2008年04月07日

■工房のネコ、うり坊を紹介します。

工房の大事なメンバー、猫さんたちを紹介していきます。
今日は、うり坊です。^^

4/6うり坊の顔
うり坊 雄 年令不詳 体重5.8キロ
体毛・銀トラ(クラシックタビー)目・オレンジ
出生地不明

もとノラネコです。推定1才です。
去年の9月にうちの子になりました。 ※うちに来た時の様子。
とにかく生命力旺盛です。もりもりごはんを食べ、おかわりし、快食快便です。(笑) 猫らしい活力にあふれてます。
そして屈託のない性格です。
素直でまっすぐな愛情を飼い主に向けてくれ、とてもいじらしい子です。ノラネコだったとは思えないくらいです。
外遊びをするミルの友達だったらしいですが、しだいに工房のまわりをうろつくようになり、そしてうちの子におさまってしまいました。
横っぱらにうずまきのあるタビーで、あきらかにアメショの血が入っているのですが、体型や性格、声はほとんどシャムです。そのへんはミルによく似ています。

そして、うちに来て半年なのに、すでに2大事件の持ち主です。

※その1→行方不明事件
4/6家に戻って来たうり坊。←家にもどってきたばかりのうり坊。
うり坊を飼い出してわずか1週間後、作品展のため留守にするので、私の実家(隣町)にミルやむぎと一緒に預けたのですが、翌日に脱走。
ずっと行方不明だったのですが出張から戻った私たちが捜索し、発見。10日後に家に戻りました。 ※脱走から発見までのルポ
これで、うり坊のサバイバル能力の高さが分かりました。(笑)
むぎなら1日も持たないだろうし、ミルだっていきなり知らない場所に放り出されたら無理だと思います。そして、私たちと1週間しか一緒に暮らしていないのに、見つけた時に喜んで近づいてくれて感慨深かったです。

※その2→漆かぶれ事件
4/6漆にかぶれたうり坊。←かぶれて落ち込むうり坊。
※かぶれた翌日 ※2日後 ※4日後 ※10日後
これにはびっくりでした。漆(裏目生うるし)を保存している茶碗をひっくり返し、漆をもろに浴びてしまったのです。漆の管理が甘かったので、可哀相なことをしました。が、ミルやむぎは行かない所だったので、油断してたのです。
さすがの元気印も凹みましたが…。
今はすっかり治って元気いっぱいです。


4/10うり坊の使用前使用後
うり坊の体型の変化も笑えます。
ノラ時代は筋肉質で引きしまったうっちゃんでしたが、キャットフードを狂ったように食べ続けて激太りしました。(彼の狂気の食欲を止める術はありませんでした…)
今も大食漢ですが、狂気の食欲はもうおさまってます。


4/6うり坊のおねず
おもちゃのネズミが大好き。
(もうすぐにぼろぼろです)

12/4うり坊3
時々、私のスリッパを奪って部屋の端から端までモップがけします。(ねずみ持参)ノラネコ時代に蓄積した、おねずハンティングのデータがうり坊の脳内に山ほどあり、乗ると一人で一晩中おもちゃで遊びます。
4/6うり坊とバスケット
あとバスケットの中で丸くなって眠るのが好き。(このバスケットは松本の着替え入れだったのですが…うり坊にとられてしまいました。あせあせ(飛び散る汗)

さて、うり坊とほかの猫たちとの暮らしですが…。

↓当初はミルに相手にしてもらえなかったです。
僕のこと嫌いなの??

うり坊は、アタックがパワーがあって激しすぎて、体力ない小柄なミルには受け付けなかったみたいです。
そんなうり坊も最近はさすがに加減を覚えて、ミルとじゃれあって相手にしてもらえるようになりました。

でも、むぎ君とは最初から相性がよくありません…。 ※むぎ君とうり坊の確執。

ジト目のむぎ君。その視線の先にはうり坊の姿が…!
11/19むぎ2
鷹揚だったむぎ君も、
嫉妬のかたまりになってしまいました。あせあせ(飛び散る汗)

