2009年05月26日

■漆スプーンに金箔を貼ります。

中塗りの終わったスプーン。
材はミズメザクラで、金属のスプーンのように薄くてスタイリッシュな形です。
5_26_supu-n_.jpg

これから表面をやや研磨して、全体に漆をほどこして金箔を貼る予定です。そう、黒っぽい色のスプーンになるんじゃなくて、こんなスプーンにするつもりです。ムード (たっぷり金箔を箔あかしして、準備していました。^^)

* * * * * * * *

さてさてご心配かけている、松本の帯状疱疹ですが…。
疱疹も枯れて、体調もかなり戻ってきています。(本人は見られないので、背中の疱疹の写真を撮って見せてあげました)
身体の表面に出ているのもそうなんですが…
飲み薬もしっかり続けて、内側からちゃんと治しておこうと思います。

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posted by 宮崎佐和子 at 22:22| Comment(2) | TrackBack(0) |   漆のスプーン制作

2009年04月24日

■工房の仕事の様子です。

漆の木や刃物の話題が続いたので、工房の仕事の様子などをちょっとご紹介しようと思います。
一気には進まない漆の仕事… ですが、ちゃんと手を重ねてじょじょに衣を身にまとい、少しずつ漆のものらしくなっていっていますよ。^^

バッド(下向き矢印)中塗り中のスプーン木地です。
スプーン木地
大きいスプーンたちの一群。
先日塗りあがって納品したスプーンたちは、小、中ばかりでしたが、この大きいスプーンたちは、長さが20センチ前後あります。
この中でミズメザクラの木地ものは、しっかり漆の厚みを付けたあと、金箔を貼るんですよ。

スプーン木地
なんだか妙な光景ですね。;;

お箸やスプーンを塗り重ねるのって、けっこう考えるものです。工房では、柄のお尻以外ぜんぶ一気に塗る方法をとっています。(これが一番きれいに仕上がるんです)
この仕事には、松本お手製のスプーン用「つく棒」が欠かせません。

バッド(下向き矢印)4月14日にきたパン皿木地は、木地固めの漆がだい落ち着いてきましたよ。
皿
皿
うん、しっかりしたいい木地です。ムード


さて、最近、自分の仕事(帯留の木地とか)を日記にボチボチ書くようになった弟子ですが…。

バッド(下向き矢印)一日の半分はこんなことをしています。^^ 
弟子
使った砥石のメンテをしているところです。

夢中になって最初は一日中かかりきりでしたが、あまりにも大変なので「一日の半分は刃物、半分は漆をする」と決めたらしいです。(木地や漆も進めていかなきゃね ;;)詳しくは弟子の日記を見てやってくださいね。

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posted by 宮崎佐和子 at 17:47| Comment(4) | TrackBack(0) |   漆のスプーン制作

2009年04月13日

■ご注文の品々を納品しました。

2ヶ月ほど前から、こつこつごご注文のスプーンやお箸を作っていましたが、今日、ある程度の数が仕上がったので、数組のお客様に納品しました。

バッド(下向き矢印)スプーンたち。この中から選びました。
4_13_supu-n_2_.jpg

今回の上塗りは、わりといい感じに仕上がったので嬉しい。^^ よく太ったカブトムシの背中みたいな色艶です。

さて、スプーンの他にお箸もいろいろ納品しましたよ。
お箸は、本当にオーダーメイドのものばかりでした。長さや先の細さを0.5ミリ単位の指定でお作りしたものもありました。あせあせ(飛び散る汗)
「お箸」はあちこちの売場でいっぱい商品があって飽和状態のように思えるのですが、意外とご自分にシックリくるものがない…とお嘆きのお客さまが多いのです。
そんなお客様は、水を得た魚のようにイキイキとはっきりとした嗜好を持ってご注文して下さいます。


バッド(下向き矢印)これは、ご家族(ご主人、奥さま、お嬢さん)三人のお箸。長さをしっかり決めてご注文してくださいました。
4_13_ohasi_.jpg
お箸の頭には、持ち主の名前が
さりげなく描かれています。

