2009年08月05日

■弟子の漆かき研修7/7辺目です。

こんにちは、弟子の芝吹です。
6/16に1辺目(目立て)をした漆の木の7辺目を8/3にいれました。


バッド(下向き矢印)採った漆は少量のため、直接茶碗へ入れて床下で保存しています。7辺目を掻こうと出してみると、発酵が始まっていました。泡がわいています。

P1060379.jpg



6辺目から傷を入れたあとに、その傷へ更に切り込みを入れています。盛りに向けてどんどん漆を出すためです。まだ盛りの手前なので、今回は傷の中央3センチ程に切り込みを入れました。

バッド(下向き矢印)傷を入れてから少し経って漆が溜まってきた様子です。だいぶ出るようになりました。

P1060385.jpg


松本さん曰く、「この漆はまだ盛りになっていない」そうです。私には違いがわからないのが、残念ですもうやだ〜(悲しい顔) これからもっと木を見て漆を見る目を養わないとあせあせ(飛び散る汗)


いつもありがとうございます。

* * * * * * * *

宮崎です。
今回の漆掻きを始める前、地下庫から掻いた漆の入った茶碗をみた弟子が「宮崎さん、これってもしかして漆が発酵しているんですか?」と持って来てたので、見ると本当に発酵が始まっていたので「そうだよ」と答えました。
自分の採った漆の大きな変化を見た弟子は、とてもうれしそうでした。
採取した漆は、おそらく樹皮などに自然に付着している菌などによって、貯蔵すると自然発酵をします。(ほんとワインの過程にソックリです)
この発酵過程は、たいへん大事なものと私達はとらえています。
なので、今回の漆も、実はと言うとほんとはもっとよい環境で発酵させたいな〜と思っていたんですが、場合が場合なので、そう都合良くはいかないですね。;;


8_5_urusikaki_1_.jpg
7辺目掻きの様子。

さて、今回は漆掻き中の木にたくさんケムシを発見したので、このあと高枝切りバサミで、コロニーのある葉を回収していきました。

8_5_musi_.jpg8_5_musi_2.jpg
元気いっぱいのケムシ兄弟たちと、回収した葉っぱ。

雨が降る日が多くなって、こうした虫による食害も大きくなっています。ずっと手で虫を回収していましたが、追いつきません。薬で駆虫することも考えないといけないかもしれないなあ…。(と、毎年思いつつ出来ないんですけどね ;;)

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posted by 宮崎佐和子 at 19:57| Comment(0) | TrackBack(0) |   弟子の漆かき研修

2009年07月30日

■弟子の漆かき研修6/6辺目です。

こんにちは、弟子の芝吹です。
6/16に1辺目(目立て)をした漆の木の6辺目を、7/28にいれました。
この日は工房に、2008年度日本うるし掻き技術保存会長期研修生だった島岡さんが来られていました。
7_29_IMG_1370.jpg


またとないチャンスだったので、お願いして2本あるうちの1本を島岡さんに掻いていただきました。わーい(嬉しい顔)


バッド(下向き矢印)だんだん傷も長くなってきて、カンナの刃の入れ方が初めと同じでは力が入りにくいと思っていた所、島岡さんから力の入りやすいカンナの持ち方を教わりました。

P1060330.jpg

写真手前の右手のような手の形にして、人差し指を目刺しを入れる刃の下のとこで固定してカンナを持ち、親指と人差し指を閉じるように力を入れると力が入りやすい、との事でした。手の小さい私はすごく納得です。人それぞれ体格差や力の差があるので、自分にあった細かな工夫は重要だと思いました。2本しか掻いてないのでいまいちどうしたら良いかわからず進めていますが、私もより良いやり方を探っていかねばあせあせ(飛び散る汗)


バッド(下向き矢印)島岡さんが研修中に掻かれた漆です。
 層になっています。きれいぴかぴか(新しい)

P1060342.jpg


この漆の付けをとる(試しに少量を乾かして見ること)と、半艶で柔らかく優しい表情になりました。日本産漆と言ってもほんとに様々な表情があるなあと感じます。漆の木の種、状態、土壌、天候、掻く人、掻き方、掻く時期、保存、使う人、使い方、使う行程、乾かす場所、乾かし方、乾かす時期、、、、、関わっているものすべての要素が絡み合い凝縮されたものの表れというのを実感しました。


