかりませんがあせあせ(飛び散る汗)
何かが始まっちゃったりするのか、とても気になっています。


さて、そんな今日はこれをご紹介したいなと思います。


↓おや??このうれしそうな松本の顔…たらーっ(汗)
2016G_5533.jpg
昨日のあつ〜い昼下がり、100キロ以下の重量のデカイ荷物が届きました。


どどーーん。自動乳鉢です。
2016G_5561.jpg
もともとは陶芸の釉薬などを調合する機材らしいです。
漆芸研究所では「色練り機」と呼び、彫漆などの色漆を練り合わせるのに使っていました。
工房でもほしいなあ〜とずっと思っていたんですが、なにせ高額なんですよね…。
中古もめったに出回らないし… あっても中古とは思えない金額だったりして。あせあせ(飛び散る汗)

今回、程度のよい中古を運良く予算内で仕入れることができたのでございます〜〜。


↓乳棒2軸式。この2本の乳棒がタッグを組んで、練り練りします。
2016G_5572.jpg
大きいタイプの自動乳鉢なので、乳鉢も30cmとデカイです。
これでたくさんの色漆を作れるぞ〜〜。手(グー)

以前からの計画で、堆漆板を作りたかったんです。(特に堆朱)
国産うるし100%の堆漆板って、ぜいたくだし面白そうだなあ…。
たのしみです。わーい(嬉しい顔)


2016G_5543.jpg
さて、今日のおまけ写真は… 
見えますでしょうか。ウルシの葉っぱの中にあるキジバトさんのおうちが。
パパラッチに嫌気がさしたのか?ハトさんが帰ってこないのが気になります。

いつもありがとう…→  ブログランキング
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
posted by 宮崎佐和子 at 23:00| Comment(2) | TrackBack(0) |   道具

2016年06月09日

■今年の漆掻き道具が届きました。

梅雨らしくジメジメしますね。あせあせ(飛び散る汗)
毎日、天気予報を見ながら、お洗濯日を決めたり、娘の着ていく服を選んだりしています。
さて、そんな今日はこれをご紹介したいなあと思います。


↓じゃじゃん!!
2016IMG_4542.jpg
今年も、日本うるし掻き技術保存会から、新しい漆掻き道具が届きました。ぴかぴか(新しい)
左から、カンナ、ヘラ、カマ です。刃物だけの状態で届きますよ〜。
これから好みの柄を入れて、道具として完成させます。


↓一番大きい刃物は、やっぱりカマ。めだちます…。
2016IMG_4551.jpg
掻きガマは、ウルシの幹に傷を付ける前に、かたい樹皮を削り取ってなめらかにする道具です。
なりは大きいですが、仕事自体はちょっと地味めかな…。
この下仕事をきちんとしないと、幹にうまく傷が入らなかったり、また樹皮を伝って漆樹液が逃げてしまいます。せっかくの大事な漆の回収率ががくんと落ちてしまうので、大事な道具です。
また、ツルをはらったり、下草刈りなどにも便利なんですよ。ぴかぴか(新しい)

2016IMG_4562.jpg
小信さんの刃物ですよー。


↓そして、主役の漆掻きガンナ!!
2016IMG_4563.jpg
ウルシの木の幹に傷(U字形の溝)を付ける道具です。仕事の内容にいちばん大きく影響します。
シッポのように突き出した刃物がありますが、この部分も使います。


↓ギュッとUの字に曲がっていますね〜〜。
2016IMG_4575.jpg
この部分をウルシの幹に食い込ませて、溝を削り込むのです。
その溝にウルシ樹液が溜まるというわけです。(文章では説明しにくいですねあせあせ(飛び散る汗)


↓そしてこちらは、掻きベラです。
2016IMG_4559.jpg
ウルシの木の幹に傷(U字形の溝)を付けたあと、溝からにじみ出る漆樹液を「掻き採る」道具です。

新しい道具を見ていると、わくわくしますねexclamation
今年は、2002年から植栽を始めた工房の五色台のウルシ畑※で、はじめての漆掻きをする予定なんです。
こんな「どうやって使っているの??」と思うような不思議な刃物、漆掻き道具たちを使うところをご披露できればなあ〜と思います。わーい(嬉しい顔)


2016IMG_4057.jpg
さて、今日のおまけ写真は… うり坊です。
また私の車の上で昼寝している!!!がく〜(落胆した顔)


