2010年06月17日

■奥久慈漆生産組合総会と、漆掻き講習会の報告です。

6月も半ばになり、いよいよ漆掻きのシーズンになっています。
茨城の「奥久慈漆生産組合」の事務局の小野瀬さんから、総会と漆掻き講習会のご報告をいただきましたので、アップいたします。ムード

関東地方も入梅宣言が出されました。
去る6月3日には(財)茨城県林業協会主催で茨城県の緊急経済・雇用対策事業の一環として、今年も昨年同様に「特用林産物担い手育成事業」の行事として行われました。
それから、今年度の「奥久慈漆生産組合総会」が6月11日に行なわれ、21年度事業報告、収支決算報告、監査報告と22年度事業計画、予算案の報告が行われまして、無事承認されましたのでその様子を報告いたしますね。 <事務局・小野瀬さん>


はい、よろしくお願いいたします。^^


バッド(下向き矢印)漆掻き道具の貸与式の様子。
奥久慈漆組合1

6月3日に(財)茨城県林業協会主催による「特用林産物担い手育成事業」の一環として、漆掻きの研修が始まるのに先立ち「漆掻き道具の貸与式」が、大子町西金の教育支援センター(旧西金小学校)体育館において行われました。 3ヵ年の茨城県の委託事業として行なわれていますが、今年は最後の3年目となりました。
林業協会の大森冨美男専務理事の挨拶から始まり、漆掻き道具一式(カンナ、鎌、ヘラ)の貸与が行われました。<事務局・小野瀬さん>


わ〜、若い方にとっては、気持ちの引き締まる一瞬ですね。ぴかぴか(新しい) 皆の期待を受けていますものね。


バッド(下向き矢印)ウルシ掻き講習会の様子。
奥久慈漆組合2

貸与式の後は昨年と同様に「漆掻き講習会」を行いました。
講師に奥久慈漆生産組合 組合長の飛田祐造さんと、安島 道男さんがあたり、講習が始まりました。 
安島道男さんは組合員ではありませんが、奥久慈地域では飛田さんと同じ漆掻きの第一人者の一人です。(昨年度の清宮君(荻房所属)を指導した方です)
そのお二人の方からのアドバイスを聞きながらの実技指導は、研修生を初め、我々中堅も勉強になりました。<事務局・小野瀬さん>


今年もよいお天気に恵まれたようで、良かったです。晴れ
漆掻きの習得は、個々の指導そして独自の鍛錬…になるのですが、こうした機会に、いろんな経験値の方が集まってベテランの指導を受ける、ということはとっても意義のあることだなあ〜と思いました。
(もう、これだけの人数が集まれる生産地って、そうそうないです)

6月11日には奥久慈漆生産組合平成22年度定期総会が、近くの「魚勝」さんの座敷を借りて行いました。
来賓に茨城県農林水産部林政課 三島さん、大子林業指導所所長の内田さんと専門員の福田さん、常陸大宮市農林課課長の村田さん、大子町農林課主査の藤田さんを向かえ、午後1時半より行われました。
組合長の飛田さんの挨拶から始まり、平成21年度の事業報告、収支決算報告、監査報告、そして22年度事業計画、予算案が審議されて、無事承認をいただきました。
昨年度は二つの組合を合併して、一年目の総会になりました。 茨城県で活動する唯一の漆生産組合として、今後、国産漆の啓蒙と伝統技術の継承を念願におき、担い手の育成と漆樹の研究と技術向上により高品質化を目指し植栽を積極的に行ってゆくことを確認しました。予算もどんどん削られて、補助金も少ない状況のなかで頑張りたいと思っています。
もちろん茨城産漆は奥久慈漆として今後広くPRしてゆきたいと思っています。<事務局・小野瀬さん>


はいexclamation
茨城の豊かな漆を、もっと多くの人に知っていただきたいと私も思っています。今年の様子も、楽しみにしていますね。ムード

奥久慈漆について知りたい方、お問合せしてみたい方は、こちらの記事をごらんくださいね。※山方漆ソサエティ(YUS)、奥久慈漆生産組合

2010年03月24日

■茨城のウルシ植栽と漆塗り体験講座。(奥久慈漆生産組合)

今日は、ちょっと気分を変えて、茨城の漆のご紹介をしたいと思います。
奥久慈漆生産組合の小野瀬さんから、春の便りをいただきました。晴れ


奥久慈漆生産組合の小野瀬です。
お久しぶりになりますが、今回奥久慈漆生産組合は「平成21年度特用林産生産担い手育成事業研修会」として、「漆の苗木植栽及び、漆塗り体験講座」を主催・(社)茨城県林業協会(石川多聞 会長)のもと、協賛としてお手伝いを行いましたので御報告させていただきます。