今回は、この他にも浄法寺のお話が聞けたり、写真が見れたりといろいろ知ることができました。島岡さん、本当にありがとうございます。exclamation


今日も読んでくださって、ありがとうございました。

* * * * * * * *

宮崎です。
この日の6辺目を掻いている、弟子の仕事の動画もありますよ。^^
芝吹6辺目

さて、島岡さんが研修で採った漆を見せてもらったのですが、とても素直でなかなかよい漆でした。研修中の写真もいくつかいただいたので、またおりをみてアップしたいなと思っていますムード

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posted by 宮崎佐和子 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) |   弟子の漆かき研修

2009年07月23日

■弟子の漆かき研修5/5辺目です。

こんにちは、弟子の芝吹です。
急に日差しが強い日々が続いて、へばっていたら最近曇りが多くなりました。ありがたいです。毎年日差しに弱くなっています、、たらーっ(汗)


さて、漆掻きの報告です。6/16に1辺目(目立て)をした漆の木の5辺目を、7/19にいれました。
今回は初めて最初から最後までひとりで掻いたので、順序を考えながら進めました。

バッド(下向き矢印)まず、一本目の傷を入れました。

P1060184.jpg


次に2本目の傷を入れて、戻ってきてから2回に分けて掻きました。

バッド(下向き矢印)掻き前と掻き後です。

P1060200.jpg


傷が長くなってくるので、難しさアップです。深さ、形どこを見ても不安定になり、一定につけられません。
傷をつければ漆層から漆が出てきますが、しっかりとした漆を取るためには、きちんとした仕事ができないとなあ、、精進です。

ありがとうございました。

* * * * * * * *

宮崎です。
松本の出張中、晴れ間のよい日をみつけて漆掻き5辺目をしたらしいですね。(気づかなかった私‥ ;;)
確かに辺(掻き傷)を伸ばすと、いっそう仕事は難しくなります。また、すこし上向きに刃物を入れないと、いろんな箇所から漆樹液がだらだらとあふれてきて、回収率も悪くなります。でも、仕事している木がたった2本だけなので、慣れるのは時間がかかりそうです。

次回は、そろそろ動画を撮ってお見せしようかな。ムード

7_23_semi_.jpgさて、ウルシの木にでっかいクマゼミ君(この子はオス)がやってきました。セミは、ウルシの木が大好きなんです。ブスッとストローを突き刺して、甘い樹液をたっぷり飲んでゴキゲンです。
(漆の幹は、セミのあけた小さい傷がいっぱいできます。黒いホクロみたいな傷あとです)


posted by 宮崎佐和子 at 17:57| Comment(0) | TrackBack(0) |   弟子の漆かき研修

2009年07月15日

■弟子の漆かき研修4/4辺目です。

こんにちは、弟子の芝吹です。
道ばたの木の下で雀が自ら穴を掘ってはまっているのを見かけました。。。すずしいのかな?


さて、漆掻きの経過です。6/16に1辺目(目立て)をした漆の木に、4辺目のキズを7/12にいれました。

バッド(下向き矢印)だんだん傷が横に長く伸びてきました。

DSCN1910.jpg
回数を重ねるごとにキズの長さを長くしていきます。
掻きカンナ(傷を入れるうるしかき道具の名称)がうまく使えず、傷が歪みました。あせあせ(飛び散る汗)


新しい傷から、ゆっくりと漆が出てくるので、もう1本の方の木の傷を入れてから見てみました。

バッド(下向き矢印)これから採ります。

DSCN1915.jpg



今回は、ひと傷を2回に分けて採る方法でとりました。先に傷の手前3分の1程を採り、後に奥から通しで採りました。

バッド(下向き矢印)漆を掻き採った後です。
DSCN1929.jpg


取れた量は、前回同様少しだけでした。こうしてキズを重ねていくごとに、木にどんどん負担がかかっていきます。漆の木には”盛り(真夏)”に向かって、へばらずいてほしいです。

ありがとうございました。

* * * * * * * *

宮崎です。
あいかわらず、ほんの少ししか漆は採れませんでしたが… それでもうちの庭で育った木の漆かと思うと、いとおしいものです。ぴかぴか(新しい)
この採れたての漆ですが、お茶碗に入れています。ふだんは、冷暗所である床下の収納庫に入れて、大事に保存しているんですよ。