木はナラ材です。これも長さ・頭の太さ・先端の細さをきっちり決めてご注文をいただいたものです。(例/ご主人は長さ22センチ、頭8.5ミリ、先端2ミリ)
お嬢さんのお箸は、長さ14センチ。小さくてかわいらしい感じに仕上がりました。まだ小さいお嬢さんじゃないかと思います。いっぱい食べてムード大きくなってほしいです。
それにしても、ご家族で仲良く使って下さるなんて、本当に光栄ですねえ。^^


ご注文のこまごましたものが、今日発送できて、ちょっとホッとしています。催事のないこの間に、たまったオーダーものを少しでもたくさん出していきたいです。
お待ちのお客様、もうしばらくだけお待ちくださいませ。

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posted by 宮崎佐和子 at 21:04| Comment(2) | TrackBack(0) |   漆のスプーン制作

2009年03月12日

■どんどん木地固めしています。

3月11日に研磨し終わったスプーン木地が、松本チェックを終えて、やっと漆の仕事に入っています。

バッド(下向き矢印)木地固めをして、漆室で乾かしています。
3/12うるしのスプーン木地固め
そうそう、工房では漆室で器物を乾かす時、棚板のほかに金網をよく使いますexclamation
スプーン木地は数が少ないと横置きしていますが、今回みたいにちょっと多いと、塗りに入るまでは金網の目に入れてこんなふうに扱っていることが多いんですよ。

3/12めんぱの木地固め1

そして今日も木地固めの連続です。
(いっぱい漆を使いました…)


バッド(下向き矢印)今回はめんぱの木地たちを片っ端から木地固めしました。
3/12めんぱの木地固め2
これは五寸の三段重箱の木地です。
天板を中心に絵付けをしようと考えてます。

これもフリーカップの木地固めと同じく、白木地に漆をしっかり吸わせて余分な漆を拭き取ったものです。

3/12めんぱの木地固め3
吉川室はスペースがきつくなったので
回転室の方に入りました。(回転停止中)


バッド(下向き矢印)めんぱの白木地、まだまだあります。あせあせ(飛び散る汗)
3/12めんぱの木地固め5

漆の作業は、小さくていろんなものをちょこまかするよりは、作業の近いものをできるだけまとめてバッと進めた方が材料も場所もむだになりません。(で、今は木地固めのシーズンなんですね)
特に最初の漆の仕事である木地固めは、しっかり吸わせて十分乾かせて落ち着かせるのが大事で、はやくすませておきたい仕事のひとつ。
ずっと白いままで気にかけていた木地が順次漆の色に染まっていって(松本の両手もですが)まだ先は長いですがほっとしてます。ムード



さて、今日のむぎ君です。
ダイエットの成果あって…


バッド(下向き矢印)今日の寝姿。
3/12やせたむぎ君

では、1ヶ月前の姿というと…。

2/6むぎ

わわ〜、カゴの中の体積がぜんぜん違います!
(以前はこんなに丸くなれなかったのに…)すっかりメタボ解消です。食べなきゃ本当にやせるんですね。;

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posted by 宮崎佐和子 at 21:39| Comment(4) | TrackBack(1) |   漆のスプーン制作

2009年03月10日

■スプーン木地の研磨。

やっと確定申告が終わりました。
担当の税理士さん、ありがとうございました…。うまくまとめてくださったみたいです。ほっ;;
こうした経理って、作家さんの隠れた大事なお仕事の一つですよね。うちと同じように規模が大きくないところの多くは、作家さんの奥さんがしっかりしていて、ご自分でちゃんと帳簿をまとめて申告されている…ということをよく聞きますが、わ、私にはそんな甲斐性はありません…。もうやだ〜(悲しい顔)
とにかくひとつ区切りがついて、よかったです。


バッド(下向き矢印)研磨したスプーンの木地。
3/10研磨したスプーン木地
3月1日にご紹介していた、松本の削っていたスプーン木地です。研磨は、私が少しずつしていました…。指が痛いです。あせあせ(飛び散る汗) でもあらかた整ったので、松本に仕上げをしてもらいます。これらのスプーンのほとんどはご注文の品なので、あまり展示会の方に置くぶんは出ないのですが(スミマセン;;)早く漆の仕事に入りたいものです。


