2010年01月10日

■床の奥、棚の奥から出てきた「なつかし漆」。

先日、工房にたくさんやって来る漆の樽たちのために、貯蔵場所の整理をしました。
で、以前買った古い漆の中に、自分たちで採ったなつかしい漆もどんどん出て来ましたよexclamation
うわ〜〜出るわ出るわ…。
タイムカプセルのようです。^^;
多くは茶碗やどんぶりに入れて保管してあるもの。蓋紙がわりのラップも傷んで、容れ物ごと交換していくことにしました。


ごく一部ですが、ちらっとご紹介しますね〜。


バッド(下向き矢印)山の枝漆です。もう使い切ったかと思っていました。あせあせ(飛び散る汗)
01_09_URUSI_1_.jpg


バッド(下向き矢印)2000年の大森俊三さんの初漆(初夏の漆)の生です。
01_09_URUSI_2_.jpg
以前、「オリーブの重箱」をご紹介しましたが、その上塗りに使われた漆と同じ樽のものです。同じ樽から派生した同じ漆ですが、保存方法を変えて置いていたもの。なかなか面白い表情になりそうな、レア漆です。ムード


バッド(下向き矢印)私が2000年に浄法寺に短期研修に行った時に掻いた、遅辺漆です。(採ってすぐ安代町で精製)
01_09_URUSI_3_.jpg
とっても調子の良い「マイ漆」で、大きな漆絵画をはじめ、アクセサリーなどいろんな作品になってくれました。
まだ、少しだけ残ってくれてて、よかったあ。

こんなちょこちょこした「レア漆」、たーくさんありますよ。ハートたち(複数ハート) 
私たちとの「なれそめ?」をつけて、ときどきご紹介して行きたいなと思います。


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2010年01月09日

■大森清太郎さんの漆が届きました。

浄法寺の漆… こんどは大森清太郎さんの盛漆(真夏の漆)がきょう届きました。^^

…あれっ??
樽じゃないですよ〜。なぜかダンボール二つでやってきました。(しかも荷物の内容に『ビン』という文字も書かれてありますよ)
なぜだろう?

01_09_NIMOTU_1_.jpg

思えば、認証制度が導入されるおととし頃から、従来と取引のシステムが、連絡なしにがらりと変わってしまったことばっかりだったなあ。

なので、ドキドキ‥。
二人とも心拍数がいっきに上昇グッド(上向き矢印)

漆を入れる木樽が、昨年はたいへんな品薄だったと聞いているので… 
もしかして、もしかしてですよ、しらないうちに、去年から『ビン詰め漆』が導入されていたのだとしたら?(ふくらむ妄想) がく〜(落胆した顔) ひえええ〜 
そうなっていたら、うちのような日本産漆だけのおたく工房は、いったいどうしたら良いのでしょう。
決してビンになぞ入っておりませんように!

開けますよ… 
どきっどきっ揺れるハート(心臓の音)


…開けました…
いいですね? 心の準備は??


バッド(下向き矢印)大森清太郎さんからの盛漆です。

01_09_NIMOTU_2_.jpg

ほ〜〜〜
きれいないつもの木樽でした☆
松本が一貫樽に入れてくれとお願いしていたのを、ちゃんと覚えてくれていました。
しかも、お心遣いで岩手のおいしいものも緩衝剤かわりに入れてくれていました。(ビンはお酒でした…ぴかぴか(新しい) テへ (*^-'*)>  私が飲みます!)
清太郎さん、ありがとうございますexclamation
ほんと、勝手にドキドキして申しわけなかったです。

長旅で、車で揺られてやってきましたので、この子たちは、しばらく安静にしてから、中身を拝見しようと思います。^^



さて、話が変わりますが、前回届いた漆の初荷‥。
届いた翌日に中身を確認させていただいたのですが、浄法寺らしいたいへん優良な漆だったのですが、期待と違う部分が多く、
松本 ショボーン。_| ̄|○ 

