2011年03月21日

■香川の漆器まつり、無事終わりました。

今日あたりから気になっていた方より、通信可能になって被災地からご無事のご連絡が宮城と岩手からありました…。
ホントよかったです。もうやだ〜(悲しい顔)
報道では10日ぶりに救出された方もいらしたそうで、奇跡はたくさんは起こらないと分かっていても「あとお一人でもいらしたら」と思ってしまいます。

19、20日の「香川の漆器まつり」には、例年よりは少なめだったそうですが、それでもたくさんの方がいらしてくださいました。
ご来場くださった皆さまがた、本当にありがとうございます。
主催の香川県漆器協同工業組合から、売り上げの一部を東北地方太平洋沖地震被害への支援に当てさせていただきましたことをご報告いたします。


posted by 宮崎佐和子 at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 香川漆器

2010年07月25日

■後藤塗りの茶托。

先日、松本が実家に寄って、茶托を一組持ってかえりました。

後藤塗りの茶托です。
「後藤塗り」は、香川漆器の技法の一つ。明治時代に後藤太平という方が考案された技法です。

さて、今回松本が持ち帰った茶托とは…?


バッド(下向き矢印)これです。
茶托外箱

中を開けてみますと…。

バッド(下向き矢印)赤い色の茶托が5組。
後藤塗り茶托1後藤塗り茶托2

これが後藤塗りです。
松本の亡くなった父の師匠が作った後藤塗りの茶托です。
松本が、今後の自分の仕事の方向付けの一つになれば… と思って、ふと引き上げて来たものなんですよ。

「後藤塗り」とは、どんな技法の塗りか大ざっぱに言いますと…。
朱漆を塗り、その塗膜が乾く少し前のタイミングで、表面に凹凸をつけ、その上からフセ(溜)をかけ、研ぎ出し、艶付けをしたものです。
朱溜の一つ、変わり塗りの一種というところですね。^^


バッド(下向き矢印)ちなみに、松本が持ち帰った父の師匠の後藤塗りの表情はこんな感じです。(クリックで写真が拡大します)
後藤塗り茶托3
後藤塗り茶托4

…松本が父の仕事を手伝いだしたころ(小学三年生くらい)の
時には、もうあったものだとか。だから、制作されてから30年は経っているということになりますね。あせあせ(飛び散る汗)
その時から、もうこんなに鮮やかな赤色をしていたんだそうです。その師匠もかなり前に亡くなりましたが… 京都で修行された方ですから、生粋の香川県育ちの漆職人さんとは少しセンスの違う、優しい雰囲気の後藤塗りです。ムード


さて、この茶托を作った師匠の「後藤塗り」の表情の決め手は、漆の良さと顔料の発色の良さ。
松本の仕事の原点で、これを小さい頃から見続けて育ったそうです。
私の知らない時代の、いろいろな想いがあるんでしょうね。
この猛暑の中、真っ赤な茶托をつまんで、寝転がってずーっと眺めている松本でした…。


※宗家の後藤塗りの後藤さんの記事はこちら



チョウ今日のおまけ写真。
ウルシの木の葉っぱにとまった、不思議なチョウチョさんです。なんというチョウチョさんなんでしょう? しばらくしていなくなってしまいましたが、お洒落なチョウだな〜と思いました。

ランキング楽しみにしています →  人気blogランキング
ブログ村美術ランキング
posted by 宮崎佐和子 at 21:28| Comment(2) | TrackBack(1) | ■ 香川漆器
Powered by さくらのブログ
y
<!-- [FC2 Analyzer] -->