2008年06月08日

■本間さんの浄法寺の漆かきだより1

6月1日に浄法寺入りした、本間健司さん。
6月5日〜7日にかけて漆掻き研修の様子をお聞きしたのでお知らせします。^^

6月2日から5日まで、みっちり草刈(注1)&枝打ち(注2)をしています。かなりハードな作業でした。
仕事が終わって家に戻ると、ぐったり疲れてすぐ眠ってしまいます。いつも座ってろくろの仕事をしているので、いきなりの山仕事はちょっとこたえます。(笑)
今日も草刈の予定だったのが雨で急きょ道具つくりに。すくわれました…。<6/5 本間さん>


6/8道具
6/5に作った、漆掻きの道具たち。
左から、掻きヘラ、掻きカンナ2本、掻きカマ。


わあ、さっそく大変そうですね exclamation
さて、(注1)『草刈り』の説明をさせていただきたいと思います。
まず、漆掻きをする木のまわり、さらにその林の周囲は草が生い茂っています。最初にする仕事が、漆掻きをする木のある場所へ行くまでの通り道の確保・仕事をする漆の木の周囲のそうじとしての草刈りなのです。
つまり、「今年の仕事場の環境を整える」作業の一つなのです。

さて、次は(注2)『枝打ち』について。
漆の木は、建築用のスギ等とは違いたいていは枝の整理はほとんどせずにのびのびと育ちます。そして、いよいよ漆を掻く年になると、作業に邪魔な枝は取り払って、作業スペースを確保するのです。
いずれも、仕事を始めるための大事な仕事です。


明日から、いよいよメタテ(注3)します。漆山の写真を撮って来ようと思います。<6/7 本間さん>

ついに、今日から漆掻きが始まったんですね。^^
(注3)『メタテ』とは、いちばん最初に付けるキズのことです。
最初の「うったて」みたいなものでしょうか。
もちろん、幹のどこにでも付けるものではありません。木を見立てて、いちばん最適と思われる部分につけます。
これも奥が深く、説明しだすとたいへんなことになるので、ほんのさわりだけで…。
メタテでは漆を採りません。
実際に漆を採るのは、もう少しキズを重ねて、木が戦闘体勢になってからです。

何はともあれ、気をつけて。
写真が来るのを楽しみにしていようと思います。

posted by 宮崎佐和子 at 22:22| Comment(2) | TrackBack(0) |   本間さん研修報告(2008年)

2008年05月31日

■本間さんが浄法寺入りします。

日本漆掻き技術保存会の長期研修生の一人、本間健司さんから、明日より岩手へ向けて発つとのお知らせがありました。
漆掻きを教えてくださるのは、これまたベテランの佐藤春雄さんです。(そういえば佐藤さんは、去年、短期研修に行ったmaさんの先生でしたね。^^)

楽しみですね〜。
本間さん、日本産漆の未来のため?気をつけて行ってきて下さい。ムード


posted by 宮崎佐和子 at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) |   本間さん研修報告(2008年)

2008年05月07日

■今年の漆掻き研修生、本間さんです。

春の日ざしの中に、夏の気配が加わってきました。
緑も深まって、いよいよ漆掻きの季節が近づいていますexclamation

日本最大の漆樹液産地、岩手県二戸市浄法寺町。

今年も、漆の原点をめざす若い長期研修生が二人、浄法寺入りすることになっています。(しかも一人は女の子なんですね。^^)
日本うるし掻き技術保存会は、4月30日に総会があったところです。
ふだんは静かな田舎なのに、日光東照宮の修復に向けて、近年かつてない動乱期?を迎えている浄法寺町。
そこに飛び込むことになる二人に、エールを送りたいと思います。


バッド(下向き矢印)さて、今年の長期研修生の一人、本間健司さんを紹介します。
5/7本間くん

本間です!
プロフィールとのことですが…
茨城で漆工芸荻房のスタッフとして、主に木工轆轤(ロクロ)を担当して日々精進しております。
このたび浄法寺の漆掻研修が決まり、松本さんから「報告書を提出しなさい」とのことですので、浄法寺ついたらちょこちょこ報告しますので、よろしくおねがいします。


↑こういうことになりました。笑
昨年は、平成19年度の長期研修生だった竹内義浩さんが、「和うるし日記」に漆掻き報告をしてくださいました。
そして、今年は本間健司さんが、浄法寺の様子をお知らせしてくれることになりました。わーい(嬉しい顔)
本間さんの健闘ぶり、そして今年の浄法寺の様子を楽しみにしたいと思います。

posted by 宮崎佐和子 at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) |   本間さん研修報告(2008年)
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