もう激しいケンカはほとんどしませんが、仲良くなってほしいものです。
4/10うり坊とむぎの比較
同じトラネコ(アメショ混血)でもむぎとうり坊では、模様がぜんぜん違います。(体型も違いますが)うり坊はトラネコというよりシマネコって感じです。

さて、ミルやむぎと違って、出生が謎のうり坊。
でもその起源の手がかりを松本が見つけています。
実は、善通寺のお寺の近辺で、うり坊そっくりのノラネコ(雌)を見つけているのです。ひそかに、うり坊の兄弟では?と思っています。
うり坊が突然、うちに来るまではミルとむぎの平和な暮らしでしたが、それが一変し、猫たちの関係が複雑になりました。
やっかいなこともありましたが、猫たちの感情の変化や行動の観察が楽しく、見慣れた子も新しい面が見られてとても可愛らしかったです。

さて、おまけですが…。
4/6 うるし部うっちゃん
グッド(上向き矢印)首が野太いうり坊…。
こうして見ると、ひそかに堀道広さんの「青春うるはし!うるし部」のキャラに似てるなーって思ってしまいます。

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posted by 宮崎佐和子 at 19:41| Comment(2) | TrackBack(0) |   工房のメンバー

2008年04月04日

■工房のネコ、むぎ君を紹介します。

工房の大事なメンバー、猫さんたちを紹介していきます。
今日は、むぎ君です。^^

4/4むぎ君自己紹介
むぎ 雄 2005年3月生 体重6.8キロ
体毛・キジトラ 目・グリーン
生家・善通寺市内のMさん宅

この春で3才になりました。
3匹の中で一番身体が大きいです。頭が大きくて目も大きく(黒目も大きい)目鼻が顔の下にきゅっと寄っているので幼く見えます…が実物はでかく、むぎを実際に見た方は「でかっ!!」とびっくりされます。
そしてむぎは、3匹の中で一番写真が撮りやすい、モデル向きの猫です。
顔の表情が豊かで、時にはものすごく人間くさい顔になって、それがとても楽しいのです。

むぎは、ミルミルの兄ネコが死んだあと、私がご近所さんからもらいました。麦の穂が実る季節だったので、この名前に。

寂しかった私は、とにかくトラネコを探していました。
そんな中、ホームセンターの入り口の「子猫もらって下さい」という手描きの張り紙を見て、すぐその家にもらいにいって登場したのがむぎ君です。
むぎの母猫は、むぎによく似た優しい感じのキジトラ。父猫は近所の猫だろうということでした。
むぎのお母さん猫は、大きいお腹でスーパーの駐車場でいたのを拾われて大事に飼われ、むぎはその次のお産で生まれたそうです。同じキジトラの3兄弟のうちの1匹でした。
そのとき、生後2ヶ月くらいだったと思います。うちに来てから、私が猫可愛がりに育てたので、すっかり温室育ちのネコになってしまいました。

むぎが来てから、デジカメを持つようになったので小さい頃の写真はいくつかあります。

1221むぎ0.jpg
うちに来て数日後。生後2ヶ月
体重は1キロあるかないかです。


1221むぎ1.jpg
来て1ヵ月の頃。松本がカゴを編んでいるのをみて
チョッカイ出しにひざの上に。

4/4ちいさいむぎ君

今ではメタボおじさんっぽくなってしまったむぎ君も、子ネコの時はこんなにハツラツとしていたんですね。
好奇心いっぱいのキラキラした顔をしています。

8/4メロン3
「お届けもの」が大好き。検品係なんです。
新しい荷物が届くと必ずチェックします。

4/4むぎ君と野ネズミ
ミルの「お持ち帰り」も大好き。
去年、ミルが生きのいい野ネズミさん
持ち帰った時は大興奮!しました。
(結局、逃げられちゃったけどあせあせ(飛び散る汗)