わっ、うれしいです。
よろしくお願いいたしますexclamation

「漆の苗木植栽及び、漆塗り体験講座」は、平成22年3月20日(土曜日)に常陸大宮市盛金小学校跡で総勢30名ほどで行いました。

担い手の研修生は清宮 伸太郎さん(所属:漆工芸 奥久慈荻房)と、岡 慶一さん(所属:(有)ウエアウッドワーク)のお二人。午前中に漆苗の植栽と分根法による漆苗の育て方を、午後からは漆塗り体験を、公募で集まった一般の方を交えて行われました。<事務局・小野瀬さん>


一般の方も、多数参加されたのですね。^^(清宮さん、岡さんもお久しぶりです)
こうした地元らしい取り組み、情熱を感じていいです。
昨年末にも奥久慈漆植樹祭が行われたし… (年2回も植えられて、いいなあ)

主催者側からは(社)茨城県林業協会専務理事の野村 和弘さんと、相談員の近藤さん、来賓に茨城県農林水産部林政課課長補佐の本多さんを始め、県北農林事務所林業振興課課長さん、大子林業指導所所長さん、などの関係者多数が出席されて盛大に執り行われました。
我が奥久慈漆生産組合は飛田組合長を始め、神長副組合長、理事の木村さん、高村さん、石川さん、そして事務局の私が参加しました。<事務局・小野瀬さん>
 

なるほどなるほど…。
林業関連の方々も多数ご出席されたのですね。
…あっ、そろそろウルシの植栽会が始まりますよ〜。

バッド(下向き矢印)参加者の皆さんが、苗を植えている様子。
奥久慈漆組合植栽2奥久慈漆組合植栽3
広い平地って、やっぱり畑にいいですねえ…。

あ、事務局の小野瀬さんの詳しいお話を聞いてみましょう。

植栽地は、国道118号沿いの小高い丘陵地の耕作放棄地約20アールをお借りして、そこに苗木約100本を植樹しました。
畑の一角には分根法で約20本の漆根を植えました。 
組合長の飛田さんと、神長副組合長が苗の植え方と分根法の極意を熱心に講義しました。穏やかな天気に恵まれ、総勢30名の参加者により一斉に植えられたのであっという間に植わってしまいました。20アールの約100本は今後の畑管理によってどのように育ってくれるのか楽しみです。<事務局・小野瀬さん>


奥久慈漆組合植栽1

今まで耕作放棄地だったので肥料は入っていないため、今後3年くらいはしっかりと施肥管理をして育てないと上手く育ってくれないかも知れませんね。<事務局・小野瀬さん>

奥久慈漆組合植栽5
記念写真。お疲れさまでした。ぴかぴか(新しい)


11時半頃には植栽も分根も完了したので、次の漆塗り体験のために旧盛金小学校に戻り、お昼ごはんを取りました。
お昼ごはんのあとは山方漆ソサエティの元代表でもあった神長さんの指導により、菓子皿とお箸の漆塗り体験(拭き漆)が行われました。<事務局・小野瀬さん>
 

漆塗り体験
漆塗り体験の様子。

皆さん、真剣なまなざしですね。
「あの小さな苗木から、将来ウルシの樹液が採れるんだなあ」「樹液が採れるのって、いつごろだろ?」
…って、そんな会話も交わされているのでしょうか。

今回は最初の工程の木地固めだけですが、自分のお皿とお箸が手に入るということで、参加者のみなさんは漆負けなど気にせずに頑張って塗り込んでいました。
今回の作品は今後、山方漆ソサエティのメンバーたちの手により仕上げまで行い、完成品はそれぞれのお手元に届くことになっています。<事務局・小野瀬さん>
 

わっ、ご自分のお皿とお箸が手に入るなんて、いい記念になりますね。
すてきな企画だと思います。ムード

さて、いよいよ新年度が始まりますが、今年の茨城の漆掻き研修生の予定はどうなってらっしゃるんでしょう?
とっても気になるところです。

昨年の漆掻き研修生のご紹介はこちら
  ↓
※茨城の漆掻き研修生をご紹介します。


今年の奥久慈漆生産組合は、2名の研修生を受け入れましたが、来年は予算の関係で1名の研修生受け入れになるらしいとのことです。
毎年こうやって漆掻きの職人が増えて行く事はいいことですが、やっぱり掻く漆の原木が、年々減少しているので少しでも減少の歯止めが掛けれれる様な活動も大切ですね。<事務局・小野瀬さん>
 

楽しみexclamation 
今年も、若い方が漆掻きの修行に励むわけですね。これは応援しなくては…。

それにしても、原木不足はほんとうに深刻な問題です。
浄法寺でも以前から問題になっているのですが、需要と供給のタイミングが合わず、なかなか現状が状況の変化に追いつかない部分があってむつかしいものがありますよね…。
(木の需要があっても、植えた木が育つのには10年以上かかりますし)