いつもありがとう…→  ブログランキング
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
posted by 宮崎佐和子 at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) |   道具

2016年02月11日

■「鎌刷毛」活躍しています。

昨日は、娘が体調を崩し、保育所から早退してきました…。
うわっもしかしてインフルエンザ??がく〜(落胆した顔)と 焦りましたが、今日は体調を取り戻してホッとしています。
作品展が近いので、インフエンザにはなりたくないですね。あせあせ(飛び散る汗)
今日は元気いっぱいとは言いがたいものの、せっかくなので、お日柄は良くないですが、もう気にしないでお雛様を出して飾りました。
緋毛氈の華やかなお雛様を見ると、ちょっと春が近付いてきた感じがします。ぴかぴか(新しい)


さて、そんな今日はこれをご紹介したいなと思います。


↓お弁当箱に朱漆を塗りました。
2016IMG_1259.jpg
内朱のお弁当箱は、お料理がよく映えて人気があります。
こうしたカーブの強い器は、普通の漆刷毛では角度的に塗るのが難しく、特殊な形状の刷毛を使っているんですよ〜。
鎌刷毛(かまばけ)と言われる刷毛なのですが…。
歯ブラシみたいな形の面白い刷毛です。


↓あっ、これが今回使った鎌刷毛です。
2016IMG_1257.jpg

2015IMG_0933-thumbnail2.jpg
この鎌刷毛ですが、穂先の短くなった刷毛を使って、松本が自作しました。
とっても便利ですよ! 使用頻度は少ないですが、口が狭いなど特殊な形状の器物の塗りに存在感を発揮します。

2016IMG_1250.jpg
おかげでうまく塗れました。わーい(嬉しい顔)
ほんと仕事の道具って、いくらあってもいいものですね。


2016IMG_1303.jpg
さて、今日のおまけ写真は工房の庭のウルシです。
2月になると、あまったミカンをひっかけて野鳥を呼ぶのですが、なんかヘンテコな木になってしまいます。あせあせ(飛び散る汗)
いつもありがとう…→  ブログランキング
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
posted by 宮崎佐和子 at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) |   道具

2015年09月07日

■たくさんの漆刷毛を切り出しました。

先日の朝、プチ事件が起こりました…。
娘を保育所ヘ連れて行く朝のこと。玄関を出ると、工房のネコのうり坊&ミルミルが、テンション高く私の車の前でウロウロしていました。(なんかすでにイヤな予感が;;)
また獲物〜?と気づいた私が近寄ると、小さなヘビ(たぶんヒバカリ)が、可哀想にちぢこまっておりました。あせあせ(飛び散る汗)
しかし、そのヒバカリちゃん、私の出現によって「もう絶体絶命じゃ〜」と思ったらしく… スルスルと移動を始め、こともあろうか、私の車のタイヤのホイールの中に入っていくではありませんか。ひええ、やめて〜〜〜がく〜(落胆した顔)
ヒバカリちゃんの長ーい身体が、すべてタイヤの内部のどこかに収まってしまい、周囲はしーーーーんと静寂が…。
おーいおーいとタイヤを叩いても、まったく反応はありません。(当たり前か…)
ことの張本人のネコたちは、そそくさと立ち去り、外出の時刻が刻一刻と近付きます。
このまま走行?イヤイヤありえないexclamation タイヤの中でヘビさんがシェイクなんておそろしすぎる〜〜。
…結局、松本がホイールをバキッと外してくれ、なかで鎮座していたヘビさんを無事レスキュー。遅れずに保育所にたどり着くことができたときは、心底ホッとしましたよーーーー。たらーっ(汗)

さて、そんな今日は、これをご紹介したいと思います。
松本はまる一日中、漆刷毛の先を出す作業に時間をかけていました。


バッド(下向き矢印)今日、一日かけて穂先を出した、漆刷毛たちです。
漆刷毛 国産漆 和うるし工房あい 松本和明
こうしてみると15〜16本くらいあるような…。
めったにしない作業なので、穂先を新しくしたい刷毛がたんまりありました。
漆刷毛は、長い女性の人毛で作られており、穂先が傷んだら、鉛筆の芯のように切り出して新しい穂先を作って使います。
※漆刷毛の切り出し/1 ※漆刷毛の切り出し/2
※中塗り用の漆刷毛を切り出しました。


