茨城の「奥久慈漆生産組合」の事務局の小野瀬さんから、総会と漆掻き講習会のご報告をいただきましたので、アップいたします。

関東地方も入梅宣言が出されました。
去る6月3日には(財)茨城県林業協会主催で茨城県の緊急経済・雇用対策事業の一環として、今年も昨年同様に「特用林産物担い手育成事業」の行事として行われました。
それから、今年度の「奥久慈漆生産組合総会」が6月11日に行なわれ、21年度事業報告、収支決算報告、監査報告と22年度事業計画、予算案の報告が行われまして、無事承認されましたのでその様子を報告いたしますね。 <事務局・小野瀬さん>
はい、よろしくお願いいたします。^^


6月3日に(財)茨城県林業協会主催による「特用林産物担い手育成事業」の一環として、漆掻きの研修が始まるのに先立ち「漆掻き道具の貸与式」が、大子町西金の教育支援センター(旧西金小学校)体育館において行われました。 3ヵ年の茨城県の委託事業として行なわれていますが、今年は最後の3年目となりました。
林業協会の大森冨美男専務理事の挨拶から始まり、漆掻き道具一式(カンナ、鎌、ヘラ)の貸与が行われました。<事務局・小野瀬さん>
わ〜、若い方にとっては、気持ちの引き締まる一瞬ですね。



貸与式の後は昨年と同様に「漆掻き講習会」を行いました。
講師に奥久慈漆生産組合 組合長の飛田祐造さんと、安島 道男さんがあたり、講習が始まりました。
安島道男さんは組合員ではありませんが、奥久慈地域では飛田さんと同じ漆掻きの第一人者の一人です。(昨年度の清宮君(荻房所属)を指導した方です)
そのお二人の方からのアドバイスを聞きながらの実技指導は、研修生を初め、我々中堅も勉強になりました。<事務局・小野瀬さん>
今年もよいお天気に恵まれたようで、良かったです。

漆掻きの習得は、個々の指導そして独自の鍛錬…になるのですが、こうした機会に、いろんな経験値の方が集まってベテランの指導を受ける、ということはとっても意義のあることだなあ〜と思いました。
(もう、これだけの人数が集まれる生産地って、そうそうないです)
6月11日には奥久慈漆生産組合平成22年度定期総会が、近くの「魚勝」さんの座敷を借りて行いました。
来賓に茨城県農林水産部林政課 三島さん、大子林業指導所所長の内田さんと専門員の福田さん、常陸大宮市農林課課長の村田さん、大子町農林課主査の藤田さんを向かえ、午後1時半より行われました。
組合長の飛田さんの挨拶から始まり、平成21年度の事業報告、収支決算報告、監査報告、そして22年度事業計画、予算案が審議されて、無事承認をいただきました。
昨年度は二つの組合を合併して、一年目の総会になりました。 茨城県で活動する唯一の漆生産組合として、今後、国産漆の啓蒙と伝統技術の継承を念願におき、担い手の育成と漆樹の研究と技術向上により高品質化を目指し植栽を積極的に行ってゆくことを確認しました。予算もどんどん削られて、補助金も少ない状況のなかで頑張りたいと思っています。
もちろん茨城産漆は奥久慈漆として今後広くPRしてゆきたいと思っています。<事務局・小野瀬さん>
はい

茨城の豊かな漆を、もっと多くの人に知っていただきたいと私も思っています。今年の様子も、楽しみにしていますね。

奥久慈漆について知りたい方、お問合せしてみたい方は、こちらの記事をごらんくださいね。※山方漆ソサエティ(YUS)、奥久慈漆生産組合