7_15_hozon_2_.jpg7_15_hozon_1_.jpg
地下収納には、この子の大先輩である
歴代の漆樽がいっぱい入っています。



さて、今日は三越本店さんでの作品展の初日でした。
さっそくお客さまが足を運んでくださったそうで(松本から連絡がありました)本当にありがとうございます。(_ _)
関東はかなりの暑さだというのに、足を運んでくださってありがたい限りです。
この一週間、どうぞよろしくお願いいたします。ムード


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posted by 宮崎佐和子 at 19:46| Comment(2) | TrackBack(0) |   弟子の漆かき研修

2009年07月08日

■弟子の漆かき研修3/はじめて漆を採取。

こんにちは、弟子の芝吹です。
6/16に1辺目(目立て)をした漆の木の3辺目を7/4にいれました。今回は、ついに漆を採りました。


バッド(下向き矢印)漆を採るので、掻き口の掃除をして、少しだけ鎌ずり(鎌で幹の表面の凹凸を削って滑らかにすること)をしました。

P1060046.jpg


掻き口の掃除は今まで付けた傷にたまっていた漆を掻きへら(付けた傷から漆を採るための道具)で取り除きました。皮が薄いので鎌ずりしてもほとんど変わりませんが、表面のぼこぼこが少しとれてます。


傷を入れてから漆がたまるまで少し待ちます。
バッド(下向き矢印)たまってきてます。

P1060053.jpg



この傷の溝に掻きへらという漆をとる道具をいれて、漆を掻き採ります。
バッド(下向き矢印)最初の一滴ですぴかぴか(新しい)

P1060057.jpg


今回は採れる量が少ないので茶碗に直接入れました。
(※注 本来は木樽にためていきます)

傷を触りすぎると木が弱ってしまうので、採り始めはひと傷に一回へらを通すだけです。5カ所で計9傷から採れた漆の量は、、、

バッド(下向き矢印)これですexclamation
P1060070.jpg


1グラムにもならない量でしたがこれからどうなっていくのか楽しみです。

ありがとうございました。


* * * * * * * *

宮崎です。
ついに、漆を採りました…ぴかぴか(新しい) 工房の庭のウルシの木は、何年も前からあるのですが、ちゃんと樹液を採るのは初めてです。(ここの木は観賞用なんですね。将来、樹液を採るための畑は別にあります)

…さて『うるし掻き』について少々ご説明を。
7_8_urusikaki_1_.jpg← 幹に傷を付ける道具、漆掻きカンナでミゾをつけています。
「木にキズをつければ漆が採れる」と思われがちなのですが、これだけでも、なかなかのコツがいる作業なのですよ。







バッド(下向き矢印)カンナを入れている時の手元アップです。(クリックで写真が拡大します)
MITUKOSI_DM_2_.jpg親指を軸にして、刃物をひいていきます。
実際の作業は「キズをつける」というより、漆の幹に刃を食い込ませ、∪字型の溝を作るといったかんじで、筋状に皮肉をえぐりとるのです。(切り取った皮肉が、そのまま落ちます)

かなり、痛々しい感じはします。

バッド(下向き矢印)上から見た、傷つけ中の様子。親指が大事な軸になっているのが分かるでしょうか。
7_8_urusikaki_3_.jpg
親指を支点として、キズがよい形、よい長さ、よい角度になるようにします。キズがよい状態につけられるかどうかで、出る樹液の質や回収率などに大きく影響してくるんですよ。





たった若木2本なので、初採取といえどもわずか1グラムも量が出ませんでしたが…。(小物の木地固めがあれば、その場で塗って使ってしまうんですが、あいにく木地がなかったので茶碗にためました)
もう少し日が経つと、多少は増えるかと思います。あせあせ(飛び散る汗)

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posted by 宮崎佐和子 at 19:05| Comment(0) | TrackBack(0) |   弟子の漆かき研修

2009年06月25日

■弟子の漆かき研修2/2辺目

こんにちは、弟子の芝吹です。
6/16に1辺目(目立て)をした漆の木の2辺目を6/23にいれました。


2辺目は目立ての上もしくは上下へ傷をいれます。
バッド(下向き矢印)初心者なので、傷を入れるところへチョークで印をいれました。

P1050864.jpg

ここの掻き方は「鼓掻き」と言われる傷を上下につけてゆく掻き方をするので上下に印を入れました。目立てから上のみに付けていく掻き方もあり、1本の木の中で併用します。この木は目立てが2カ所だけなので、鼓掻きのみで進める予定です。