バッド(下向き矢印)こちらは、ちょっと特別仕様の漆刷毛です。
2015IMG_0933.jpg
穂先の短くなった刷毛を切ってしまい、歯ブラシ状?にした漆刷毛なんです〜〜。
深い器の内側を塗るイメージで制作しました。いま、そんなオーダーをいただいていて、その上塗りのために特別に作りました。(設計図をいろいろ書いて、どんな形の刷毛にしようかなやんでましたよ〜〜)

漆刷毛は、塗りの要で、出した毛の幅、穂先の厚み、切り出す角度、などによって塗りに大きな影響が出ます。
どんな柔らかさの漆を塗るかによっても微妙に調整が必要です。ほか、刷毛の毛の柔らかさ、粘り具合によってどの作業に使う刷毛にするか、腕の見せ所でもありますね。
手塗りで、うっとりするような、美しいコーティングをできるかどうか、道具にも大きくかかわってきます。

たくさん刷毛が新しくなりましたので、どんどん使ってなじませていきたいと思います。わーい(嬉しい顔)


2015IMG_0886.jpg
さて、今日のおまけ写真は… ミルミルちゃんです。
ハンター歴12年、いつも獲物がいないか目を輝かせています〜。

いつもありがとう…→  ブログランキング
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
posted by 宮崎佐和子 at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) |   道具

2015年06月14日

■漆掻き道具が届きました。

毎晩、お風呂の後の夜のお散歩が娘の日課になっています…。(担当は松本)
夜8時過ぎても、周囲はほの明るいので、農道を中心にカエルの大合唱を聞きながら、娘は面白いものはないか目を光らせつつ、そぞろ歩きをします。…彼女のおもな目的は、お花摘み。(えーッ) シロツメクサのお花スポットやネコジャラシ群を求めて歩き、夜の野草ハンターになります。片手いっぱいの花束をこしらえるまでは、なかなか家に帰らないという筋金入りに、松本もへきえき?してます。
…今日もタップリ20分以上お散歩して帰りました。これって、あすもあさっても続くのか〜〜??ふらふら


さて、そんな今日はこれをご紹介します。


バッド(下向き矢印)日本うるし掻き技術保存会から、新しい漆掻き道具が届きました。ムード
漆掻き道具 保存会
見慣れない刃物たちだと思いますが…。
左から、エグリ、カンナ、カマ、ヘラ です。これから好みの柄を入れて、道具として完成させます。
ちなみに、2012年にはこのような道具が届いていました。


バッド(下向き矢印)一番大きな刃物、掻きガマです。
漆掻きカマ
ウルシの幹に傷を付ける前に、かたい樹皮を削り取ってなめらかにする道具です。
この下仕事をきちんとしないと、幹にうまく傷が入らなかったり、また樹皮を伝って漆樹液が逃げてしまい、漆の回収率ががくんと落ちてしまいます。


バッド(下向き矢印)主役とも言うべき、漆掻きガンナ。
漆掻きカンナ
ウルシの木の幹に傷(U字形の溝)を付ける道具です。仕事の内容にいちばん大きく影響します。


バッド(下向き矢印)掻きベラ。
ヘラ
ウルシの木の幹に傷(U字形の溝)を付けたあと、溝からにじみ出る漆樹液を「掻き採る」道具です。


バッド(下向き矢印)エグリ。
エグリ
漆掻きの終盤、裏目漆など秋の辺掻きの時に便利な道具です。全体として、使用頻度はすくないですが、辺掻きが残りわずかなシーズンに突入すると重宝します。


これって、なかなか一般の方は目にすることがほとんどないような、特殊な刃物たちだと思います。ぴかぴか(新しい)
今年も松本は、ひさしぶりに漆掻きをする予定ですので(とはいっても、工房の庭のウルシですが;;)すでにいろいろ道具は持っていますが、もしかしたら使うかもしれません。
好みの柄を入れて、使いやすくしたいなあ〜と思います。わーい(嬉しい顔)



2015IMG_8525.jpgさて、今日のおまけ写真は…。
初夏の風物?ニョロニョロ小ヘビちゃんを捕まえて、大興奮!のミルちゃんです。
かわいそうなヘビちゃんは、ミルなんかに引っかかって大迷惑…たらーっ(汗)
松本が別の所へ放してやりました。
いつもありがとう…→  ブログランキング
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
posted by 宮崎佐和子 at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) |   道具