でも、こうして地元の方が力を合わせて取り組み、新たな畑を作っていくことは本当に頼もしい限りと思います。
今年も、奥久慈漆から目を離せませんね。ムード

2009年12月10日

■茨城の「漆植樹祭」のご報告です。

早いもので12月も中盤にさしかかりました。
すっかり冷え込んできて、「冬だなあ」と感じる日々が増えました… が、木々たちにとって、この落葉がおわったこの時期は大切な季節。
来年の春にむけての準備を、ちゃくちゃくと進めています。ムード

さて、そんなこの季節、茨城の奥久慈漆生産組合さんから、漆の苗を植栽したというお知らせをいただきました。^^
その漆の里づくり事業の一環で行われました「奥久慈漆植樹祭」の模様を、事務局の小野瀬さんが報告してくださいました。


バッド(下向き矢印)今回の植樹畑の全景です。(写真が拡大します)
DSCF3604.jpg

本日(12月6日 日曜日)奥久慈漆生産組合の「奥久慈漆植樹祭」が行われました。
漆畑は常陸大宮市家和楽(やわら)地区の休耕地をお借りすることが出来ました。(ちなみに「壱木呂の会」で行った「植樹会」の畑はすぐ南側のところにあります)
今回植えた畑は3年ほど前までは耕作されていましたので少しは肥えているかとは思いますが、今後肥培管理をしながら育てていく予定です。<事務局・小野瀬さん>


今年の「壱木呂の会」さんの植樹に参加した弟子は「フカフカの土で、素人目にも良さそうな畑」と言っていましたが…。
こんなに広くて条件の良さそうな土地に植えられるなんて、いいなあ〜。


バッド(下向き矢印)あ、そろそろ式典が始まっていますよexclamation
DSCF3609.jpg

午前10時から事務局の司会の下、組合長の飛田祐造さんの挨拶を皮切りに式典は始まりました。
来賓は茨城県を代表して県北農林事務所林務部門長の大森豊様と、市町村を代表して常陸大宮市山方総合支所支所長の浅川明様にそれぞれ御挨拶をいただきました。
その他、茨城県林政課課長補佐の本多様、同じく林政課主任の山野辺隆様、県北農林事務所大子林業指導所所長の村松晋様、同じく林業振興課技師の鈴木孝典様、大子町農林課係長の塚田孝男様、(財)グリーンふるさと振興機構調査役の川上博行様と、多数の御来賓をお迎えして厳粛(?)に執り行われました。<事務局・小野瀬さん>


茨城の森林のお仕事に関わる方たちが、駆けつけてくださったのですね。^^ 
皆さんの漆畑に対する熱意がとってもよく感じられます。

DSCF3614.jpg

続いて植樹に入りましたが、その前に我が奥久慈漆生産組合の副組合長の神長さんから、今日植える漆の苗のことについての説明と植え方、見本林として植える間隔や今後の管理の方法などについてや、看板の設置についての計画などを話していただきました。
漆の苗の根が沢山生えているほうを北側にして植えると成長が良いそうです。<事務局・小野瀬さん>



バッド(下向き矢印)今日の主役の漆の苗たちです。ぴかぴか(新しい)
DSCF3621.jpg
神長さんが、丹精込めて育てた健康優良児ですよ。
ヒゲ根がモッサリ生えていて、一見するとあんまり赤ちゃんぽくない?かな。笑 勢いがあって、根付きと成長がとっても良さそうです。
苗の良さは、とっても重要なんです。


バッド(下向き矢印)そしていよいよ植えますexclamation×2DSCF3629.jpg
細かな説明がされた後、全員で一気に植え始めました。
今回の畑は1,000uほどだったので、約80本の苗木を植えましたがあっという間に終わってしまいちょっぴりあっけなかったような感じでした。<事務局・小野瀬さん>


わっ、黒くて良さそうな土が… ハートたち(複数ハート)

確かに準備はあんなにタイヘンなのに、植えてしまう作業自体はすぐ終わって「あれれ?もう終わっちゃった?」みたいな感じになっちゃいますね。

次回は、もっと多くの苗木が植えられるような畑を探さなくてはいけないと組合内で反省の声が上がりました。
茨城の漆は結構成長が早いほうなので、約10年後には立派な漆成木となってしっかり漆を出してくれることを期待しましょう。

植樹祭が終わったら、漆畑のすぐ前の食事所「藤」において昼食会を行いました。特選?お弁当に舌鼓を打ちました。<事務局・小野瀬さん>



皆さま、本当にお疲れさまでした。^^

奥久慈では、新しい漆掻き職人が育つことになっています。
昨年一人、今年二人と茨城県の支援をいただき、若い人たち(菅原さん、岡さん、清宮さんなど)が順調に技術を学んでいますが、そんな中、この茨城でも、漆が掻けるような成木の漆の木が年々減ってきているんだそうです…。がく〜(落胆した顔)