…になっておりました。

しかし、日をあらためて再び同じ漆を見てみると、「あれ?思ったよりいいじゃない?」になり…二人ともホッとしました。
どうやら、運送で揺られてやって来た、漆液の「ゆらぎ」が落ち着くのが、いつもよりちょっと遅いらしいのです。
なので、やや長めに安静期間をとった方が、今年の漆は見やすいみたいです。

「漆を見る」ことって、デリケートで難しいなと思った出来事でした。

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2010年01月08日

■また、漆の初荷が届きます。

昨晩、岩手県浄法寺町の大森清太郎さんからお電話がありました。
「今日、漆おくったから。あさってごろには着くから」← これを控えめな?東北弁で。
わあ〜exclamation
じゃあ、あしたくらいには工房に届きますね。うれしいです。


01_07_TARU_.jpg
お正月に来た、漆の初荷です。
(浄法寺町の大森俊三さんと、茨城の飛田裕造さんから)


01_07_URUSI_.jpg

ウキウキと荷を開けて、中身を確認したのですが…。


そのあと、がっくりと肩を落としておりました。たらーっ(汗)
ある程度予想はしていたものの… あんまり漆の出来がよいとは言えなかったのです。
ショボーン。_| ̄|○

…とは言っても、どの子も一定レベル以上の優等生ばかりなんですよ。(そのへんをお間違えなく!!)
ただ、松本の「鬼の漆チェック」を乗り越え、彼を満足させるような数年前の漆の神がかり的な出来は望むべくもなかっただけで…。(でも、繰り返しますが、どれも一定レベル以上の高品質の漆なんですよ)

はあ〜 でも、悲しいな…。
大森俊三さんももうお年ですね。いろんな意味で(気候や状況など)たいへんな年でしたし、無理は言えないのかもしれません。

なので、明日届く大森清太郎さんの漆は、とても楽しみです。

大変な年でしたが、ぴかいちの漆がやってきますようにexclamation



01_07_URIBOU_.jpg写真はうり坊…。先日、むぎ君が床下に入って行方不明になった日、家中の通気口から不気味に響く、むぎ君の叫び声に「な、なに?」と大ビビリになっておりました…。シッポがブラシみたいにふくらんでいます。


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2010年01月02日

■注文した漆が「初荷」で届きました。2

昨日に引き続き、日本産漆の「初荷」が届きました。

バッド(下向き矢印)今日届いたのは、茨城県の漆。
茨城の飛田さんの漆
茨城の飛田さんの盛り漆(真夏の漆)一貫です。



バッド(下向き矢印)1月2日の夕方の時点で、工房にやってきた漆(もちろん国産漆)の樽、5つ。
松本と漆樽
五貫樽一つに一貫樽が四つ…
けっこうな迫力ですよぉ がく〜(落胆した顔)

こんなに日本産うるしが、香川の田舎にひそかに?集結するなんて
よく考えれば妙なことかもしれないですね。;; 本当なら、金庫にでも入れておかねばならない素材なのかもしれません。(真珠屋さんは仕入れた真珠は金庫で管理しているそうです)
…これにもとどまらず、あとまだ浄法寺(大森清太郎さん)からも漆が届く予定です。うひょ〜 ぴかぴか(新しい)

今日の夕方、中の漆を検分しました。
残りの別の浄法寺の漆掻きさん(大森清太郎さん)の漆が待たれるところです。
詳しくは、一つの樽につき一つずつ検証記事を書いていこうかなと思います。ムード

さてさて、この日の夜は、松本の弟夫婦が工房にきてくれたので、一緒に晩ご飯を食べに行きました。^^ 結婚式以来、なかなか会えなかったのでひさしぶり!
楽しく過ごしましたよ。