12-23ねこ2.jpg
そしてミルミルのことが大好きです。

4/4大開らきで眠るむぎ
そして暑くなると大股開きで倒れます。
6/15 むぎ3
寝顔は、こんな感じです。
ゆるゆるしています。


運動神経がにぶいので、高い所へ行きたい時は松本に介護してもらいます。
ゆったりおっとり、というのがむぎ君の特長でした。

…うり坊が来るまでは。

バッド(下向き矢印)うり坊が来てからのむぎ君の毎日。
12/4むぎとうり坊
気が休まる時がない、むぎ君です。

うり坊が来るまで、ずーっと「ゆるいキャラ」だと思われていたむぎ君ですが… 意外と「うつわの小さい男」ということが露呈しました。あせあせ(飛び散る汗)
ミルは神経質で、新しい猫が家に来るとやっぱり嫌がりますが、最終的には寛容し受け入れてやります。
うり坊も最初はむぎと相容れませんでしたが、一緒に暮らして数ヶ月も経つと、もうむぎと争うようなことはしません。
むぎが「キャ〜〜」とうり坊を追いかけていじめても、コロッとお腹を見せて「もうかんべん」します。
むぎ君の心がせまいのは、ミルやうり坊と違って、苦労知らずだからでしょうか。
他人を許容するということができません。(ただ単に、とことん性があわないだけかもしれないけれど…)

でも、こんな人間くさいむぎ君が、なんだか憎めない私です。


※次はうり坊を紹介します。^^

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posted by 宮崎佐和子 at 23:59| Comment(4) | TrackBack(0) |   工房のメンバー

2008年04月03日

■工房のネコ、ミルミルを紹介します。

工房の大事なメンバー、猫さんたちを紹介していきます。
今日は、ミルミルです。^^

2/19ミルミル
ミルミル 雌 2003年7月生 体重3.6キロ
体毛・黒(濃い褐色) 目・グリーン
生家・松本の実家(高松市)

今年の夏で5才になります。
松本家では、同じ血縁の猫が何代にもわたって暮らしているのですが、ミルはその中の子です。
母猫はシャム系の雑種(松本家の猫)、父猫は近所のボスだったアメショの飼い猫でした。3匹兄弟のうち、2匹はきれいな銀トラで、ミルだけが黒くて小さいもじもじした子でした。
私がペットは「小鳥派」で、ずっと鳥を飼っていたのですが(文鳥、メジロ、ウズラ等)どの子もなぜか長続きせず(死んじゃったり飛んで行ってしまったり)ふと切れ間ができた時に、松本(猫派)が私に内緒で連れてきたのがミルなのです。

ミルはお母さん猫の特長を色濃く受け継いでいます。
昔のシャム猫の体型に近く、線は細く、感情も繊細で不安定です。自由を愛するいっぽう、つねに飼い主の愛情を求めて求めまくりで満足することはない、困った子です。あせあせ(飛び散る汗)
お客様が来られて、ミルの姿をまともに見られた方はラッキーです。人見知りが激しくて知らない人の前には姿を現しません。

4/3新緑の中のミルミル
体毛は完全な黒ではなくて、
かすかに縞模様があります。
黒ヒョウもこんな感じでしょうか。

工房の3匹の猫のうち、外へ出入りできるのはミルミルだけです。
ちょっとしたことですごくストレスを感じる子なので、外出は欠かせないんですよね…(むぎとうり坊は完全室内飼いです)

なので、ときどきハンティングで獲物を捕らえて帰ります。
バッド(下向き矢印)ミルの「お持ち帰り」戦歴です。
4/3 ミルの戦歴の数々
昆虫系は関心ないみたいです。
トカゲ系、そしてネズミ、
たま〜に小鳥という感じです。

「お持ち帰り」があると玄関の外で呼ばわります。
そして、意気揚々と家に入るのですね…(むぎ君は獲物に大興奮します)

野ネズミはけっこう捕まえています。獲物は、地べた系が得意みたいです。
バッド(下向き矢印)よく捕まえる野ネズミさんはこんな子です。
4/3よく捕まえるネズミ

この2タイプのネズミを野っぱらで捕まえてきます。(でも食べませんね…お手玉にしてよく遊んでます) 
あまりネズミの種類は詳しくないのですが… なんというネズミかなあ。
ちょっと調べて、下の顔がとがったネズミは「トガリネズミ」とかという種類で、ネズミというよりモグラに近い生き物だ、ということを最近知りました。