2015年03月16日

■木工旋盤の刃物を仕入れました。

香川の漆器まつりが、昨日ぶじ終了いたしました…。
地元のメディアにもたくさん紹介していただき、たいへん多くの方がご来場下さいました。本当にありがとうございます。ムード
私は二日目の日曜日のみ、会場に出ました。ふだんは引きこもり… いやいや隠遁生活?を送っているので、久しぶりに大勢の人にお会いして楽しく過ごしましたよー。漆器組合の方々とも久々にご挨拶させていただきました。
お茶席では、どんなお道具が出たのか、すっごく気になりましたが、残念ながらまったく近付けませんでしたが。ふらふら 
あっ、琴の生演奏はとても素晴らしかったです。予想通りかなり好評でした。また来年もあればいいのになあ〜。
まだまだ冷え込む早春の中でしたのに、足を運んでくださいましてありがとうございました。


さて、象谷茶会初日の日…。
松本がこっそり注文してあった刃物が、工房に静かに到着していました。今日はそれをご紹介したいと思います。
マニアックな世界が広がりますがたらーっ(汗) ごらんくださいますと嬉しいです。


バッド(下向き矢印)じゃじゃーーん。木工旋盤の刃物です。
2015IMG_5423.jpg
3年前の一時期のこと… 木工旋盤を導入したばかりで、浮かれまくっていた松本は、HAP40とYXR7で木工旋盤用の鑿をさがしていました。
HAP40は、日立金属の工具鋼。ちょっと特殊な大工鑿でお世話になっている国産の粉末冶金の鋼です。
当時、兵庫にある播州三木打刃物の組合に問い合わせたり、詳しそうな方に尋ねたりして、相当探しまくったのですが、当時は製品化されたものは残念ながらみつかりませんでした。あせあせ(飛び散る汗) 
しかし… 時は流れ、3年ほどたった数日前。
偶然アマゾンで、HAP40が採用された木工旋盤用の鑿を見つけたのでしたexclamation 松本は「ああ…そういえば、以前はこれを探していたなあ〜」としみじみとした気分になり買ってしまいました。


バッド(下向き矢印)こんな感じの刃物です。
2015MG_5428.jpg
径は12mmの刃物です。

バッド(下向き矢印)さっそく短い柄で刃物を仕込みましたよー。
2015IMG_5439.jpg
柄はケヤキ材です。(木工旋盤で木工旋盤の刃物の柄を作るというのが、いつもの仕事ですな〜)

このケヤキの柄はショートハンドル。ちょっと工夫がしてありまして、中に鉛を仕込んでおります。総重量1.4キロ程の重たい仕上げで、柄付きの状態で50cmくらいのサイズになりました。
そうして、漆器まつりを引き上げて帰宅後、さっそく木工場で試し挽きをしている松本の姿がありました。

2015IMG_5427.jpg
使った感じの感想…。
炭素鋼の様な刃先の鋭さと、特殊鋼特有の若干重い切れ味、締まって堅く甘くない刃物でした。溝が若干深めで、両翼部分の曲面の形状由来なのか、加工物に当てる刃先の具合の良い角度の幅がやや狭い感じがしますが、いぶし銀の渋い刃物でした。
ぶじ3年前のリベンジを果たして松本は満足そうでした。ぴかぴか(新しい)

今日は少し休養を取りましたので、明日からは通常通り仕事をしたいなと思います。




2015IMG_5453.jpgさて、今日のおまけ写真は…

いつの間にか咲きかけているよう;;工房のお庭のモクレンちゃんです。
バタバタしている間に、春がどんどん近付いています〜。

いつもありがとう…→  ブログランキング
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
posted by 宮崎佐和子 at 23:00| Comment(5) | TrackBack(0) |   道具

2015年02月23日

■仕事の小道具、いろいろ。

子供の服をそろえるのに一苦労します…。
今90サイズがピッタリの2才4ヶ月の娘(身長90cm)に、次期の秋冬用に…と冬物のバーゲンで95サイズの服をいろいろ買いました。
しっしかし。気がつくと娘はいつの間にか、90→95とサイズ移行しつつあることに気付いてガックリ。ふらふら
身長はそんなに変わらないように見えるのに、いつの間にか手足が長くなっているのでした…。
秋冬ものは長袖だから、あまりサイズの融通はききませんよね… 100サイズを買っていればよかったなあ〜!
小さい子供の成長する感覚に慣れていないので、ほんとウッカリしました。あせあせ(飛び散る汗) しかたないので、暖かくなる前に頑張って着せようと思います。