降りられないミル今日のおまけは工房の猫のうち、唯一の外猫のミルミルです。木工場兼資材置き場の上に登って、降りられなくなってしまいました。ふらふら (ミルにしては珍しいことです…) 
誰か人が通るたび「ふが〜〜!ふが〜〜!」と鳴き叫んで助けを求めておりました。面倒だし、ミルと一緒に余計な危険な物も落ちて来そうな気配だったので、放っておいたらだんだん涙目になってきたミル…。
とっぷり日が暮れてから、しぶしぶ松本が救助をしていました。ごめんね、ミルちゃん。

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2010年01月01日

■注文した漆が「初荷」で届きました。

明けましておめでとうございますexclamation
四国の香川県でも寒い元旦となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。^^

今日は、とてもうれしいことがありました。
浄法寺漆生産組合さんに、注文していた漆(2009年度の浄法寺産漆)が、初荷で届きました。


バッド(下向き矢印)大森俊三さん、大森正志さんの採った漆です。
注文した漆の入った木樽1
工房に届いたのは、とっぷり日が暮れてからでした…。
浄法寺漆生産組合さんからいただいていた連絡では、「1月2日の初荷で届く」とのことだったので、きっと明日かあさってだろうと思っていたので、ちょっと驚いたのですが…。
やっぱりうれしいことです。ぴかぴか(新しい)


バッド(下向き矢印)一番大きな漆樽は、大森俊三さんの末辺漆(秋の漆)5貫です。
浄法寺の認証マーク

もう、時間が遅いので…
中身を改めるのは明日にしようと思います。


バッド(下向き矢印)しかし、うり坊が先に検品していたりして…。ふらふら
注文した漆の入った木樽とうり坊
くんくん…猫 このワラの匂いは気になるな。



…あれっ。ふと気づけば、今年の漆樽の荷造りは、ワラ縄じゃなくてビニール紐になっていますね。
大森俊三さんの5貫樽、3貫樽は、今までワラ縄くくりで大変美しかったのですが…。どうしたのかなあ。※去年の漆樽
肝心のとっても気になる中身…。
今年度は、原木不足や天候不順などでうるし掻きのお仕事も思うようにいかなかった部分もいっぱいあることでしょう。
ドキドキ半分ですが、明日楽しみに中身を確認したいと思います。^^

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posted by 宮崎佐和子 at 22:34| Comment(2) | TrackBack(0) |   工房に届いた漆たち

2009年04月11日

■今日の工房の様子です。

昨年末に、いろいろご注文いただいていたスプーンの一部とお箸類を、昨晩、松本が上塗りをしました。

バッド(下向き矢印)今日の夕方に、上塗りの回転室を見てみると…。(回転スイッチが入っていて、今は下に向いた状態になってます)
4_11_kaitenmuro_.jpg
わ〜よかった。いい感じに乾いてきています。^^
上塗りがうまくいくと、とても気分がいいです。もう少し、塗り肌をしめてから取り出そうと思います。

バッド(下向き矢印)そしてこちらは、もっぱら下地・中塗り用に使っている吉川室の中身の様子です。
4_11_yosi_muro_.jpg
いま、松本が塗り仕事を頑張ってやっているので、室の中はぎっしりといろんなものが入っているんですよ。


バッド(下向き矢印)そして、また別のスプーンの木地も作業が進んでいます。
:
こちらのスプーンは、クリ材やミズメザクラ材のものです。全面に金箔を貼る予定のものもいっぱいありますね… そろそろ箔あかしをしておいた方がいいかしら?(箔押しは私の仕事なんです)


そして、茶托の方も仕事が進んで、以前お見せしたときは白木地だったんですが、今はこうなっています。
4_11_tyataku_.jpg
これは備長炭の炭粉を全体に蒔きつける予定です。



さて…
それにしても、今日はとっても暑い1日でした。
春を通り越して、もう初夏の陽気ですね。外に出ると日射しで日焼けしそうです。;; そして工房の漆室の中は、熱気でムンムンしています。
そうそう、漆室で思い出したけど、今月作ったばかりの弟子の卓上の漆室がけっこういい感じなんです。