ネズミさんたちは迷惑ですが、ミルのおかげで思わぬ生き物に出会えたりします。


実は、ミルが来てから1週間後に、ミルの兄ネコ、にぃーもうちに来て、兄妹で飼っていました。
でも1年半後のある日、夜遊びからにぃーだけ帰って来ず、その日の晩に近くの国道で死んでいるのを見つけて松本と連れて帰りました。
ちょうど福知山線の事故のと同じ日でした。
にぃーを庭の漆の木の根元に埋めながら、無力な飼い主であることが悔やまれて、猫でも死ぬとこんなに悲しいなら、事故で家族や友人を突然亡くした人はいったいどんな気持ちだろうかと思ったものです。
すでにミルの両親も兄弟もみんな死んでしまって、健在なのは一番小さくて弱々しかったミルだけになってしまいました…。
でも元気いっぱいのずうずうしい?猫になり、きっと家族のぶんまで長生きしてくれると思います。

明日は、むぎ君を紹介します。^^

posted by 宮崎佐和子 at 20:28| Comment(8) | TrackBack(1) |   工房のメンバー

2008年04月02日

■あらためて工房のメンバーの紹介です。

この日記はこの4月で3年目を迎えました。
最近見て下さっている方のために、改めて「和うるし工房あい」のことをごく簡単にご紹介しようと思います。^^

まずはメンバー。
松本和明と宮崎佐和子の二人でやっています。(別姓なんです)
4/2松本と宮崎

松本は高松市の塗師屋さんの息子で、8才からずーっと漆をやっています。
「漆ばか」なんですね。
若いけどキャリアは30年近くあります。
私は丸亀市出身で香川県漆芸研究所に入所するまでは、地元の出版社でいました。
私たちが結婚して「和うるし工房あい」を立ち上げたのは2001年の春。
「和うるし」、つまり日本産漆だけを使ってものづくりをしようというのが工房のコンセプトです。
しかも「日本産の漆ならなんでもよい」というのではなく、自分で選んだ最高の日本産漆だけを使うというのが揺るがない指針です。
つまり料理人が「鯛ならなんでも良い」というのではなく「○○でさらに○○の時期が良い」と自ら選んで来るようなものでしょうか。
ごく当たり前のことのようですが、実際に漆の良し悪しにこだわる人はほとんどいないのがふつうです。
松本の漆液に対する目利きは鋭く、大変シビアです。

松本の転機は、漆芸研究所の研究員時代に、実際の漆掻きを徳島で見たことでしょうか。
「木から流れ出る樹液は、知っているどの日本産漆とも違う」とショックを受け、2000年、浄法寺で漆掻きを学ぶこととなります。

4/2浄法寺で漆掻き研修中の松本


私はもともと「漆の木」にはとても興味がありました。
研究生時代中に「西日本の漆を守る会」が発足した時は、会報づくりのお手伝いをしながら、西日本の漆の産地、岡山、京都(丹波/夜久野町)徳島にもよく行き、漆掻きさんたちの事情も間近で見たものです。
とにかく日本産漆の現状は、現場に足を運ぶとびっくりするようなことばかりでした。


*****************************************

…当時から考えると、この工房の仕事もよく続いたなあ、と思います。
私たちが独立して二人で仕事を始めた時、多くの方(特に漆関係の方)は「理想は高くても、こりゃ続かないだろう」と、思われたかと思います。あせあせ(飛び散る汗)
「漆を仕事に食っていく」だけでも困難と言われているのに、「日本産漆しか使わない」というのだから、これはもう狂気の沙汰、というわけなのです。
そのぶん、ご心配をかけたかと思いますが…。
なんとかやっています。^^

松本は「ぜったい日本産漆の良さを知ってもらう」と、
私は「日本産漆だけでやっていける前例になろう」ととにかく続けてきました。
目標はいろいろあるのですが…これからもがんばっていこうと思っています。

さて、なんだかちょっと固くなりましたが…。たらーっ(汗)
明日は工房の大事なメンバーたち、「和うるし工房あいのネコ」たちを改めてご紹介しようと思います。

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posted by 宮崎佐和子 at 21:27| Comment(4) | TrackBack(0) |   工房のメンバー
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