6月5日〜7日にかけて漆掻き研修の様子をお聞きしたのでお知らせします。^^
6月2日から5日まで、みっちり草刈(注1)&枝打ち(注2)をしています。かなりハードな作業でした。
仕事が終わって家に戻ると、ぐったり疲れてすぐ眠ってしまいます。いつも座ってろくろの仕事をしているので、いきなりの山仕事はちょっとこたえます。(笑)
今日も草刈の予定だったのが雨で急きょ道具つくりに。すくわれました…。<6/5 本間さん>

6/5に作った、漆掻きの道具たち。
左から、掻きヘラ、掻きカンナ2本、掻きカマ。
左から、掻きヘラ、掻きカンナ2本、掻きカマ。
わあ、さっそく大変そうですね

さて、(注1)の『草刈り』の説明をさせていただきたいと思います。
まず、漆掻きをする木のまわり、さらにその林の周囲は草が生い茂っています。最初にする仕事が、漆掻きをする木のある場所へ行くまでの通り道の確保・仕事をする漆の木の周囲のそうじとしての草刈りなのです。
つまり、「今年の仕事場の環境を整える」作業の一つなのです。
さて、次は(注2)の『枝打ち』について。
漆の木は、建築用のスギ等とは違いたいていは枝の整理はほとんどせずにのびのびと育ちます。そして、いよいよ漆を掻く年になると、作業に邪魔な枝は取り払って、作業スペースを確保するのです。
いずれも、仕事を始めるための大事な仕事です。
明日から、いよいよメタテ(注3)します。漆山の写真を撮って来ようと思います。<6/7 本間さん>
ついに、今日から漆掻きが始まったんですね。^^
(注3)の『メタテ』とは、いちばん最初に付けるキズのことです。
最初の「うったて」みたいなものでしょうか。
もちろん、幹のどこにでも付けるものではありません。木を見立てて、いちばん最適と思われる部分につけます。
これも奥が深く、説明しだすとたいへんなことになるので、ほんのさわりだけで…。
メタテでは漆を採りません。
実際に漆を採るのは、もう少しキズを重ねて、木が戦闘体勢になってからです。
何はともあれ、気をつけて。
写真が来るのを楽しみにしていようと思います。