    バッド(下向き矢印)今日の室の温度・湿度はこうでした。
4_11_situdokei_.jpg

そして、温度もすごいけど、空気は乾燥しているのに、いい湿度を保ってますね。これ、濡れタオルを一枚乗せた網を上に入れているだけなんですが、もう数日タオルを湿し直していないのに、ずっとこの調子なんだそうです。
高気密に作れているみたいですね。

バッド(下向き矢印)そして、帯留の木地(と、その他)も、先日、漆の作業に取りかかり、漆室に入っています。
4_11_siba_muro_.jpg

4_11_matusiba_.jpg
これから、まだまだ新しい木地を作ります。


日中は「暑〜い」と言っていたんですが、日が暮れると一気に肌寒くなってしまいました。あせあせ(飛び散る汗)
この季節、まだまだ油断できませんね。


posted by 宮崎佐和子 at 19:57| Comment(2) | TrackBack(0) |   工房に届いた漆たち

2008年11月12日

■2008年産の茨城漆、盛辺2貫。

さて、浄法寺漆の次になってしまいましたが、今年仕入れた茨城の飛田祐造さんの漆を紹介したいと思います。
茨城の漆は、今年は5貫の量をお願いしていました。
それで、この9月に漆が届いていたのですが‥。

松本の厳しい品質チェックの結果、たいへん申し訳ないのですが‥ご相談して返品することになったのです。

バッド(下向き矢印)で、新しくまた別の樽の漆を送ってくださいました。
11/12茨城の漆樽
3貫目と2貫目の樽です。


その荷物と一緒にこの子が入ってました。

11/12茨城の漆と一緒にきたカメムシさん
茨城から直送されたカメムシさん。
この日から香川の住民になりました。


‥そして、また松本の厳しい品質チェックが始まりました。ふらふら

その結果。
2貫目の樽の方だけを入れさせてもらうことになりました。(飛田さんごめんなさい) 
工房では、国産の漆しか使いません。
でも、「国産の漆だったらなんでもいい」というわけでは、決してないんです。品質には、ものすごく厳しいです。
きっと、前回返品した漆もほかの方なら「いったいどこが気に入らないの?」と必ず思われるはずです。
でも、気に入らない漆は使いたくないのです。


バッド(下向き矢印)これが仕入れた今年の茨城の漆です。ぴかぴか(新しい)
11/12茨城の漆樽

11/12茨城の漆樽

さて、これから開けますね!
11/12茨城の漆樽

バッド(下向き矢印)これが茨城の盛り漆です。

 (クリックで写真が拡大します)
11/12茨城の漆アップ
11/12茨城の漆アップ

マイルドで穏やかな漆です。個性はあまりありません。
今回の浄法寺の漆よりも、かなり粘りがあります。乾きは、かなり早いと思いますよ。

バッド(下向き矢印)この漆もヘラ立てしてみました。
11/12ヘラ立て

お分かりになるでしょうか。浄法寺の大森俊三さん(正志さん)の盛り漆のヘラ立てと、浄法寺の大森俊三さんの末辺漆のヘラ立ての写真と比べてみて下さい。
こちらは、液がぷつぷつと切れがちです。あまり伸びないんですよね。

この飛田さんの漆は、工房の器には使用していません。
もっぱら内装の下地仕事に重宝しているんですよ。
岩手の漆ばかり使うのもどうかなあ、と思って第二の産地の茨城産うるしも仕入れるようになり、飛田さんにお世話になっています。
大森さんの漆は多くが上塗り用に仕入れていて、たいへん高級感のある漆なのですが、でもこうした漆はたいへん気難しい漆なんですね。(とっつきにくい美人のようなものでしょうか)使いこなすのにはとても神経を使います。
飛田さんの漆は‥ 決して美人ではないですがよく働くいい奥さんみたいなものです。大きな下地仕事をする時に頑張ってもらっています。ムード