近年、植樹を積極的にしていなかったそうで絶滅危惧種ではありませんが、これではいけないと反省の声で、今後は積極的に植樹をしていこうということになり、畑を探して植えていくことになりました。
今回の植樹祭はそんな事業の一環として、「漆の里つくり」として行われたわけなのですね。とてもすばらしいことです。


この「漆の原木不足」はたいへん深刻な問題なのです。
日本一の樹液産地の岩手県浄法寺町でさえ、近年原木不足に悩んでいます。一度、日本の漆は絶滅するのでは?という危惧の声さえ一部聞こえてきて、悲しくなってしまいます。もうやだ〜(悲しい顔)

樹液産地の方々はいつも「この漆掻きの仕事も、私の代でもう終わりだろう」と、将来感のないままずっとお仕事されてきていました。
そんな中、積極的に苗木を植えていこうという仕事は、たいへんエネルギーを要することでもあり、なかなか出来ないものです。「未来を信じる」から、木を植えるのであって、閉塞感の中ではそういったことはむつかしかったことでしょう。


この「掻く漆の木がない」というのは、新米漆掻きさんにとっては痛手です。技術を習得して「さあ、来年から自分で漆を採ってみよう」と思った時に木がないのです。
新人の彼らにとってここが「分岐点」になります。「食えるか分からないけど、プロの漆掻きとしてやっていってみよう」と思う若い志は、ここでさっそく出鼻をくじかれることになってしまうのです。
木の成長は、人の世の営みに比べてうんとゆっくりとしたスパンで動いています。ウルシの木は不要の木として打ち捨てられに近い状態になっていました。が、ここ2、3年は世の動きが少し変わり、急に脚光を浴びるようになってきたのですが…。
でも、人の都合で、急に必要なだけの成木をどんどん登場させるなんて、できるわけはなくあせあせ(飛び散る汗) で、あっという間に原木不足になってしまいました。
でも、急にできた需要は止められません。
そして漆樹液産業の起死回生のチャンスでもありますから、こうした植栽活動はたいへん重要になってくるのです。
(産地によって、また立場によっていくらかこまかい内情は異なるのですが… 大枠では、漆樹液産地は、いまこんな現状だと思ってくださると幸いです)


こうした地元の皆さんの努力を、少しでも多くの方に知って頂けますよう、微力ながら私たちも頑張りますねexclamation
どうぞ、よろしくお願いいたします。

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2009年12月05日

■漆樽詰荷作り講習会が開催されました。(奥久慈漆生産組合)

先月の11月28日、茨城の奥久慈漆生産組合さんが、ちょっと変わった?講習会を開催されたそうです。^^ 

その名も「漆樽詰荷作り講習会」

『漆』という、特殊な液体を荷造りした木の樽…。その荷造りに関しても、匠の技があるのですよ〜。
事務局の小野瀬さんがその様子をお知らせしてくださいましたので、ご紹介いたしますね。晴れ

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当日は小春日和の穏やかな天気に恵まれ、組合長の自宅のある大子町西金の古分屋敷(こぶやしき)も紅葉も終わりに近づいていて、風景も初冬の様相になりつつありました。「漆樽詰荷作り講習会」の参加者は組合長を始め14名の参加。
朝の9時から、組合長の飛田さん宅の作業場において行われました。<事務局・小野瀬さん>


1/5大森俊三さんの漆3※注/漆樽の荷造りの一口メモ
緩衝材用に、稲ワラなどでドーナツ状の枕をつくり、それを樽の蓋に乗せ樽の底にも敷き、ワラ縄でテンションをかけながら、しっかりと結びます。左の写真は、岩手県の大森俊三さんから2008年の1月に工房に送られてきた漆樽。(余談ですがこのワラのにおい、工房のネコたちが大好きなのです…)地域差やまた樽の大きさなどによって、形式が違うかもしれないですがご参考までに。^^

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講習会は、飛田組合長が講師となって行われました。
樽は4貫目と1貫目のふたつの樽を使いました。 ワラを使って緩衝用の枕を作り、縄を使って荷造りの縄のかけ方などを学びましたが、新人の岡さんと清宮君、2年目の菅原くんなどは藁縄を使うことや稲藁に触ることも初体験だったようでした。 そんななかでも悪戦苦闘して何とか一通りの工程をこなしていました。 特に縄の結び方が簡単のようで難しく、知っていたはずの私も手こずってしまいました。(わたしの年代くらいまでは縄をもじったり、ワラを梳いたりすることは出来るのですが…)<事務局・小野瀬さん>


わっ、荷造りはこのようにしてされているのですね。
慣れないと、けっこう大変そう…。;;
ワラ縄もいまは田舎でもあまり見られなくなりましたが(少なくとも、私の周囲でもほとんど見かけることはないのです)でも、ワラ縄できりりと結ばれた荷物と言うものは、とてもすがすがしく美しいのです… 目にする機会が少なくなったのはとても残念なこと。
新人の漆掻きさんがそれをマスターされるのは、とても意義のあることだと思います。ぴかぴか(新しい)