3/10窓の外を見る猫おまけ。
窓の外を眺めるうり坊。

お隣りさんの飼い猫さん(♀)にさかりがきて、近所の有志(♂)たちが集まってきています。その知らない猫さんたちを見て、興奮するうっちゃんです。

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posted by 宮崎佐和子 at 22:16| Comment(2) | TrackBack(0) |   漆のスプーン制作

2009年03月01日

■スプーンの木地をずらりと。

今日から3月ですね。
日々春らしくなっていくようで、心がほぐれます。^^

さてスプーンの話題が続いて恐縮ですが、先日ご紹介した、松本が急きょ制作中のスプーンの木地の精度がうんと高まりました。(比べてみてくださいね)

バッド(下向き矢印)これだけの数をずらりと並べました。
3/1スプーンの木地1
3/1スプーンの木地2
かなり力を入れましたが(松本は花粉症もあいまってお疲れぎみです;;)でも、ここまで作れば木地はあと少しで完成しそうですexclamation


バッド(下向き矢印)そういえば… 一昨年の夏も、漆スプーンの大量注文があって、かつてない数のスプーンを作りました。
8/23漆スプーン1
これはその時の写真ですが…。今回の木地も漆が塗りあがったら、こんな感じになるのでしょうね。楽しみにです。
それにしても、スプーンっていろんな曲線を持って成り立っているんだなあと思います。漆を施すことで、その形も際立つ気がします。

さて、このスプーンですが『どうやって漆を塗って乾かしているのか』というと… 動画がありますので、よろしければごらんください。(前述の一昨年の夏にまとまった数を作った時に撮影したものです)

漆スプーンと回転室
[和うるし日記]
漆スプーンと回転室
by waurusi

見てくださった方には分かりますが、
当時のむぎ君がナビゲーターです。


おまけです。
最近、工房のまわりに出没するようになった猫さん。
3/1野良猫さん
すごく強そうな猫です。
ミルは大丈夫かな…


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posted by 宮崎佐和子 at 23:57| Comment(6) | TrackBack(1) |   漆のスプーン制作

2009年02月28日

■お直しの漆スプーンを納品しました。

今月の頭にご紹介した修理のスプーンですが、片方(黒っぽいほうですね)ができましたので、きょう納品いたしました。
本当にほんのちょっとしかいたんでなかったので、お直しは簡単でした。うちの工房にしてはスピード納品です。

バッド(下向き矢印)塗り直したスプーンです。
2/28修理したスプーン1
2/28修理したスプーン2
夕方に撮ったので、ちょっと映りがよくないですが…。

そして、漆のちびていたスプーンのお尻もきれいになりましたよ。
2/7使用中漆スプーン9

2/28修理したスプーン3

ちょっとしたことなら、塗り直しで新品同様になるのが、やはり漆のものの良さですね。^^(下地の仕事がきちんとしていることが前提ですが…)
これからも、大事に使っていただけますように。

* * * * * *


ところで、話は変わりますが、工房の窓の近くに植えている漆の木が1本あるんですが、この木の枝にはこれ見よがしに?ミカンの輪切りを刺しています。
これは、この季節になるとやってくるメジロさんのためにやっているのですが、今年も1月20日ごろから可愛いメジロさんが来るようになっています。

2/28漆の木とメジロのおやつ
この鮮やかなミカン色を目指して、
甘党の小鳥さんがやってきます。

窓に近づくと逃げてしまうので、なかなか写真が撮れないのですが…。でも、何日か経つと小鳥さんも慣れてしまったのが、観察してもすぐには逃げなくなりましたよ。


バッド(下向き矢印)今年のメジロさんです。カップルで登場です。ムード
2/28漆の木に来たメジロさん

きれいですねえ。
以前、スズメが少なくなったという話をしましたが、実際に半世紀前の10分の1に減少しているというニュースをどこかで見たと友人が教えてくれました。なんだか悲しいです。
きっとメジロも同じように厳しい状況でしょうね…。
小さな小鳥たちになにもしてやれませんが、大事に見守りたいと思いました。