でも、上塗りに使いたいような茨城漆もほしいんです。
つねづね思っています。
そしてうれしいことに、本間健司さんが浄法寺で腕を上げて茨城に戻られるので、かなり本気で?期待しています。
本間さんの求める「茨城」らしい漆ができたら、ぜひ使ってみたいなあ。
漆の道も、まだまだ楽しみがいっぱいあります。^^

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posted by 宮崎佐和子 at 23:07| Comment(4) | TrackBack(0) |   工房に届いた漆たち

2008年11月06日

■2008年産の浄法寺漆、盛辺1貫。

今年の浄法寺産の漆、三つ目の桶です。

前回の末辺漆5貫目、前々回の盛辺漆の3貫目、ともども「大森さん(俊三さん、正志さん)」ですが、今回の漆は大森清太郎さんの漆になります。ご親戚なのですね。(清太郎さんは、俊三さんの甥御さんになります)

11/6浄法寺漆の桶3つ

この中で下の、一番小さい桶です。
(クリックで明細写真が出ます)

「浄法寺産」の漆だからといっても、けっして誰が採っても一様の品質のうるしが出るとは限りません。
うるし掻きさん自身の技術はもちろん、理論や方向性でまったく違う漆になります。基本的にうるしは木にキズをつければ出るものですが「よい漆」を採ろうと思うと、簡単ではないです。

工房では、浄法寺漆といえば、まずは大森俊三さん。
そして同族の大森清太郎さん、その息子さんの貴太郎さんの漆を使うことにしています。同族、ということで流派も同じなのです。


バッド(下向き矢印)大森清太郎さんの漆の出荷票です。
11/6浄法寺漆の出荷票
11/6盛り漆1貫目の桶を開く
開けます〜。

清太郎さんの桶は、いつもビニール紐です。(桶が小さいからかな?)こうした桶の荷造りも、漆かきさんによって個性が見えて楽しいです。

さて、気になっている方もいらっしゃるかもしれませんが、松本が紐を切っているこの恐ろし気な?カマは、漆かきの道具(漆の木の皮を剥くカマ)です。

11/6盛り漆1貫目の桶を開く2
11/6盛り漆1貫目の桶を開く3
いよいよオープンします。(どきどき)



バッド(下向き矢印)これが、大森清太郎さんの盛り漆です。(以下の写真はクリックで拡大します)
11/6大森さん盛り漆1

11/6大森さん盛り漆2
11/6大森さん盛り漆3

写真を撮りながら、なぜか、真夏の澄んだ井戸を思い出していました。

清太郎さんのこの漆も、共進会に出したのかな?
1貫目の桶なんですが‥。(一般的に共進会に出すの5貫目の桶です)
これも大森俊三さんの盛り漆と同じく、液が撹拌されたような様子で表情が乱れていて、正しく性質を見極めることが困難です。

でも、思ったよりもいい漆でした。
大森清太郎さんからは、毎年盛り漆だけを買っていたのですが、おそらく今までの中で一番いい漆だと思います。
今までは、必ずかすかにアクが入っていたのですが、今年のうるしにはまったく見られないんです。

かなり、松本はうれしそうです。


バッド(下向き矢印)ヘラ立てしてみました。
11/6大森さん盛り漆のヘラ立て
(クリックで写真が拡大します)

‥さらさら漆ですが、ちょっと液が途切れてますね。
(ヘラから落ちる漆が長く糸をひいて途切れないのが、伸びのいい漆)
大森俊三さん(正志さん)の盛り漆は、そこそこ伸びていますので、比較するとわかりやすいかと思います。
とは言っても、松本が求めるのは「至上の漆」で最高点を基準にしているのでこんな感想になりますが、間違いなく日本で高ランクの漆なんですよ。(辛口ですみません〜たらーっ(汗)

今まで大森清太郎さんの漆は、お箸やスプーン類の木地の木地固めなどの下地に使っていました。(ちょっともったいないですが、いい下地漆って必要なんです)
でも今回の漆は、いいですねえ。
中塗りか‥今後の漆の熟成のぐあいで、上塗りにも使うかも知れません。

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posted by 宮崎佐和子 at 23:59| Comment(4) | TrackBack(0) |   工房に届いた漆たち

2008年11月05日

■2008年産の浄法寺漆、末辺3貫。

昨日アップした2008年産の浄法寺漆、盛辺5貫目に引き続き、今年仕入れた浄法寺漆の桶を紹介いたします。^^
(今日も、うるし樹液の写真がいっぱいです‥!)