12_2_okukuji_4.jpg
がんばって練習中です…。


…思えば若い世代の人たちは、稲穂や麦を摘んだあとの「ワラ」が少し前までは貴重な資源で、たいへん有効な素材だったということはあまり知らないのではないでしょうか。
そして『ワラ』はなう(よりあわせる)ことで、長くて丈夫な紐になるということは、リアルに想像できないと思います。あせあせ(飛び散る汗)

こうした講義のお知らせをいただくことだけでも、漆にまつわる日本文化の奥深さをちらりと感じ取ることができるのですね… 本当にありがとうございます。


午前中の講習が済んで、午後からは昼食と懇親会となりました。
今年の漆の売れゆきぐあいや、今後の生産組合のあり方、奥久慈漆の品質管理の方法などをどのようにしてやっていけばいいかなどと、組合の今後の検討課題が話し合われました。今月は6日に漆の里つくり事業の一環として「漆植樹祭」を行うことになっています。そちらも次回には御報告できるようになると思います。おたのしみに。<事務局・小野瀬さん>


はいっ、楽しみにしています。ムード
奥久慈の苗は、健康優良児ですものね。将来が有望な子たちばかりです。
漆の木の原木確保が深刻な今、どんどんよい木を植えて大きくなるのを待っていたいと思います。

それにしましても、奥久慈漆生産組合の皆さまの熱意には頭が下がる思いです。これからもご活躍を期待しています。

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2009年11月03日

■漆クロメ会がぶじ終わりました。

この11月2、3日の二日間は、茨城で「壱木呂の会」さんの漆クロメ会と植栽、総会がありました。

今回の会は、弟子の芝吹が参加させてただいてるのですが… 先ほど、弟子から無事終わって香川県へ戻るとの報告がありました。
わあ、よかった…。
昨日からすごい冷え込みだったので、参加者の皆さまは寒い思いをされたのでしょうね。ふらふら

クロメ会と植栽の様子は、また弟子が詳しくご報告させていただきます。^^

その前に…。
茨城に旅立つ前日の様子をちょっとお見せしますね〜。
以下、11月1日の光景です。


バッド(下向き矢印)クロメ会に持参する、漆を準備する弟子。
11_3_kurome_.jpg
この樽は、茨城産の漆。
飛田祐造さんの2008年の盛り漆、2貫(約7.5キロ)入っています。この中から一キロだけ取り出して、クロメ用としたんですよ。


そして、このクロメ会は『大人の会』…。
クロメに必要なものは、自前でいっさいがっさい持っていきます。ダッシュ(走り出すさま)

バッド(下向き矢印)で、これが持っていったセットぴかぴか(新しい)です。
10_31_KUROME_2_.jpg
クロメ用のフネとカイ、漆、ヘラ、電気ストーブ(クロメの熱源)、温度計、ツケ(サンプル)を取るためのプラ板、作業着、長靴、スツールなどなど…。
(あっ、青いバタコさん作業着を持っていくんですね)


バッド(下向き矢印)大きな段ボールに詰めて、送り出しました。
10_31_KUROME_3_.jpg

無事、会を終えて『とても緊張しました…もうやだ〜(悲しい顔)』と言っていた弟子。茨城の皆さんに可愛がってもらったそうですよ。
ほんとうにお世話になりました。
本人は今、夜行バスの中。バス 明日の朝、香川県に戻ってきます。^^
今回の報告、ぜひ楽しみにして下さるとうれしいです。

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2009年10月24日

■茨城の漆掻き研修生をご紹介します。

今年から、漆掻き研修制度の始まった茨城(奥久慈漆)ですが、その栄えある一期生のお二人をあらためてご紹介します。ムード

10_22_okukuji_1_.jpg
新人掻き子のお二人です。
向かって右が岡さん、左の方が清宮さん。


6月の式典(漆掻き道具の貸与式)のときは、うんと緊張されていた岡さんと清宮さんですが、もう余裕の笑顔です。
ではでは、事務局の方が代わってご説明してくれます。^^


バッド(下向き矢印)まずは岡 慶一さんから。
10_22_okukuji_4_.jpg
岡さんは今年の6月から飛田さんの指導を受けて、漆を掻き始めた新人です。
今年の漆掻きはすでに終了して、今は漆工藝作家の辻さんの下で木工の勉強中です。
今年掻いた漆は5貫目弱。  
今年6月に師匠の飛田さんに圃場の案内を受けたとき、急峻な漆畑を見て驚いたそうです。(体力が続くかのか、すごく心配だったとか…)
でも、気がついてみたら秋になっていて作業も無事終了したということだそうです。<事務局・小野瀬さん>