バッド(下向き矢印)カンナという漆掻き専用の道具で傷を入れます。

P1050866.jpg

親指を支点にして動かしていきました。傷が入れば良いというのではなく、傷の深さや角度などジャストな傷を入れるのは難しいですあせあせ(飛び散る汗)


バッド(下向き矢印)傷を入れた直後です。目立てのときより出ています。

P1050869.jpg



バッド(下向き矢印)次の日の様子です。

P1050876.jpg

傷を入れた晩に雨雨が降ったので、木が弱ってないか心配でしたが、漆がしっかり塞いでいました。出た漆を掻き採るのは、もう少し木が刺激に耐性が付いてからです。

ありがとうございました。

* * * * * * * *

宮崎です。
まだ漆は採っていませんが、キズを見るとけっこう樹液が出ていますね。辺付けのキズが2本重なって、いよいよ漆掻きらしい木になってきました。^^ 
ウルシの木も、そろそろ覚悟をしているのではないでしょうか。

芝吹漆かき今回、漆掻きの勉強に使う木は、徳島県からやってきた「阿波うるし」の分根です。地元の漆かきさんが、気に入って残してきた優良種の株なので、大きくない木なんですがきちんと仕事をするとうるしはけっこう出ると思います。ムード

いよいよ次の3辺目から漆を採る予定です。





posted by 宮崎佐和子 at 21:40| Comment(6) | TrackBack(0) |   弟子の漆かき研修

2009年06月18日

■弟子の漆かき研修1/初鎌

こんにちは、弟子の芝吹です。
6/16に工房の漆の木の漆掻きを始めました。本来はまだ漆を掻く程成長していないのですが、切り倒すことになったので、その前に掻いてみることになりました。2本掻きます。


バッド(下向き矢印)先ず、漆を掻きやすくするため下枝を切りました。

P1050779.jpg


バッド(下向き矢印)切り口です。

P1050781.jpg



次に、漆を掻くために木に刺激を与える”目立て”をしました。目立てはこれからどののように掻き溝を入れていくかを考えてから位置を決める重要な傷です。
バッド(下向き矢印)松本さんが掻く予定をチョークで示してくれました。

P1050789.jpg



カンナで傷を入れます(目立て)
バッド(下向き矢印)松本さんのお手本です。

P1050790.jpg


バッド(下向き矢印)傷を入れた直後です。

P1050792.jpg


この木はもう一カ所傷を入れました。
バッド(下向き矢印)次の日の様子です。

P1050799.jpg

漆が出ています。傷を入れた直後は出でこなかったのですが、一日で傷は塞がれています。人のかさぶたのような役割になるのかな、と思いました。この漆は採りません。初めから触りすぎると木が弱ってしまうので、夏に向けて徐々に刺激を与えていってから、漆を採ります。

もう1本の木と合わせて5カ所で進めていきます。これからどうなるか楽しみでするんるん ありがとうございました。

* * * * * * * *

宮崎です。
今回、漆掻きをしている木は以下の2本です。
6_18_urisinoki_.jpg6_16_hatuhen_.jpg
家の東側の木と、南側の木です。
どちらも建物のすぐそばに生えているのですが、あんまり大きくなると困るので、弟子に掻かせて切ってしまうことにしました。
(彼女がいなければ、ただ切ってしまうだけだったと思います… 漆は一応採れるけど、細いしたった2本ではたいした仕事にならないからです)
使ってくれる人ができて良かったなあ〜と思います。


バッド(下向き矢印)枝を落としている様子です。余談なんですが最初の5秒、網戸からむぎ君がこの作業をジーッと見ている様子が映っているのに今気づきました;; ちょっとこわい…。


この枝打ちの作業、研修だからしていますが、本格的に漆かきをする時(質のよい漆をちゃんと採る時)は、松本はなるべくしません。
今回は枝の多い小木なので、作業性を考えて枝を落とす作業をまずしました。

「どんな漆が採れるのかな〜」
と弟子はとても楽しみにしているんですよ。
見守ってくださいますと、うれしく思います。ムード


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posted by 宮崎佐和子 at 18:31| Comment(4) | TrackBack(2) |   弟子の漆かき研修
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