日本最大の漆樹液産地、岩手県二戸市浄法寺町。
今なお漆掻き職人さんが仕事に切磋琢磨されて、貴重なうるしを採っている地です。
松本は、この浄法寺町で日本うるし掻き技術保存会の研修生として2000年漆掻きの仕事を学ばせていただきました。
その後、現在の工房を持って仕事を始めたのですが、その仕事にこの浄法寺の漆は欠かせない存在です。

バッド(下向き矢印)今日は、この左側の桶の漆の中身をお披露目します。
11/4浄法寺漆の桶3つ
左の桶は、大森俊三さんの末辺漆3貫目です。
(クリックで拡大します)


11/5末辺漆1
11/5末辺漆2
前回と同じく、厳重にくくられた
藁縄を解いていきます。

この「末辺漆」というのは、盛り(真夏)の次の時期つまり秋期に採れた漆のことをさします。
これは9月に採った漆です。

11/5末辺漆3
桶の蓋に、松本の名前がチョークで書いてます。
11/5末辺漆4
浄法寺漆の認証マーク。
11/5末辺漆5
この桶の漆の出荷票。


11/5末辺漆6

いよいよ開けますよ‥exclamation
11/5末辺漆7


バッド(下向き矢印) これが今年の末辺漆です。
(以下の写真、すべてアップになります)
11/4大森さん今年の末漆

11/4
11/4
11/4泡立つ末漆

う〜〜ん。
これは予想外でした。

何が予想外かといいますと… 実はこの末辺漆、「下地漆にしようか」と思って注文していたのです。
ふつう、日本産うるしはあまり使われませんが、使うとすると上塗りに使われます。(中塗りはもちろん、下地は中国産漆かウレタンになります)
でも、うちの工房はおかしな工房なので、木地固めからすべて国産漆のいいのを使います。当然、上塗り漆よりも中塗りや下地漆のほうがたくさん量が要りますので、この漆は「下地用に末辺漆も買わなくちゃ」という感じだったのです。

しかし、なかなかいいじゃないですか、この末辺うるし… ぴかぴか(新しい)
(正直言うと、本命だった盛り漆よりも気に入りました)
もともと、秋のうるしは好きなのですが… これは盛りうるしと立場が逆転するかもしれません。


バッド(下向き矢印)さっそく、ヘラ立てしてみました。
11/5ヘラ立て
一緒に仕入れた、盛り漆5貫目よりも柔らかいです。
盛りよりも、大きい木くずが入っているのが目立ちますが、これが秋のうるしの特長の一つなんですよ。

この末辺漆、熟成を経てどんなふうに化けていくのか、かなり楽しみになってきています。

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posted by 宮崎佐和子 at 23:24| Comment(11) | TrackBack(0) |   工房に届いた漆たち

2008年11月04日

■2008年産の浄法寺漆、盛辺5貫です。

先月に浄法寺から届いた漆の中身を検分しました。
その様子をご報告しようと思います。

11/4浄法寺漆の桶3つ
クリックで拡大します。

今回、浄法寺の生産組合で買った漆は三種類。どれも大森さん一族の採った漆です。
今年の浄法寺漆は、5貫目、3貫目、1貫目と計9貫目にもなる仕入れでした。
さて、漆器なら当然使われていると思われている日本産うるしですが、初耳の方にはびっくりするようなお話かもしれませんが、有名な工房や会社や作家さんだからといって、そして高価な器だからといって、残念ながら日本産うるしを使っているとは限りません。使うとしても上塗りにいくらか使う程度でなんですよ。(個人の工房で、こんなに国産うるしをまともに買っているヘンな工房は、まずいないかと思われます…)