わ、5貫目近くもexclamation&question(5貫目→18.75キロ)
なかなか立派な量ですね…ちょっとびっくりしました。
岡さんの師匠の飛田さんには、いつも漆をお願いしていて、私たちもお世話になっているんですよ。
※2006年産の茨城漆。
※2007年産の茨城漆
※2008年産の茨城漆。


岡さんは、なんせ今まで埼玉の都会に住んでいたので、茨城の北部山間部のような畑は見たことが無かったそうです。
漆を掻いている途中で掻き溝に水が入ってしまい、ゴマ状の斑点が入ってしまい、失敗してしまった木があったとのことです。 
岡さんは実際は前に掻いていた古い木を掻いたので、漆の出が悪い木を掻いたにも関わらず5貫目弱の収量を上げたので良く頑張ったほうだと師匠にほめられていました。<事務局・小野瀬さん>


岡さん、おつかれさまでした。ぴかぴか(新しい)
そうですよね、都会に慣れていた方が急に環境が変わって山仕事…。覚悟していても、とまどいばかりでしたでしょう。(慣れない人が山に入って動くと、ものすごく疲れます。←経験済み)
しかも、ベテランの漆掻きさんは、お年でも体の動きが俊敏で疲れ知らずなんですよね。;; 初めての試みでしたが、師匠も褒めるお仕事が残せてよかったです。
奥久慈漆の良さをこれからのお仕事に活かせますよう、辻先生のもとで、がんばってください!


バッド(下向き矢印)次は、清宮 晋太郎さんです
10_22_okukuji_3_.jpg
清宮さんは岡さんと同じく今年の新人ですが、前に勤務されていた仕事の関係で8月から漆を掻き始めて、約1貫目の収量を上げました。 
師匠は非組合員ですが奥久慈漆掻きの第一人者の一人の安島さんという方の下で勉強されました。
漆掻きは、後一回行って今年の作業を終了するとのことです。その後は本間健司先生の下で轆轤と漆塗りの勉強に専念することになっています。<事務局・小野瀬さん>


清宮さん、おつかれさまでした。ムード
荻房でこれからもがんばられるんですね。(本間健司さんとは、きっとお話が合うことでしょう)

たいへんだったことは、漆を掻きだして、足にかぶれが出てしまい、参ったとの事だそうです。また、朝が早く(4時頃から始まった)ので新鮮な空気の環境の下で作業が出来たので、体にも大変良かったと感じているそうです。<事務局・小野瀬さん> 

清宮さんの漆かぶれは、ひどかったのでしょうか?
でも、職業病?のようなものなので、しかたないですね。^^; 県外には行かず、地元の茨城県でがんばられるとは嬉しいことです。
今後のご活躍、楽しみにしていますよ。


小野瀬さん、お忙しい中、取材をありがとうございましたexclamationそれにしましても…。
若い世代のひとたちが、汗を流してがんばる姿は、頼もしいものがあります。私たちも、その熱意に負けないようがんばりたいな、と励みになりました。

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2009年10月22日

■奥久慈漆の漆掻き講習会が行われました。

奥久慈漆生産組合の事務局から、茨城の漆掻きの様子のお知らせが来ましたので、アップいたしますね。^^
漆掻きも終盤になった先日、「漆掻き講習会」が開催されたんだそうです。

10_22_okukuji_5_.jpg

本日、20日は奥久慈漆の漆掻き講習会を行いました。
参加者は15名。未経験者もベテランも参加してにぎやかに行われ、今年始めたばかりの漆掻き一年生の岡さん、清宮さん、そして昨年から始められた菅原さんも参加してくれました。
漆掻きの講師は、我が奥久慈漆生産組合組合長の飛田祐造さんにお願いしました。
講習会の圃場は飛田さんが掻いている大子町西金地区の畑でした。
10時に集合して、午前中は漆掻きの実技指導が行われ、午後からは場所を移動して湯沢地区の集会所で昼食をとりながら意見交換会を行いました。<事務局・小野瀬さん>


わあ、楽しそうですね。
奥久慈漆は、この地元ぐるみでのどこかアットホームな雰囲気が、多くの人たちを魅了するチャームポイントでもあったりもするんですね。^^(みんな楽しい人たちばかりです)


あっ、まだ事務局からお知らせがあるみたいですよexclamation&question

今月24日(土)には「いばらきの森作り感謝祭」が旧県庁跡の三の丸公園(茨城県水戸市)で開催されます。 
奥久慈漆生産組合は展示するものが無いので不参加ですが、YUS山方漆ソサエティは作品を出展して展示販売を行う予定です。
また、遊休農地をお借りして漆の苗木を植える事業も計画していますので、活動報告したいと思っていますのでヨロシクお願いいたします。<事務局・小野瀬さん>




奥久慈漆を使った、YUSの皆さんがたの愛情こもった作品が出品されるとは…。こういったものはなかなか見られませんよ。
きっと漆の楽しいお話がいろいろ聞けると思いますので、お近くの方は、ぜひ足を運んでくださると嬉しく思います。