さて、今日は松本がちょこちょこと仕入れた、仕事の小道具をご紹介したいなと思います。
目の手術の前後、仕事を制限されていた時期があったのですがその時を中心に、いろいろ道具を探して買い込んでおりました。


バッド(下向き矢印)ワインクーラー。
ワインクーラー
一昨年から、工房で貯蔵している大量の国産漆をチューブ詰めしているという、大プロジェクト?が進行しています。
そのチューブ詰めした漆のおうちに…と中古のワインクーラーを入れました。
このワインクーラーに、ワインならぬ漆樹液がたっぷりと貯蔵される予定になっています。

バッド(下向き矢印)これが入る予定です… 200g詰めの漆チューブ。(箱の仕切りにギッシリ入ってます)
チューブの漆
工房で貯蔵している多量の国産漆のその大半は、杉の樽で保管して熟成をかけていました。
国産漆の中でも、さらに上質なものは、長期間の熟成により、いっそう品位の高いすばらしい漆に「出世」してくれる楽しみがあります。(工房の国産漆たちは、古いものでは10年以上貯蔵しているものもありますよ〜)
この熟成により、「ポテンシャルがピークに達した」と松本が判断をした漆は、樽から出してチューブに移し替えて、熟成を緩慢にさせています。
チューブ詰めの作業は、なかなか大変なのであせあせ(飛び散る汗) おととしから、ボチボチ進めています。 ※漆をチューブ詰めにしています。
…なんで、こんなにいっぱいあるんだーーと思うくらい、どんどん漆のチューブがふえるふえる。がく〜(落胆した顔)
漆には好環境と思える無振動のワインクーラーさんですが…。
高級ワインではなく、漆を入れる庫となって本望でしょうか? もともとはチューブを置くものではないので…;;どのような配置で入れるか検討中です。


そして… お次は計測器群ですexclamation
目を患った松本(黄斑円孔)ですが、視力もだんだん回復していたので、この機会に老眼鏡を作りました。 
するとアラ不思議!!手元がはっきり見えるようになりました。
そうすると、いろいろものが見えるようになりまして、今までは感覚だけで作業していましたが、計測器が面白くなってしまい、はまっています。

バッド(下向き矢印)ダイヤルゲージ。
2015IMG_4647.jpg

バッド(下向き矢印)深さを測る定規、幅を測って印をつける定規。
2015IMG_4649.jpg

バッド(下向き矢印)わりと正確な分度器。
2015IMG_4653.jpg

バッド(下向き矢印)直角な定規。
2015IMG_4654.jpg
これらは木工の作業で使っています。
今までカンで木地を挽いたり仕事をしていましたが、こうした計測器でいろいろ計ってみて「そうだったのか…!」と新しい発見があり、とっても楽しそうです。
かなり憶測で仕事をしていた部分もあるのですが、きちんとデータで確認してみるということも、仕事の幅を広げるのに役立ちますね〜。
もっともっとオタク度をアップして、仕事をしていきたいなと思います。わーい(嬉しい顔)



2015IMG_4640.jpgさて、今日のおまけ写真は…

娘の宝物??天然石のタンブルです。ジャラジャラするもの、きらきらするものが好きなので、喜ぶだろうな〜と思って、タンブルミックスを買いました。このお椀1杯分の石をあちこちに移したりして、一生懸命遊びます。(←かくゆう私も天然石大好きですぴかぴか(新しい)
大きさもまちまちのカラフルな石たちは見ていて楽しいですよー。
ピンクの色味の石が入っていなかったので、インカローズやローズクオーツとかを足してみようと思います。


いつもありがとう…→ ブログランキング
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
posted by 宮崎佐和子 at 23:24| Comment(2) | TrackBack(0) |   道具

2015年02月20日

■バンドソーで砥石を切りました。

貝を切るために仕入れた中古のバンドソーが活躍しています。
いろんな形の砥石が入り用なので、貝よりも先に砥石をバンバン切ってしまいました。べ、便利だわ〜〜。


バッド(下向き矢印)見慣れたキングやベスター、GC砥石が、こんなふうに…変身!
薄い砥石
2015IMG_4583.jpg
こんなふうにペラッペラに生まれ変わりました。
バンドソーの刃物はダイヤモンドブレードを使いました。 とってもよく切れて調子良いです。
こんなへんな形の砥石、何に使うの?とお思いかもしれませんが… いろいろ使えるんですね。