その、日本ではあまり使いたがられない?新鮮な日本産うるしの表情を、画面上ですがぜひじっくり見てやってくださいませ☆

バッド(下向き矢印)今回は、5貫目の盛り漆を紹介します。
11/4漆の桶を開く松本
しっかりとくくられた
藁縄を解いていきます。

大森俊三さんの盛り漆を頼んでいたのですが、認証ラベルの採取者名は大森正志さん(大森俊三さんの義理の息子さん)になっていました。

俊三さんとは、もう何年もやりとりをしているので品質には疑いがないのですが、今年は、共進会に行けなかったので中身が非常に気になります。(松本のうるし樹液の品質を見極める目はとても厳しいのです。もし、いまいちだったら…がく〜(落胆した顔) こわ〜〜

11/4漆の桶を開く松本

11/4藁の緩衝剤
5貫桶ともなると、重いせいか
藁の緩衝剤が下にも入っています。


11/4漆の桶を開く松本
いよいよ開けます!


バッド(下向き矢印)これが今年の浄法寺漆(盛辺=真夏の漆)です。(以下三枚、クリックで写真が拡大します)

11/4大森さん今年の盛り漆
11/4大森さん今年の盛り漆
11/4大森さん今年の盛り漆
…う〜ん。
最初から懸念していたことですが… 残念ながら今年の漆は、ぐあいを見ることができない状態でした。
樹液の様子は非常に乱れて正しく検分することができません。
よって今年の漆の評価の感想はなしです。(_ _;)

これには理由があります。
今回の漆は、どれも共進会に出品されたものばかりなのですが、今年からシステムが変わって、審査が行われた時に桶の中の漆が、撹拌されているというのです。(その話をあちこちで聞いた時点で、松本のテンションは急降下してましたバッド(下向き矢印)
去年までの共進会は、そんなことはまずしないで、多少は上澄みを動かすもののほぼ表面だけを静観してちゃんと終わったのです。が、今年からは共進会で十分中身を混ぜ切ってしまい、どの桶も成分分析に出したそうで…。
分析に出すことはよいことですが(工房でも使う漆の成分分析は出していましたし)でも、そのタイミングが悪すぎて泣けてきそうです。もうやだ〜(悲しい顔)

もっと、漆の内容が落ち着いてからにしてほしかったなあ…(発酵中のワインがかき回されて濁ったという感じです)
でも、現地の方針なら仕方がないです。
申し訳ないけど、うちで買う漆は次回からは共進会に出さない桶の方にまわしてもらえないかお願いすると思います。

11/4大森さん今年の盛り漆

でも、やっぱりとても品位の高い漆なんですよ。ぴかぴか(新しい)

悪天候の中、頑張ってそこそこいい漆を採ってくださったと思います。
また、今年は出来が今ひとつだの、かき回されちゃったとか文句を言っても、やはり今年の山と職人さんの「作品」のようなものです。
なんだかんだといっても、生まれたぴかぴかの赤ちゃんを見るのはうれしいものです。

11/4ヘラ立て
ヘラ立てしてみましたが、
漆の伸びや粘度はまあまあです。
(写真は拡大します)


…最初は「‥‥」と険しい顔をしていた松本ですが(がく〜(落胆した顔) こわ〜)やがていくらか納得したようです。
その後、漆掻きさんたちと電話でいろいろ話をして、来年の予定を考えてるようでしたよ。

今年、工房に来た漆の桶は、ほかにも4つあります。
一度にアップするのはあまりにも大変なので、これから一つずつ詳しく紹介していこうと思います。(ほか、ヘラ立ての様子の動画も撮っていますので後日追加します)
それぞれの今年のとれとれ漆樹液をごらんいただけますと嬉しく思います。^^


posted by 宮崎佐和子 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) |   工房に届いた漆たち
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