10_22_okukuji_2_.jpg次回は、奥久慈漆の研修生をご紹介しますね。


2009年06月27日

■たいへんだった生中継の様子です。

茨城県常陸大宮市のグループ「山方漆ソサエティ(YUS)」さんが、地元の漆に取り組む様子が、6月22日にNHKさんの番組「生中継 ふるさと一番!」で中継されました。
やっぱり生中継はたいへんだったみたいで…あせあせ(飛び散る汗) でも、とても楽しかったそうで、その収録の様子が届いてきましたので少しご紹介します。^^
※放送はこちらでした → 地域の結束で復活 国産の漆〜茨城県・常陸大宮市〜

ふるさと一番


収録当日は、なんと朝8時から集合して(以前から何度も打ち合せをしているんです)一通りの説明を受けた後、山班と工房班に分かれてリハーサルを行なったそうです。
「ここではこんなフウに聞きますから、こんなフウに応えてください」などと、アナウンサーさんディレクターさんの説明や指示のもと、順を追ってそれぞれの持ち場を回って、二回目のリハーサルで本番と同じようにカメラを入れて行なったのですが、時間が15分もオーバーになって、急きょカットの部分が出来てしまったり、短縮したりすることになって、けっこうバタバタしたんだとか…。
(でも、みている方はぜんぜん分かりませんね)

漆掻きに時間を割きすぎて、予定では、漆塗りの様子ももっとお見せするはずだったのですが半分になってしまったとかで(蒔絵なども紹介の予定)その日の反省会では、工房班からブーイング?が出たそうで、立体的な取材だったし予定通りにはいかないものですね。
でも「あんたのあの台詞は余計だった」「いやそんなコトない」と反省会も楽しそうでしたよ。

6_26_yus_3_.jpg
漆掻き研修の清宮さん、緊張してましたね〜。

ゲストインタビュアーさんは江口ともみさんでした。
TVタックルのクールなお姉さん、というイメージの強い方だったんですがかわいらしかったですね。
間近で見ることのできた皆さんはラッキーだと思います。ムード


さて、反響も多くて全国からお問合せがあったそうです。
今回のNHKさんの番組は「山方漆ソサエティ(YUS)」さんという、地元の愛好者の方々のグループです。
「奥久慈漆生産組合」は、行政の指導を受けながら茨城の漆の振興をはかる組合で、形態は異なるのですが、同じ地域で茨城の漆にかかわるということで会員さんも共通の人が多いです。
お問合せ先を入れますので、興味のある方はご連絡してみてはいかがでしょうか。(クリックで文字が拡大します)

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「茨城の漆で何か作ってみたい」という方は山方漆ソサエティさん、「漆掻きが見たい」という方は奥久慈漆生産組合さんにおたずねすると良いと思います。
東京からもわりと近いし、一度漆生産の現場をみていただけると私たちもうれしく思います。ぴかぴか(新しい)

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2009年06月21日

■奥久慈漆生産組合の第一回定期総会。

今月の12日(金)に、奥久慈漆生産組合の第一回定期総会が開催されたそうです。
この春にスタートを切った、奥久慈漆生産組合の動きを事務局の小野瀬さんがお知らせしてくださいました。ムード

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来賓に茨城県農林水産部林政課より山野辺さん、茨城県農林事務所大子林業指導所長の村松さん、指導員の金川さん、常陸大宮市市長の三次真一郎さん、大子町農林課係長の塚田さんをお迎えして行なわれました。

初めての総会なので年度計画と予算案の承認から始まり、奥久慈生産組合の規約確認、組合役員の選出と承認、そして原木の買い入れ価格の周知や保証金について、植栽管理の補助金配布についての審議が行なわれました。  
また、近年の品質管理の重要視の観点から、今年から漆掻きの掻き子さんには自分の漆掻きの状況を詳細に記録していただき、漆の品質が裏づけられるようにすることになりました。 
また組合もその記録に基づき、品質の保証が出来るようにと考えました。<事務局・小野瀬さん>


小野瀬さん、ありがとうございます。
漆を使う側としては「品質」はとても気になりますexclamation 
漆じたいを見れば、だいたいの内容が分かるのですが、やはり漆掻き職人さんの意識をますます高める体制つくりは大賛成です。^^

そして新年度の今年は、組合員から漆畑の確保と植林運動を展開してゆくことが議題として上げられ、大子町からは2ヘクタールほどの放牧地跡の土地が耕作放棄地となっているので是非使って欲しいとの提案があり、組合でも前向きに検討してゆくことになりました。<事務局・小野瀬さん>

わっ、いいですねえ…。
さすが漆樹液生産地、地元の方のご理解があって土地活用のお話が自然と出て来るものなんですね。(他の地域だと、なかなかこうはいきません ;;)
地域の方の協力で、漆畑がどんどん増えていってほしいです。