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posted by 宮崎佐和子 at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) |   漆のスプーン制作

2009年02月27日

■漆のスプーンの木地を作っています。

一ヶ月後は、久しぶりの九州での作品展です。
でも、その前に…。
またたまってきたご注文の仕事を少しずつ進めています。年頭にがんばっていくらか減っていたご注文の仕事ですが、先日の三越さんで、また増えてしまいました…。
ご注文の仕事は、内容がまちまちなので、一気にできないのがつらい所ですが、今回はスプーンを中心に制作することにしました。

で、松本は徹夜で木地を作っております。
2/27スプーンの木地
粗彫りのスプーン木地たち。
2/27スプーンの木地

実はこの子たちは、いわゆる工賃の出ないスプーンです。(作れば作るほど赤字なんですね…とほ) でもクオリティーはすばらしくて、漆の良さを存分に味わっていただける品なので、待ってくださる方も多く、やめることはできません。このスプーンをきっかけにファンになってくださる方がとっても多い工房の自信作なのです。
でも、工房で一生懸命作ると、ほかの仕事ができないので、展示会中の実演中にできるだけ作るようにしているのですが…。(なので常に品薄です)
でも、それでは追いつかず、注文して楽しみにされている方に、あまりお待ちいただくのは申しわけない…ということで、今回はちょっとテコ入れです。あせあせ(飛び散る汗)
お待ちいただいている方に、少しでも早く、そしてきれいに仕上がったものをお渡ししたいです。^^

* * * * * *


さて、話は変わりますが、今日は香川県漆芸研究所の、今年修了(卒業)する研修生の子たちがわざわざ工房まであいさつに来てくれました。^^
今日来てくれた子たちは、国産漆に興味があって1年生の時から工房に時々来てくれていたんですよ。最初に来てくれたのは、2年も前です。時の過ぎるのは早いですねえ…)
その彼女たちも、来月修了です。みんな、それぞれの道へ行きますが、自分らしさを大切にしてがんばってほしいです。
(いま、高松市内で香川県漆芸研究所の研究生たちの修了展を開催中です。3/1まで)


八角の三段重箱。
2/27八角重箱
どんな絵をつけようかな〜と思案中のもの。
しばらく眺めていようと思います。


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posted by 宮崎佐和子 at 23:03| Comment(6) | TrackBack(1) |   漆のスプーン制作

2009年02月10日

■制作中の漆のスプーンです。

ここ数日、暖かい日が続いてとってもうれしいです。
日射しも春めいているし、何より小鳥のさえずりがもう春という感じなんです。
(少し前から、天気のいい日はヒバリがさえずるようになりました)
もうそろそろ、ツクシの出るシーズンですね。晴れ

バッド(下向き矢印)さて、作っているスプーンたちの写真です。
2/10スプーン木地
トチ材の中サイズのスプーンです。

スプーンは品薄もいいところで、大きいスプーンが少ししか残っていません。ご注文分も含めて、使い勝手のいい中サイズのものも、補強中です。(それでもたくさん作れないのですが…)
このサイズのスプーンですと、一本が小さいお椀一個くらいのお値段なんですが、この本数は1〜2回の催事でみるみるなくなってしまいます。スプーン木地は、いくらあってもかまわないです。

…ほんと、このスプーンの木地を正確に作ってくれる方がいないものでしょうか?
木地作りが自前では追いつきません。涙
以前、本当にそんな方がいないか探したことがあるのですが、あまりにも手間がかかるので木地師さんもそう見つからず… やっと見つけたできそうなところも、見積もりをお願いすると、木地代が完成品の価格と変わらないくらいかかるとわかって、断念しました。あせあせ(飛び散る汗) (これを聞いた松本は『ぼくの木地彫り工賃はタダなんだ…』と複雑そうでしたよ;;)
世の中には、もっとお手軽価格のスプーンなんていっぱいあるんですが、本当に手がかかったものはあんまり安くはできないです。