バッド(下向き矢印)こんなふうに、木工旋盤の刃物の内側も研げますよ!
2015_4579.jpg

松本は「おもちゃみたいなバンドソーだよ」と言いますが、なかなかよく働いてくれていい感じです。


バッド(下向き矢印)バンドソーで砥石を切る怖〜い様子。
2015MG_4556.jpg
ウィンウィンうなるダイヤモンドブレードに、数ミリ単位の厚みで砥石を通します。
これがけっこう怖いですよーー お指ギリギリのところまで、うなる刃物が通りますから。がく〜(落胆した顔)
真珠屋さんが「極小真珠の穴開けがコワイ」と言っていたのを思い出します…。慣れていても、ドキッとすることがあるかもしれませんね。摩擦で生じる熱を冷却するため、水を落としながらの作業です。


そんな緊張する作業のかたわら、ウロウロする迷惑なうり坊です…。
2015IMG_4545.jpg
(あっちいけーー手(グー)


こうしてたくさん小さな薄い砥石を作りましたので、オーダー品の作業も少し進みましたよ〜。
このお椀の朱溜変わり塗りになる研磨も、今回の砥石を使いました。
2015IMG_4592.jpg
なかなか楽しい、雰囲気の出そうな塗り肌でしょう? たくさん「しかけ」をしています。
伊予砥石
お椀の研磨に使ったのは、この「伊予砥石」です。スッキリとよくおります。

新しい作品作りのため、いろいろ小さな機材を導入しましたので、だいぶ小回りが利くようになってきてうれしいです。
この春は忙しいです。苗も畑に植えに行かないといけないし…。
どんどん片付けていきたいなと思います。わーい(嬉しい顔)



2015IMG_4561.jpgさて、今日のおまけ写真は…

お雛様を見ながら、先日娘とひなあられをいただきました。
お雛様にもあられをお供えです。ヒノキの小さな高杯に盛りました。ムード
和菓子屋さんのひなあられなのですが、シンプルに餅米の香りのあられで美味しかったです。
…しかしながら、お供えのあられを娘が虎視眈々と狙っているのが気になりますが…。たらーっ(汗)


いつもありがとう…→ ブログランキング
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
posted by 宮崎佐和子 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) |   道具

2015年01月15日

■生木を切るノコギリを洗浄しています。

娘が熱を出したりして、ここしばらくずっと家にいたので、なかなか日記を更新できませんでした。あせあせ(飛び散る汗)
今日は久しぶりに保育所に行ってくれたので、しばしの平和がおとずれています…。赤ちゃんのころは、まったく熱も出ないし病気をしたことがなかった娘ですが、最近はちょくちょく風邪引いたりして手がかかるようになりました。
少し元気になったらなったで、めちゃくちゃワガママ発揮で暴れまくります。何かあると「イヤ!イヤヤ〜!」とイヤイヤ期ならではの反抗&ぐずりモードになって疲れますし。二歳児の意外な腕力の強さに圧倒されます。
娘の風邪のせいか、松本も私も年末からずっと風邪を引きっぱなし…。たらーっ(汗) 保育所ではそろそろインフルエンザも出しているようです。(こっちにきませんように…)
だから寒い冬は苦手だわ〜 ふらふら はやくあったかくならないかなーー。

さて、左目の手術から10日経ちました。
やや回復した松本が、少しずつ身の回りの仕事のための準備をし始めましたよ。



バッド(下向き矢印)今日していたのは、刃物のメンテでした。
2015IMG_3490.jpg
今日は冷え込む木工場で、軽作業。
刃物についた木のヤニを落としています。写真の刃物はノコギリですね。
生木を切るノコギリなのですが、たくさん木を切り続けていると、だんだん樹脂が刃物についてきます。これがなかなかガッチリとしたヤニなので、苛性ソーダの溶液で洗浄しているようです。

2015IMG_3488.jpg


と話は途中ですが、木工場の一角で見慣れた毛皮ふたつを発見。
電気あんか入りのうり坊ベッドに猫さんたちが入って、冬眠中です。
(…いつの間にか、ミルミルまで;;)