* * * * * * * *

さてさて、話が変わりますが、明日NHKさんで奥久慈漆生産組合の方々に関わる山方漆ソサエティ(YUS)さんの活動についての放送があります。

NHK「ふるさと一番」
お昼12時20分〜45分


生中継ですexclamation
お昼休みにぜひごらんになってくださいね。(私たちも観ます〜)

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2009年06月08日

■茨城のうるし掻き道具の貸与式。

茨城県の奥久慈地域は、岩手県の浄法寺町に次ぐ国産漆の生産地でもあります。
先月、二つあった漆生産組合(西金うるし生産組合・奥久慈山方漆生産組合)が統合されて「奥久慈漆生産組合」が新しく誕生。
この大変な時代だからこそ「奥久慈の漆を盛上げよう」と関係者の方々が一致団結をしましたexclamation
今年の春から、新しくうるし掻き研修生の方も入り‥‥気持ちも新たにこの春からスタートです。
この「和うるし日記」でも、茨城の漆の動きに熱く注目をしていきたいと思い、これから事務局の小野瀬さんに現地の様子を寄稿していただくことになりました。^^

まずは、先週あったセレモニー(漆掻き道具の貸与式)の様子です。

* * * * * * * *

奥久慈漆生産組合

6月4日10:00〜 場所は大子町西金 大子町立旧西金小学校体育館にて行なわれました。
うるし掻きの道具は(社)茨城県林業協会 会長/関 宗長(貸与式は専務理事の野村 和弘氏が代行)が貸与しました。  
授与者は今年漆掻きの技術を習得することになった、埼玉県さいたま市出身の岡 慶一さんと地元茨城県東海村出身の清宮 晋太郎さんの2名です。
岡さんは(有)ウェア・ウッド・ワーク代表 辻 徹氏において木工を学びながら、飛田 祐造氏の指導の下にうるし掻きを始めることになりました。 
辻さんは茨城県常陸大宮市に居住し、木工や漆工芸を手がけている作家さんです。
清宮さんは漆工房・荻房、奥久慈工房にて本間 健司氏の木地つくりの技術も学びながら、安島 道雄氏の指導の下にうるし掻きを始めることになっています。
本間先生はよ〜くご存知の方です。
ちなみに貸与式には清宮さんは前の仕事の関係で参加されなかったので、健司先生が代わりに授与されました。<事務局・小野瀬さん>


本間健司さんは、昨年、日本うるし掻き技術保存会の長期研修生として、浄法寺町で漆掻き技術を研鑽された、期待のホープですね。
※本間さん漆掻き研修日記
今年から、茨城でもうるし掻き研修生を育成していくんだそうです。わっ、楽しみexclamation じゃ、岡さんと清宮さんは、記念すべき第一回生なんですね。

この式の協賛を(社)茨城県林業協会と漆工藝・荻房と(有)ウェア・ウッド・ワーク、そして我が奥久慈漆生産組合が行ないました。
式典には茨城県農林水産部林政課、県北農林事務所大子林業指導所、常陸大宮市経済建設部農林課、大子町農林課の方々がご臨席くださいました。  
もちろん我が奥久慈漆生産組合の面々も多数出席してくれました。<事務局・小野瀬さん>

奥久慈漆生産組合
大勢の方がお祝いにかけつけました。


岡さんと清宮さんに手渡されたうるし掻き道具は「皮はぎかま」「かきかま」「かきべら」の3点です。
道具の呼び名も、浄法寺とは少し違うんですね‥ 知らなかったです。地域性を感じて面白いです。

式典の後、体育館の裏山にある漆畑において実技指導がありました。
飛田祐造さんの指導の下に、岡さんが初めてうるし掻き鎌で初辺を入れる手ほどきを受けました。
式典参加者も一緒に圃場に入り見学されていました。 おかげでいろんな漆談義に花が咲き、12時過ぎまでかかってしまいました。<事務局・小野瀬さん>


バッド(下向き矢印)うるし掻き実技指導の様子です。
漆掻き指導

漆掻き指導

こんな感じで漆道具の貸与式が終わりましたが、どのくらい技術を取得されて新しいうるし掻きになってくれるのか楽しみです。
しかし、茨城も近年漆をわずかしか植樹してこなかったので慢性的な漆樹の不足が出てきました。漆掻きになったのに掻く漆が無くなるようになってはいけないんで、今後私たちは沢山の苗木を育てたり漆畑を増やすような活動もして行かなければならないと思っています。<事務局・小野瀬さん>


‥小野瀬さん、詳しくありがとうございました。^^
本当に楽しみですね。それに、けっこう太い木がなにげにありますが…。
でも、研修生をこれから受け入れていくことが決まったのなら、すぐ足りなくなってしまうでしょう。どんどん植えていかなければいけませんね。;; 

* * * * * * * *

これからも茨城の漆の様子をお知らせしていこうと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。ムード

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