バッド(下向き矢印)今日のうり坊。
2/10うり坊
窓辺でお外を眺めるのが大好きです。

でも… うり坊がいる場所が問題なんです。;;
なんと、窓辺に置いた水槽にセットした外掛け式の「濾過装置」の上に、小鳥みたいにとまっているんですね〜。

2/10うり坊2
クリックで拡大します。

今のところ、うり坊の体重を支えているこの濾過装置ですが… いつか壊れそうで心配です。

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posted by 宮崎佐和子 at 22:54| Comment(2) | TrackBack(1) |   漆のスプーン制作

2009年02月07日

■使用中の漆スプーンです。

漆の食器類の中でも、日用のうつわ… 特にお椀やお箸はたいへん消耗するものと言えます。熱い汁物を注いだり、食事や手入れでかなりの圧力を受けたり。工房からお客様のもとへ旅だって行ったものの中には、ときどきちょっとケガをして治療に戻ってくることもときどきあります。

今回は、これまた消耗しやすい漆のスプーンが別々のお客様より修理のために戻ってきましたので、ちょっとご紹介したいと思います。^^

バッド(下向き矢印)違うタイプのスプーン2本です。
 どっちもすごくきれいに使って下さってるんですよ!
2/7使用中漆スプーン1

バッド(下向き矢印)大きめのクリ材のスプーン。
 木目を活かした朱溜めです。
2/7使用中漆スプーン2
2/7使用中漆スプーン3
すごくきれいに使ってくださっています。ムード(ほんと、ぜんぜん傷んでいない…) このスプーンは、松本自身がとても気に入っている形で、また見ることができて嬉しそうでした。
…でも、一見新品同様に見えるくらいでなんの問題もなさそうです。
いったいなぜ工房に戻ってきたのかというと…。

バッド(下向き矢印)こうすれば、分かるかな?
2/7使用中漆スプーン4
少し、ヒビが入っちゃったんですね。;;

先日、お引越しされた時に圧迫することがあったのかどうか、包みから出すとこうなっていたそうで…。「修理できるものなら、直してください」とのことでした。
木と漆のスプーンは、ときどきこんなことがあるんです。

バッド(下向き矢印)さて、こっちの漆スプーンはすごく使い込んだお品です。
2/7使用中漆スプーン5
工房の中くらいの大きさのトチ材のスプーン。
かなり好評で作ればすぐ売り切れるものです。

2/7使用中漆スプーン6

これは、使い込んだ漆の美しさにあふれて、ちょっと感動して見入ってしまいました。

バッド(下向き矢印)うるるっとした艶であふれています。これはお客様が上手にお使いになって、自然の磨きで出てきたツヤなんですね。
2/7使用中漆スプーン7
2/7使用中漆スプーン8
漆の生まれたての塗り肌もたいへん美しいのですが、こうした景色もたいへんよいものです。作り手は、こうした表情は作れませんものね。ほんとうにお客様が「仕上げてくださる」という表現がぴったりだと思います。

さて、ふつう漆のスプーンは、ふちが欠けたりふちの漆がちびたりして修理(一番デリケートで圧力がかかる部分なんですね)…というパターンがほとんどなんですが、これもなんともないような? あれ、いったいどこを直すんでしょう?


2/7使用中漆スプーン9
この柄のお尻の部分を直すんだそうです。

うわ〜、本当にていねいに使ってくださっているんだなあ。(ふちよりここが先にこうなるなんて、初めて見ました!)
本当に、見ていて嬉しくなるようなスプーンたちでした。ムード

※スプーンの修理 A

※スプーンの修理 B-1
※スプーンの修理 B-2
※スプーンの修理 B-完成

※スプーンの木地つくりの様子

↑スプーンの過去の関連記事もリンクを貼っておきます。(ほかにもいろいろあるんですが、とりあえず)もしよろしければごらんになってくださいね。^^

いま、漆のスプーンはたいへん品薄なんですが…。
ご注文分だけでも早めに作っていますので、もしオーダーされている方はもう少しお待ちいただけますと幸いです。

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posted by 宮崎佐和子 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) |   漆のスプーン制作
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