さて、話は戻ります。




2015MG_3500.jpg
上記のようなガンコな樹脂汚れも、下記の写真のようにかなりスッキリさせることができました。
2015IMG_3501.jpg
こんな感じで、どんどん刃物をきれいにしていく一日となりました。ぴかぴか(新しい)

ところで、まだまだ本調子とはいきませんが、松本の目のぐあいはかなり回復しているようです。
最近になって、こうしたふだんあまり手が回らない仕事や片付け、メンテナンスを少しずつするようにしています。
もう少ししたら、そろそろ漆の仕事はできそうかなあ… 来週当たりから、いつでも復帰できるようにと、仕事場にストーブを入れて温めようと思っています。
仕事場が暖まれば、私も時間が空いた時に、ちょこちょこ簡単な漆の作業に入ることができますから。
最近になって、灯油の価格も下がってきましたし、有り難いことです。わーい(嬉しい顔)



2015IMG_3481.jpgさて、今日のおまけ写真は…

やっと入手しました!2015年版の香川県の県民ノートです。香川県統計協会が発行している手帳で、カレンダーも使いやすく地元の情報がたくさん載っているので、2年前から愛用しているんですが…。
最近、人気が出てきたらしく、年明けに探すと売切れ店ばかりでなかなか買えませんでした。たらーっ(汗) しまったーー。
問い合わせまくって、ようやく在庫のあるお店を見つけて、取り置きしてもらってました。
次は、発売すぐに買っておかなくては〜〜。手(グー)

いつもありがとう…→ ブログランキング
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
posted by 宮崎佐和子 at 16:08| Comment(0) | TrackBack(0) |   道具

2014年11月02日

■革抜き用のハンドプレスを仕入れました。

11月になりました黒ハート
まだ実感がありませんが、いよいよ年末が近付いていますね…。
ショップ和×和では、毎月1日恒例の特選品として、かわいい梅の花の蓋付き椀をアップしています。
また、今週の水曜日から、広島で作品展を予定しています。※松本和明 宮崎佐和子和うるし展
もっと日が近付きましたら、また改めてご案内いたしますねーー。ムード

さて、今日はこれをご紹介したいと思います。
新しい機材を導入しました。


バッド(下向き矢印)じゃーーん。前から欲しかったクラフト用のハンドプレス機ちゃんです。
ハンドプレス機
強い圧力を素材に押し当てるための機材です。
これは2トンもの圧力をかけることができます。いろいろ使えるのですが、革抜きなどに使いたいと思っています。厚い牛革などにも使えるんじゃないか?と期待してるのです。

11-24-89D482P-.jpg
これは以前制作した、革の装身具…。
写真のパーツの素材は、豚革です。これを作った当時は、手で切り抜いていました…。たらーっ(汗)
厚み1mm程度なんですが、革は硬くて粘りがあるのでなかなか苦心しました。
抜き型が用意できれば、パンパン抜く事が出来るのでは…とさらに期待が高まります。ぴかぴか(新しい)


バッド(下向き矢印)分厚い定盤とプレス用の当て板です。
ハンドプレス機2
頼もしそう〜〜〜2トンの圧力に耐えてくれます。

ほか、貝を抜くこともできそうですね。(これも抜き型必須ですが;;)
いろいろ夢が膨らみます。ムード
木工旋盤の導入後、木地挽きの方はだいぶこなれてきた感があり、いろいろ好みの形の器を気軽に挽くことができるようになりました。
これからは、小さな装身具なども充実させて、漆や木、革、貝などの魅力的な素材を、もっと活かしていきたいなあ〜と思っています。わーい(嬉しい顔)



伝統的工芸品シリーズ 第3集 香川漆器さて、今日のおまけ写真は…

もうお使いになられた方もきっと多いでしょうね。
10月24日に発売されたばかりの記念切手「伝統的工芸品シリーズ 第3集」です。
この切手シートの五番目に、香川漆器が入っています。ハートたち(複数ハート)
蒟醤といわれる、唐風の技法で加飾をほどこされた、食籠(菓子等を入れる蓋付きの器)です。
赤黒のエキゾチックな風合いが香川県っぽくて、可愛いですよ〜。

いつもありがとう…→  ブログランキング
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
posted by 宮崎佐和子 at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) |   道具
Powered by さくらのブログ
y
<!-- [FC2 Analyzer] -->